2017年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 分析化学Ⅰ | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 櫻川 昭雄 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜3 月曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L13N L14M |
クラス | A 、 B | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 物質を構成する成分の種類や含有量を明らかにするため化学分析が行なわれるが,その理論を追求するのが分析化学である。溶液内の諸反応における化学量論ならびにその平衡についての基礎を学び理解できれば、いろいろな状況における溶解度積や溶液のpHなどの計算ができるようになる。よって、溶液の性質を変化させるパラメーターを理解し、その計算法を習得することを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書を解説すると共に,板書を中心とした講義形式で行なう。 なお,復習をかねた演習を数回実施する。 |
履修条件 | 基礎無機化学および高校の化学における分析化学に関した内容を理解しておくこと。 |
授業計画
第1回 | 授業ガイダンス 教科書の紹介と説明 授業内容の説明 (化学における分析化学の存在位置および学習内容) |
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第2回 | 溶液の濃度表示法と化学分析に利用される化学反応 モル濃度、%濃度や希薄濃度を示すppmなどの説明 化学反応の種類と化学平衡 あらかじめ教科書および参考書等で授業内容を理解し、復習として具体的な計算を実施して理解を深めるようにする。 |
第3回 | 分析化学に用いられる数値の取り扱い 有効数字ならびに数値の丸め方 分析結果の信頼性を示す計算法(標準偏差など) 他の科目等で学習した内容及び知識を予習として整理し、復習として具体的な計算を実施し、理解を深める。 |
第4回 | 水溶液と化学平衡 溶媒としての水の役割、活量と活量係数 モル濃度と活量の相違点 新しく学習する内容なので教科書等を予習してから授業に参加する。復習として具体的な計算を実施し、理解を深める。 |
第5回 | 活量および活量係数の求め方 デバイーヒュッケルの式とイオン強度 用語等をあらかじめ予習してから授業に参加し、復習として具体的な計算を実施し、理解を深める。 |
第6回 | 沈殿生成平衡(1) 溶解度と溶解度積の計算 水酸化物の沈殿とpHの関係 この項目に関する今までの学習等によって習得した知識を整理してから授業に参加する。復習として具体的な計算を実施し、理解を深める。 |
第7回 | 沈殿生成平衡(2) 沈殿の生成過程 共通イオン効果と異種イオン効果 <演習(1)と解説> あらかじめ配布した演習問題を必ず解いてから授業に参加する。復習として、再度、計算を実施し、理解を深める。 |
第8回 | 酸・塩基平衡(1) 各種の酸・塩基説の説明 強酸と弱酸及び強塩基と弱塩基 の濃度を求める理論式 pHの計算式の誘導法の基本を教科書等で理解してから授業に参加する。復習として具体的な計算を実施し、理解を深める。 |
第9回 | 酸・塩基平衡(2) 酸・塩基の濃度を求める理論式 溶液内での電荷収支と物質収支 溶液の内容によってpHの計算式が異なることを予習で理解し、復習として具体的な計算を実施し、理解を深める。 |
第10回 | 酸・塩基平衡(3) 弱酸および弱塩基のpH計算、弱酸の塩および弱塩基の塩のpH計算式 溶液の内容によってpHの計算式が異なることを理解し、適用される計算式を予習しておくこと。復習として具体的な計算を実施し、理解を深める。 |
第11回 | 酸・塩基平衡(4) 弱酸及び弱塩基のpH計算 <演習(2)と解説> あらかじめ配布した演習問題を必ず解いてから授業に参加する。復習として、再度、計算を実施し、理解を深める。 |
第12回 | 酸・塩基平衡(4) 低濃度の強酸及び強塩基のpH計算 溶液の内容によって適用されるpHの計算式が異なることを予習で理解し、復習として具体的な計算を実施し、理解を深める。 |
第13回 | 酸・塩基平衡(5) 緩衝作用と緩衝液のpH計算 溶液の内容によって適用されるpHの計算式が異なることを予習で理解し、復習として具体的な計算を実施し、理解を深める。 |
第14回 | 酸・塩基平衡(6) 多プロトン酸のpH計算ー(1) 溶液の内容によって適用されるpHの計算式が異なることを理解し、復習として具体的な計算を実施し、理解を深める。 |
第15回 | 酸・塩基平衡(7) 多プロトン酸のpH計算-(2) <演習(3)と解説> あらかじめ配布した演習問題を必ず解いてから授業に参加する。復習として、再度、計算を実施し、理解を深める。 |
その他
教科書 |
本水 他 『基礎教育シリ-ズ・分析化学(基礎編)』 東京教学社 2010年 第1版
講義のとき,教科書を必ず持参すること。
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参考書 |
本水 他 『分析化学演習』 東京教学社 2004年 第3版
本水 他 『基礎教育シリーズ 新版 分析化学実験』 東京教学社 2012年 第2版
講義のときに指示する。
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験(80%)及び授業内で行う演習や受講態度(20%)。 |
質問への対応 | 講義終了後に質問の時間をとる。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎2号館224-B室 E-mail:sakuragawa.akio@nihon-u.ac.jp 03-3259-0801 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 16:00 ~ 18:00
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学生への メッセージ |
社会では大学で化学を学んだ者として、常識的に理解している内容と考えられていることが多い範囲の教科です。ここで学習する内容をしっかり身に付けて、社会に出て欲しいと思います。 |