2017年 理工学部 シラバス - 数学科
設置情報
科目名 |
解析学及び演習A
測度とルベーグ積分
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設置学科 | 数学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 上坂 洋司 | 履修期 | 前期 |
単位 | 3 | 曜日時限 | 金曜3・4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | N53Q |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 積分とはなにかを学ぶ。2年次までに学んできたリーマン積分は、進んだ数学を研究していくには不十分です。長さ、面積、体積を一般化した測度概念を定義し、その性質を調べます。測度を使ってルベーグ積分を定義します。解析学、確率論にルベーグ積分は必須です。 |
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授業形態及び 授業方法 |
シラバス通りに授業は進行しないでしょう。様子を見ながら授業を進めます。3時限はおもに定理の概要を授業し、4時限に定理の証明をするつもりです。問題演習は3,4時限ともに行います。途中小試験をしたり、レポート提出を求めます。ルベーグ積分を後期の解析学及び演習Bで数回講義する可能性があります。 |
履修条件 | 授業内容は残念ながら易しいとはいえない。徹底して考えることを期待します。考えることをしなければ理解不能、修得不可能でしょう。2年次までの微分積分学、集合と位相の初歩の知識が要ります。 |
授業計画
第1回 | 長さ、面積、体積とリーマン積分の復習、 集合と位相の問題演習 |
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第2回 | Jordan測度とLebesgue測度1、および演習 |
第3回 | Lebesgue測度2、外測度、零集合、および演習 |
第4回 | Lebesgue可測集合、完全加法性、および演習 |
第5回 | 可測関数、および演習 |
第6回 | 可測関数、階段関数、可測関数の近似 および演習 |
第7回 | 階段関数の積分、正値関数の積分、 および演習 |
第8回 | Lebesgue積分の定義とその性質 および演習 |
第9回 | 可測関数列と収束 および演習 |
第10回 | Lebesgueの収束定理 および演習 |
第11回 | Lebesgue積分と Riemann積分の関係 および演習 |
第12回 | 可測集合とBorel集合 および演習 |
第13回 | p乗可積分関数空間の完備性 および演習 |
第14回 | Fubini の定理 および演習 |
第15回 | 3時限 試験の説明と準備。4時限 試験 |
その他
教科書 |
教科書は指定しない。講義授業担当者作成の講義録をプリントして配る。
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参考書 |
新井仁之 『ルベーグ積分講義』 日本評論社
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成績評価の方法 及び基準 |
試験、小試験、演習問題の解答、レポート |
質問への対応 | 授業時間中に応対します。 |
研究室又は 連絡先 |
数学科事務室(金) email:uesaka@math.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
履修条件の欄でも書きましたがこの科目は難しいです。理解するには十分時間をかけて考え抜く必要があります。授業に出席するだけでは修得できないでしょう。 ルベーグ積分は後期の解析学及び演習Bの基礎理論でもあります。 |