2017年 理工学部 シラバス - 物理学科
設置情報
科目名 | 物性物理学Ⅰ | ||
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設置学科 | 物理学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 高野 良紀 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | M22O |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 固体の結晶構造と主に原子によって決められる固体の性質を理解する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
板書による講義形式。必要に応じてパワーポイントを使う場合がある。 |
履修条件 | 電磁気学、熱力学、量子力学を履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | ガイダンスおよび元素と周期律(物性物理学とは何か。原子中の電子配置と周期表の見方。4つ量子数。水素類似原子のシュレーディンガー方程式の解法の概略。) |
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第2回 | 原子の中の電子(水素類似原子のシュレーディンガー方程式の解法の概略(続き)。多電子原子。) |
第3回 | 結晶構造1(結晶学の歴史。2次元の仮想結晶と3次元結晶の晶系とブラベー格子。) |
第4回 | 結晶構造2(2次元の仮想結晶と3次元結晶の結晶点群。) |
第5回 | 結晶構造3(2次元の仮想結晶と3次元結晶の空間群。簡単な例。) |
第6回 | 結晶面、晶帯方程式 (方位を決める指数と面を決める指数。) |
第7回 | 簡単な結晶構造、X線回折(具体的な物質の結晶構造。ブラッグの回折条件。) |
第8回 | X線回折1(エバルトの作図。散乱波の強度。ラウエの回折関数。) |
第9回 | X線回折2(結晶構造因子と原子散乱因子。) |
第10回 | 格子振動1(同一原子からなる1次元格子の分散関係。ブリリュアン・ゾーン。) |
第11回 | 格子振動2(2種類の原子からなる1次元格子、3次元格子の分散関係。熱膨張。) |
第12回 | 格子比熱1(原子核の振動。アインシュタイン比熱。) |
第13回 | 格子比熱2(デバイ比熱。高温近似と低温近似。) |
第14回 | 金属電子論1(井戸型ポテンシャル中の電子とその応用。周期ポテンシャル中の電子。クローニッヒ・ペニー・モデル。) |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 | |
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参考書 |
C. Kittel 『固体物理学入門』 丸善
花村栄一 『固体物理学』 裳華房
花村栄一 『固体物理学』 基礎演習シリーズ 裳華房
Kittelの固体物理学入門にはいろいろな版があります。世界のスタンダードですが、内容が多岐にわたっていて、計算が省略されているところが多いので、少し難しいかもしれません。花村栄一著の固体物理学は同一著者による演習書と一緒に使うと理解が深まる。
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート(60%)と定期試験(40%) |
質問への対応 | |
研究室又は 連絡先 |
7号館1階711D室。メールアドレスなどは初回の講義で伝えます。 |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 12:10 ~ 13:20
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学生への メッセージ |
物性物理学は、身の回りにある物質の性質を明らかにするためのものであり、現実の世界と密接にかかわっています。 講義の進み具合に応じて、シラバス通りにならない可能性がありますが、その場合には講義の中で、事前に連絡します。 |