2017年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 有機物理化学 | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 荒木 孝二 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L24M |
クラス | 共通 | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 無数ともいえるほど多くの有機物質が存在し、生命現象や私たちの生活を成り立たせている。しかし複雑で多様な有機物質の構造や性質、さらにはその精緻な機能も、有機分子の実像を正しくイメージし、その電子状態や分子間に働く力で整理することで理解することができる。本講義では、物理化学を基礎として基本から順を追って論じ、有機化合物から新しい有機機能材料まで総合的な理解を進めることを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
板書とパワー・ポイントを併用した講義形式で行うが、必要に応じ演習あるいは小テストを行う。 |
履修条件 | 基礎的な化学の知識。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス―有機化合物や有機物質に関する基本的な理解を確認する。 |
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第2回 | 原子の構造と電子。原子の構造と電子の状態を理解し、その特徴を知る。 |
第3回 | 化学結合。原子同士をつなぐ化学結合、特に有機分子で大切な共有結合はどのようにして形成されるのか。 |
第4回 | 共有結合。分子を作るσ結合やπ結合はどのような特徴をもつか。 共役π結合、芳香族性の電子構造は。 |
第5回 | ヘテロ原子をもつ有機化合物。分子(結合)の電子的分極を引き起こす誘起効果と共鳴効果とは。 |
第6回 | 酸と塩基。どのような分子が酸性、塩基性を示し、その強さは何によって決まるのか。 |
第7回 | 有機分子の構造と反応性。有機化合物の反応性をどのように理解するか。 |
第8回 | 有機分子間に働く力。有機分子がなぜ液体や固体となるのか。 |
第9回 | 親水性と疎水性。両親媒性分子はどのような機能をもつか。 |
第10回 | 分子から材料へ。分子の性質と材料の性質の違いは。高機能材料はどのようにして創り出せるのか。 |
第11回 | 光と分子。有機分子は光に対してどのように応答するか。 |
第12回 | 色素化合物と有機光機能材料。色素化合物にはどのようなものがあり、どのように働くのか。 |
第13回 | 有機半導体と電子材料。有機固体の電子状態は。電子材料に使われる有機化合物の性質は。 |
第14回 | 有機分子と生体。生体有機分子の特徴は。 |
第15回 | 有機分子と有機材料の性質や特性・機能に関する理解度の確認。 |
その他
教科書 | |
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参考書 |
荒木・工藤 『有機化学 基礎化合物から機能材料まで』 東京化学同人 2010年
荒木・明石・高原・工藤 『有機機能材料』 東京化学同人 2006年
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験(70~80%)および演習や小テスト(20~30%)。 |
質問への対応 | 毎講義の後(教室)。 |
研究室又は 連絡先 |
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オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
「なぜ?」という問いかけを大切にして、興味をもったことに積極的に取り組んで下さい。 |