2017年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
歴史の諸相
日本の歴史にみる人と社会
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 加藤 昇一郎 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | R23R |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 歴史とは人間の営みと社会の在り様の地層である。歴史学はそうした人類の足跡を客観的 ・反省的に分析することを通して、正しい自己認識と他者理解に根ざした歴史認識をつく り上げることを目的とするものである。授業では日本の古代から近世までの概要を理解する とともに転換期における歴史的意味に目を向けることで代社会との関係を考える力を身に 付ける。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式(パワーポイント併用)を基本とするが、適宜DVD等の視聴覚資料も援用して多面的な理解を深める。 |
履修条件 | (選択) 「文化教養サブメジャーコース」対象科目 「教養教育科目」 ※社会交通工学科「両コース共通」 |
授業計画
第1回 | ・歴史を学ぶにあたって ・歴史学について (復習)歴史学の基本的内容と方法をまとめる。 |
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第2回 | Ⅰ 古代国家の成立と展開 (1)王権の萌芽と古代政権の形成 (ねらい)古代国家の成立過程と政治的特色から日本社会の基層について考える。 (キーワード) ・東アジア関係 ・ヤマト王権 ・古代天皇制 (復習)7世紀前後までの王権をめぐる状況についてまとめる。 |
第3回 | (2)律令体制の特色と変質 (ねらい)古代の土地政策転換による社会構造の変化について理解する。 (キーワード)・公地公民制 ・貴族政権 ・荘園化 (復習)初期国家の政治的経済的支配構造をまとめる。 |
第4回 | (3) 古代文化の淵源と摂取 (ねらい)仏教信仰の政治的文化的と影響について理解する。 (キーワード)・大陸文化 ・国家仏教 ・国風文化 (復習)古代文化の概要をまとめる(シート利用)。 |
第5回 | Ⅱ 中世社会の誕生と転換 (1)武門の成長と武家政権の成立 (ねらい)武士発生の契機と社会的特色から中世社会への転換の要因について考える。 (キーワード) ・源平争覇 ・鎌倉幕府政権 ・東国と西国の差異 (復習)武士発生の諸要因をまとめる。 |
第6回 | (2)公武の相克と動乱の世 (ねらい) 動乱の社会構造と中世後半期の社会的特色について考える。 (キーワード)・南北朝 ・室町政権 ・自力救済 (復習)朝廷政権復活の背景とその後の影響ををまとめる。 |
第7回 | (3)中世民衆の世界と文化形態 (ねらい)中世の生業と精神世界から中世社会と文化の特色について理解する。 (キーワード) ・アジールの諸相 ・職能の民 ・室町文化 (復習)中世文化の概要をまとめる(シート利用)。 |
第8回 | (4)戦国の特色と展開 (ねらい)戦国社会の発生要因と戦国大名の支配構造について考える。 (キーワード) ・下剋上の論理 ・戦国大名領国制 ・軍事文書の世界 (復習)軍事関係文書から戦国期の特徴をまとめる。 |
第9回 | Ⅲ 近世統一政権と社会的変動 (1)天下統一の過程と確立 (ねらい)豊臣秀吉政権の特色から近世社会への転換期の意味を考える。 (キーワード) ・「惣無事」策 ・経済政策 ・対外政策 (復習)豊臣政権の統一策の特徴をまとめる。 |
第10回 | (2) 幕藩体制の確立と社会構造 (ねらい)徳川統一政権の特色について理解する。 (キーワード)・文治主義 ・重農政策 ・開発主義 (復習)幕藩体制の前期的特色をまとめる。 |
第11回 | (3)幕藩体制の動揺と諸改革の実態 (ねらい)近世後半期の社会的変動と幕府諸藩の対応について考える。 (キーワード) ・農業政策 ・災害と社会 ・諸改革の内実 (復習)諸改革の概要をまとめる。 |
第12回 | (4)近世社会の発達と文化の成熟 (ねらい)社会の進展による都市文化の多様性と成熟度について考える。 (キーワード) ・町人文化 ・流通システム ・出版文化 (復習)近世文化の概要をまとめる(シート利用)。 |
第13回 | (5)日本を取り巻く対外関係 (ねらい)19世紀の世界情勢と幕府の外交政策の特色について考える。 (キーワード) ・禁教策 ・貿易構造 ・「鎖国」の本質 (復習)近世期の対外政策の特徴をまとめる。 |
第14回 | まとめ 日本の古代から近世までの構造的特色を振り返り現代に続く基層性と課題を確認する。 |
第15回 | 平常試験および解説 |
その他
教科書 |
使用しない。適宜参考資料等のプリントを配布する。
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参考書 |
五味文彦他編 『大学の日本史(1古代2中世3近世)』 山川出版社 2016年
五味文彦・鳥海靖編 『もういちど読む山川日本史』 山川出版社 2009年
網野善彦 『日本社会の歴史(上・中・下)』 岩波書店 1997年
須田努ほか 『現代を生きる日本史』 岩波書店 2014年
その他については適宜指示する。
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験成績(70%)及び小テスト成績(30%)を含む総合評価とし、GPA制度の基準に従って合否および優劣の評価を行う。 |
質問への対応 | 授業前後およびオフィスアワー |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎:3号館333室(℡03-3259-0961) 船橋校舎:5号館532A室(℡047-469-5232) |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:30 ~ 13:30 3号館333室・御茶の水校舎812室
火曜 船橋 10:30 ~ 17:00 5号館532室
水曜 船橋 10:30 ~ 17:00 5号館532室
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学生への メッセージ |
学問とは未知の自覚と既知の分析によって得られた知識を知恵や実践力に変えるものです。「人として賢く、善く生きる」ための学問に向き合える時間を大切にしてください。 |