2017年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 応用心理学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 伊藤 令枝 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | R33Z S23D |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 心理学は、人の心を読むテクニックやマインド・コントロールなどではなく、人間の「こころ」を客観的に把握しようとする科学である。本講義では、環境と人間行動に関する基礎的な理論を取り上げて、人間の多様性と複雑性を理解していくことを目指す。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式。パワーポイントによる提示と板書を併用する。 毎回、授業内容に応じた資料(インデックス程度)を配布する。 |
履修条件 | 社会コミュニケーションサブメジャー・コース設置科目。 前期「心理学の基礎」とあわせて受講することが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 心理学へのアプローチ -客観的学問としての「心理学」、ヒトとしての共通性と個人差、学習の進め方、履修上の注意点 |
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第2回 | 個性とパーソナリティ(1) -さまざまな個性(性格、知能、学力、考え方など)、個性を測定する方法、特性論的パーソナリティ理解 |
第3回 | 個性とパーソナリティ(2) -遺伝的要因による個性の形成、環境的要因による個性の形成、精神分析学的パーソナリティ理論 |
第4回 | 個性とパーソナリティ(3) -因果関係と相関関係、類型論的パーソナリティ理解、血液型性格相関説のウソとトリック |
第5回 | 個性とパーソナリティ(4) -主観的な「感情」の科学、感情・情動の発生メカニズム、感情・情動の表出と測定 |
第6回 | 個人と集団(1) -自己意識と自己モニタリング、自己開示と自己呈示、透明性の錯覚、環境設計と犯罪抑止 |
第7回 | 個人と集団(2) -パーソナル・スペース、テリトリ、ホーム・アドバンテージ、儀礼的無関心 |
第8回 | 個人と集団(3) -街中での援助行動とその阻害、傍観者効果、意思決定プロセスの複雑性 |
第9回 | 個人と集団(4) -社会的促進と社会的抑制及びそのメカニズム、社会的手抜き、ホーソン実験と人間関係論 |
第10回 | 個人と集団(5) -集団圧力と同調、権威への服従、集団愚考、重大事故に潜む集団的要因 |
第11回 | 災害と人間行動(1) -群集心理と没個性化、群集の種類とその例、群衆密度と事故、大震災と犯罪、集団催眠現象 |
第12回 | 災害と人間行動(2) -災害時の避難行動の特徴、避難行動を遅くする心理、災害とパニック |
第13回 | 情報と人間行動 -流言の発生と伝播、災害時の流言、差別と流言、情報検討力の重要性 |
第14回 | 人間とアイデンティティ -人間理解の重要性、アイデンティティ、人間の多様性の尊重、個人と社会とのつながり |
第15回 | 総括 -環境と人間との相互作用、心理学による日常生活の理解と応用可能性 |
その他
教科書 |
鹿取廣人・杉本敏夫・鳥居修晃(編) 『心理学』 東京大学出版会 2015年 第5版
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参考書 |
田之内厚三(編) 『ガイド 社会心理学』 北樹出版 2006年
岡村一成(監修)、藤田主一(編集) 『ゼロから学ぶ経営心理学』 学文社 2012年
内藤佳津雄・北村世都・市川優一郎(編) 『発達と学習』 Next教科書シリーズ 弘文堂 2015年
藤田主一・齋藤雅英・宇部弘子(編) 『新 発達と教育の心理学』 福村出版 2013年
V.E.フランクル(著)、霜山徳爾(訳) 『夜と霧-ドイツ強制収容所の体験記録』 みすず書房 1985年
岡本裕一朗(著) 『思考実験-世界と哲学をつなぐ75問』 ちくま新書 筑摩書房 2013年
その他、授業中に適宜紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
パーソナリティ調査レポート(約15%)、実験レポート(約25%)、小テスト等の平常点(約15%)、定期試験(約45%)による総合評価とする。 |
質問への対応 | 授業前後、オフィスアワー等に受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎332A室および船橋校舎542B室。 メールや電話等による問い合わせは一切不可とする。 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 14:00 ~ 16:00
火曜 船橋 15:00 ~ 19:00 (但し5限を除く)
水曜 船橋 15:00 ~ 19:00 (但し5限を除く)
木曜 駿河台 13:00 ~ 18:00 (但し、会議等により不在の場合あり)
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学生への メッセージ |
ただ単に授業を聞いてノートをとるのではなく、人間の心や行動に興味を持ち、積極的に授業に臨んでほしい。また、自分自身について、そして、人間について考えながら、理解を深めてほしい。 なお、授業に支障をきたすおそれがあるため、パワーポイント資料の撮影は禁止する。 |