2017年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 日本国憲法 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 上野 幸彦 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜4 水曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | Q34N R33C |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 日本国憲法に関する憲法学上の基本的知識および判例の学習が、本授業の主要な内容である。人間の尊厳性に基づく人権の意義・重要性、日本国憲法による人権保障の在り方、統治機構の基本構造を学ぶことにより、社会における人権をめぐる問題について、憲法の観点から分析し、考察することができるようになることを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書にしたがって、パワーポイントを活用しながら、講義の形式で行う。 |
履修条件 | 特になし。 |
授業計画
第1回 | 【テーマ】「憲法」とは 【内 容】憲法の意義について、「立憲主義」という考え方について学ぶ。 【予 習】「立憲主義」とは何か、教科書で調べ、その内容や目的を調べる。 【復 習】憲法がなぜ大切なのかについて、各自考えて、ノートにまとめる。 |
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第2回 | 【テーマ】日本国憲法の基本原理 【内 容】国民主権、平和主義、人権尊重の3原理について学ぶ。 【予 習】日本国憲法の「前文」を読んで、基本原理を確認する。 【復 習】現在の国際的な状況と平和主義について考え、今日における日本の平和主義とは何か、ノートにまとめる。 |
第3回 | 【テーマ】人権総説 【内 容】人権の意義や分類、その享有主体の問題などについて学ぶ。 【予 習】憲法第3章の規定を読んでおく。 【復 習】ブログ課題1に取り組み、次回提出する。 |
第4回 | 【テーマ】包括的人権規定 【内 容】憲法第13条の個人の尊重・幸福追求権について学ぶ。 【予 習】「自己決定権」とは何か、教科書などで調べる。 【復 習】学校内などでの「いじめ」について、憲法の観点から考え、ノートにまとめる。 |
第5回 | 【テーマ】法の下の平等 【内 容】平等とは何か、関連する諸判例を検討しながら学ぶ。 【予 習】憲法上の平等に関連する規定を調べる。 【復 習】ブログ課題2に取り組み、次回提出する。 |
第6回 | 【テーマ】精神的自由権 【内 容】思想・良心、学問、信教および表現の自由について学ぶ。 【予 習】教科書(判例21~32)を読んでおく。 【復 習】ネット上での人権侵害とその対策について考え、ノートにまとめる。 |
第7回 | 【テーマ】経済的自由権 【内 容】財産権の尊重および経済活動の自由について学ぶ。 【予 習】経済的自由に関連する規定をチェックする。 【復 習】経済的自由規制における違憲審査審査の基準を調べ、その理由を考える。 |
第8回 | 【テーマ】人身の自由 【内 容】被疑者と被告人の権利に分類、整理しながら学ぶ。 【予 習】憲法第18条、第31条ないし第39条を読んでおく。 【復 習】ブログ課題3に取り組み、次回提出する。 |
第9回 | 【テーマ】社会権(1) 【内 容】社会権一般とその中核的規定である第25条(生存権)について学ぶ。 【予 習】世界人権宣言・国際人権規約Aにアクセスして、社会権に関する規定を見ておく。 【復 習】自由権と社会権の違いを確認し、なぜ社会権も人権なのか考える。 |
第10回 | 【テーマ】社会権(2) 【内 容】教育を受ける権利および労働者の権利について学ぶ。 【予 習】過労死を防ぐために、どのような立法措置が講じられているか調べる。 【復 習】ブログ課題4に取り組み、次回提出する。 |
第11回 | 【テーマ】統治の基本原理 【内 容】国民主権原理と権力分立の仕組みについて学ぶ。 【予 習】憲法が定める三権間の相互抑制について調べる。 【復 習】三権相互間のチェック・バランスの在り方を図にまとめる。 |
第12回 | 【テーマ】立法権と国会 【内 容】立法の意味や、国会の地位・権能について学ぶ。 【予 習】教科書78-83頁を読んでおく。 【復 習】衆議院優越の根拠、その内容を整理する。 |
第13回 | 【テーマ】行政権と内閣 【内 容】議院内閣制の下での内閣の構成や権能について学ぶ。 【予 習】教科書84-88頁を読んでおく。 【復 習】内閣の権限と内閣総理大臣の権限とを区別して整理する。 |
第14回 | 【テーマ】司法権と裁判所 【内 容】司法の重要性、とくに違憲審査制を中心に学ぶ。 【予 習】教科書88-101頁を読んでおく。 【復 習】ブログ課題5に取り組み、次回提出する。 |
第15回 | 平常試験およびその解説(授業全般に関する試験を実施後、総括的解説を行う。) |
その他
教科書 |
上野幸彦・古屋等 『国家と社会の基本法』 成文堂 2015年 第3版
講義は、教科書を利用しながら進める。学習に必要な知識、判例情報、それに巻末には日本国憲法全文が採録されているので、是非用意して欲しい。
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参考書 |
講義時に、適宜指示する。
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成績評価の方法 及び基準 |
成績評価の資料は、①平常試験の得点、②レポート、③ブログ課題とする。①は択一式の試験による。テキスト、ノートなどの参照は許可する。②は、与えられたテーマについて1500字程度でパソコンで作成し、メールに添付して送信する。送信先に評価通知を送る。③は、ブログ上の課題である。シラバスに示された予定にしたがって、ブログを閲覧して次回の講義時に提出する。ブログURLは、 http://blogs.yahoo.co.jp/yu_jura。①50%、②③各25%の割合で、成績に反映させる。それぞれで獲得されたポイントの合計数にもとづいて、成績を付ける。 |
質問への対応 | 講義の際の申し出により、水曜日4時限終了後、30分程度応接する。なお、メールでも随時受け付ける。メルアドは、下記参照。 |
研究室又は 連絡先 |
メールアドレス:yu_jura@yahoo.co.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
国家が人権を擁護しなければならないことはいうまでもありませんが、同時にわれわれも、他者の人権を尊重しあうという精神を共有する必要があります。こうした精神を汲み取って、しっかりと育んでください。 |