2017年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 地球環境化学 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 伊藤 賢一 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | S23G |
クラス | 学科共通(全学科) | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 物質文明により支えられ,人類は豊かで快適な生活を行えるようになった。物質文明は自然科学によって構築されており,その一部に「化学」が存在する。しかし昨今,人間にとっての豊かで快適な生活が地球環境の脅威となっている現状があるとされる。 本科目・地球環境化学は,地球環境に関する事柄を「化学」の視点から解説するので,それらに関する基礎的または応用的な知識を習得することができる。 本科目は,理工学部の全学生を対象とするものであるが,特に交通システム工学科(社会交通工学科)の学生においては学習・教育目標A-IのC「専門基礎学力」の達成に主体的に関与する科目である。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
教科書を用いて,Powerpointを中心とした講義形式で行う。 また必要に応じてプリントを配布する。 課題レポートの作成を課す予定である。 |
履修条件 | 選択科目 交通システム工学科(社会交通工学科)では「マネジメントコース」の基礎教育科目 高校で「化学基礎(化学Ⅰ)」及び「化学(化学Ⅱ)」を履修していることが望ましい。 本科目は基礎的な知識をベースとした応用・発展的な内容であるので,そのことをよく理解して授業に臨むこと。 |
授業計画
第1回 | 「地球環境化学」の解説として, 授業の進め方(シラバスの内容を確認の上,授業に臨むこと)/環境化学に関する最新の研究 に関する講義を行う。 |
---|---|
第2回 | 「環境科学」の解説として, 環境の危機/持続可能な社会 「地球環境 ①」の解説として, 地球大気の構造/大気の成分 に関する講義を行う。 |
第3回 | 「地球環境 ②」の解説として, 大気汚染物質/酸性雨 に関する講義を行う。 |
第4回 | 「地球環境 ③」の解説として, 大気汚染の推移/汚染物質への対策 に関する講義を行う。 |
第5回 | 「水資源 ①」の解説として, 水分子の構造と性質/自然界の水/資源としての水 に関する講義を行う。 |
第6回 | 「水資源 ②」の解説として, 上水道の水/水資源と環境/水域環境保全 に関する講義を行う。 |
第7回 | 「地球温暖化 ①」の解説として, 地球温暖化/赤外線と温度 に関する講義を行う。 |
第8回 | 「地球温暖化 ②」の解説として, 人間活動と温室効果ガス/温暖化への対策 に関する講義を行う。 |
第9回 | 「オゾン層 ①」の解説として, オゾン層のはたらき/紫外線とオゾン層 に関する講義を行う。 |
第10回 | 「オゾン層 ②」の解説として, オゾン層破壊の化学反応 に関する講義を行う。 |
第11回 | 「省エネルギー ①」の解説として, エネルギーと環境/エネルギーとその変換/火力発電の効率化 に関する講義を行う。 |
第12回 | 「省エネルギー ②」の解説として, 燃料電池/光エネルギー変換/バイオ燃料 に関する講義を行う。 |
第13回 | 「グリーンケミストリー ①」の解説として, 原子効率と環境因子/理想的な触媒反応 に関する講義を行う。 |
第14回 | 「グリーンケミストリー ②」の解説として, 環境にやさしい工業化プロセス に関する講義を行う。 |
第15回 | 平常試験およびその解説を行う。 |
その他
教科書 |
荻野和子他 『環境と化学 グリーンケミストリー入門 第2版』 東京化学同人 2009年 第2版
|
---|---|
参考書 |
必要に応じて紹介する。
|
成績評価の方法 及び基準 |
成績評価は, ・レポート:60% ・平常試験:40% とし,GPA制度の基準に従って合否および優劣を総合評価する(出席は成績評価に含めない)。 |
質問への対応 | 授業前,授業終了後およびメール等で随時受付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
研究室:船橋校舎8号館1階811室 連絡先:k-itoh@chem.ge.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
月曜 船橋 16:40 ~ 18:10 船橋校舎8号館811室
|
学生への メッセージ |
地球環境は複雑な事象の集合体である。それを科学で理解するためには自然科学の各分野に関する最低限の知識は必要である。可能な限りサポートは行うが,各人でそれを少しでも埋める努力が必須である。 |