2017年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 文学 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 岸 規子 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | Q24X |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 本授業では近代の作家、詩人、そして歌人の作品を取り上げる。作品の背景にある時代状況や文学史の中での位置付けに留意しながら作品を鑑賞・分析していく。特に明治・大正時代と現代との差異について考察を深めていきたい。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
授業は講義を中心とし、プリントと板書を併用する。教師の話を聞くだけでなく、各自問題意識をもち、積極的に参加することを希望する。文章のまとめ方をあわせて指導するので、授業を通し、表現力の向上も図ってほしいと思う。 |
履修条件 | 2/3の出席(出席日数が少ない場合はテストを受験していても、採点しない場合がある)、課題の提出(白紙で出した場合は欠席扱いするので注意すること)。 文化教養サブメジャー・コース設置科目 |
授業計画
第1回 | 授業の進め方、成績評価の方法などを説明する。 |
---|---|
第2回 | 中原中也の詩 「頑是ない歌」「一つのメルヘン」を取りあげ、表現上の特色について解説する。 |
第3回 | 宮沢賢治の詩 「永訣の朝」「雨ニモマケズ」を学習する。鑑賞文を執筆してもらう。 |
第4回 | 三好達治の詩 「乳母車」「雪」「甃のうへ」を学習する。表現上の特色について解説する。 |
第5回 | 与謝野晶子の短歌 『みだれ髪』の代表的短歌について取りあげる。鑑賞文を執筆してもらう。 |
第6回 | 夏目漱石「夢十夜」① 「第一夜」の結末について考察する。作品解釈の多様性について理解してもらう。 |
第7回 | 夏目漱石「夢十夜」② 「第三夜」を中心に学習する。「第一夜」との共通点及び相違点について解説する。 |
第8回 | 島崎藤村「壁」① 作品の執筆の動機について解説する。題名の「壁」が何を意味しているのか、考察する。 |
第9回 | 島崎藤村「壁」② 『家』との比較を試み、その共通点と相違点とを抽出する。作品のテーマについて考える。 |
第10回 | 菊池寛「形」 登場人物の心理の変化に着目する。作品の後日談を執筆してもらう。 |
第11回 | 芥川龍之介「藪の中」① 一人称の語りに留意し、作品の構造について考察する。 作品のテーマについて考える。 |
第12回 | 芥川龍之介「藪の中」② 「藪の中」を推理小説として読んでみる。事件の真相について考察し、文章化を試みる。 |
第13回 | 梶井基次郎「桜の樹の下には」① 表現上の工夫について解説する。 |
第14回 | 梶井基次郎「桜の樹の下には」② 全体のまとめを行い、疑問の解消に努める。 |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 |
石尾奈智子・市川浩昭・岸規子編 『コレクション近代日本文学』 冬至書房 2016年 第2版
|
---|---|
参考書 |
随時、参考資料を配布する
|
成績評価の方法 及び基準 |
授業時の課題(50%)と試験(50%)によって評価 |
質問への対応 | 講義日に受け付ける |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎3号館3階333 人文研究室 月曜日 船橋校舎5号館3階532 人文研究室 火曜日・水曜日 |
オフィスアワー |
水曜 船橋 11:00 ~ 12:00 1号館講師室
|
学生への メッセージ |
現代まで読みつがれているということは、作品に普遍性があったということでしょう。登場人物に感情移入することで見えてくるものがあるはずです。読みづらい部分もあると思いますが、毛嫌いせず作品世界を味読してみて下さい。 |