2017年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 法学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 上野 幸彦 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 水曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | R33T R34E |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 法は、人々が相互に等しく公正な社会を形成するうえで不可欠なシステムであり、社会関係を権利義務関係として把握する。この授業では、一般的な日常生活において生起する諸問題に関して、法的な観点から分析し、基本的な権利・義務関係を説明できるようになることを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書にしたがって、パワーポイントを活用しながら、講義の形式で説明を行う。 |
履修条件 | とくになし。 |
授業計画
第1回 | 【テーマ】日常生活と法 【内 容】家族、取引、賠償、犯罪など、日常生活の中で関わる法律について学ぶ。 【予 習】教科書第Ⅱ部「社会の基本法」を通読する。 【復 習】日常的な活動の中で、法律上どうなるのか興味のある事柄を取り上げて、調べてみる。 |
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第2回 | 【テーマ】家族と法(1) 【内 容】家族関係の基本原理と婚姻制度について学ぶ。 【予 習】日本で、同性間の結婚が認められるのかどうか調べる。 【復 習】選択的別氏制の導入を提言している法制審議会の根拠をまとめる。 |
第3回 | 【テーマ】家族と法(2) 【内 容】法律上の親子関係の形成、権利義務について学ぶ。 【予 習】生殖補助医療技術を利用して代理母が生んだ子につき、その親はだれか調べる。 【復 習】代理母に関して、どのようなルールを設けるべきか検討する。 |
第4回 | 【テーマ】家族と法(3) 【内 容】今日の相続の仕組みと遺言の基本的なルールについて学ぶ。 【予 習】教科書163~168頁をよく読んでおく。 【復 習】ブログ課題1に取り組み、次回の授業時に提出する。 |
第5回 | 【テーマ】契約と法(1) 【内 容】契約を結ぶことのできる主体について学ぶ。 【予 習】事前に示した事例について考え、結論をノートにまとめる。 【復 習】授業での説明に基づいて、上記の事例について再検討する。 |
第6回 | 【テーマ】契約と法(2) 【内 容】契約が有効に成立するための一般的要件や意思表示について学ぶ。 【予 習】事前に示した事例について考え、結論をノートにまとめる。 【復 習】授業での説明に基づき、上記の事例について再検討する。 |
第7回 | 【テーマ】契約と法(3) 【内 容】契約の効果に関連して、不履行の場合の責任について学ぶ。 【予 習】事前に示した事例について考え、結論をノートにまとめる。 【復 習】授業での説明に基づき、上記の事例について再検討する。 |
第8回 | 【テーマ】財産権(1) 【内 容】財産上の権利の典型としての債権と物権について学ぶ。 【予 習】教科書177~180頁をよく読んでおく。 【復 習】不動産と動産とを区別して、それらの取引における物権の帰属を確認する。 |
第9回 | 【テーマ】財産権(2) 【内 容】特許権や著作権などの知的財産権について学ぶ。 【予 習】教科書180~183頁をよく読んでおく。 【復 習】ブログ課題2に取り組み、次回の授業時に提出する。 |
第10回 | 【テーマ】不法行為(1) 【内 容】被害者と加害者という関係における損害賠償責任を学ぶ。 【予 習】事前に示した事例について考え、結論をノートにまとめる。 【復 習】授業での説明に基づき、上記の事例について再検討する。 |
第11回 | 【テーマ】不法行為(2) 【内 容】監督者、使用者そして共同者の不法行為に関する損害賠償責任について学ぶ。 【予 習】人工知能を搭載する自動車が、自動運転状態で事故を起こした場合(自動車の本体に故障はない)について、被害者に対する賠償責任について考える。 【復 習】上記の課題について、レポートにまとめて、指示にしたがって提出する。 |
第12回 | 【テーマ】犯罪と法 【内 容】犯罪とは何か、国家刑罰権に対する法的なコントロールについて学ぶ。 【予 習】事前に示した事例について考え、結論をノートにまとめる。 【復 習】授業での説明に基づき、上記の事例について再検討する。 |
第13回 | 【テーマ】刑事手続と法 【内 容】刑事事件に関し、捜査、起訴、裁判の概要について学ぶ。 【予 習】教科書235~245頁をよく読んでおく。 【復 習】ブログ課題3に取り組み、次回の授業時に提出する。 |
第14回 | 【テーマ】紛争解決と法 【内 容】民事的な紛争解決の方式、民事裁判手続について学ぶ。 【予 習】教科書227~234頁をよく読んでおく。 【復 習】他人との権利関係をめぐる紛争が生じた場合、その相談先を確認する。 |
第15回 | 平常試験およびその解説(授業全般に関する試験を行った後、総括的な解説を行う。) |
その他
教科書 |
上野幸彦・古屋等 『国家と社会の基本法』 成文堂 2015年 第3版
教科書にしたがって講義を進めるので、是非準備して欲しい。
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参考書 |
参考書は、授業時に随時指示する。
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成績評価の方法 及び基準 |
成績の判定は、①平常試験の得点、②レポート、③ブログ課題を資料として行う。 平常試験は択一式で実施する。テキスト、ノート等の参照は許可する。②は第11回目の課題テーマについて、1500字程度でパソコンで作成し、メールに添付して提出する。③はブログ課題である。復習に記載したように3回課されている。 ブログURLは、http://blogs.yahoo.co.jp/yu_jura ①45%、②25%、③30%の割合で成績に反映させる。 |
質問への対応 | 講義時の申し出により、4時限終了後30分程度応接する。メールでも、随時受け付ける。 メールアドレスは、下記参照。 |
研究室又は 連絡先 |
メールアドレス:yu_jura@yahoo.co.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
法は、各人を取り巻く社会関係を公正に形成する道筋を示しています。法の世界における自己の位置(権利義務)を的確に把握すれば、他者とのあるべき関係を見通すことができます。お互いに共通の法マップを開いてみましょう。 |