2017年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 哲学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 石浜 弘道 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | S23L |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 永遠なるものを目指す哲学はそれぞれの時代との対決から生まれやがてその時代の道標とな り、私たちを自己の存在の根源へと誘うものであった。今日の千変万化する時代状況ゆえに自分自身を見失いがちになる中で、その根源にある普遍的なものに思いを寄せることにより自分自身の存在を深く考えることから、私たちのあるべき姿が見えてくると思われる。 さらにこの科目を受講することにより、日常のせわしない時間の流れを超えて物事を捉え、批判的に考える力を養うことができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
パワーポイントと板書を中心とした講義および対話形式でおこなう。 |
履修条件 | 選択 社会コミュニケーションサブメジャー・コース設置科目 教養教育科目、両コース共通 |
授業計画
第1回 | 「哲学すること」 哲学とは何か、哲学的な考え方・生き方とはどのようなものか、について基本的なスタンスを紹介する。 |
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第2回 | 「真とみなすこと」と効用 私たちはどのような根拠から「真である」というのであろうか。さらに哲学の今日的意義を「効用」という点から考える。 |
第3回 | <科学哲学>科学哲学とは何か 科学と哲学の関係、科学哲学の意義、現代におけるテクノロジーについて考える。 |
第4回 | 論理実証主義とプラグマティズム 論理実証主義(ウィトゲンシュタイン、カルナップ)とプラグマティズム(パース、デューイ)それぞれの特徴とその交流による発展について考える。 |
第5回 | 統一科学運動 論理実証主義とプラグマティズムによる人文・社会・自然の諸科学の統一運動とその動向を概観し、あるべき科学哲学を考える。 |
第6回 | <道徳哲学>倫理・道徳 倫理・道徳の言葉の意味を考え、私たちの行為についての道徳的評価の妥当性について考察。 |
第7回 | 倫理学史(1) 古代ギリシアの倫理思想、ソクラテス、プラトン、アリストテレスについて考察。 |
第8回 | 倫理学史(2) 近代から現代にいたる倫理思想、カント、ベンサムとミルの功利主義、ロールズの正義論とその発展。 |
第9回 | <芸術哲学>美・芸術 美に関する語源的な考察、および美の本質についてプラトン、アリストテレス、プロティノスの思想を通して考える。 |
第10回 | 芸術と哲学 両者の関係および美学理論についての考察ー主観主義的美学と存在論的美学 |
第11回 | <宗教哲学>宗教と哲学 宗教の超越性と哲学との関係をカント、ヘーゲル、シュライアーマッハ―、ティリッヒの宗教思想を手掛かりとして考察。 |
第12回 | 宗教の暴走 今日、世界の各地で起こっている宗教の暴走(狂信)ーファンダメンタリズムとカルトについて考えることから、宗教のあるべき姿を考察。 |
第13回 | <現代の哲学>近代から現代へ 現代哲学の土台である近世の哲学(特にカントの理性に基づく啓蒙思想)について考察。 |
第14回 | 現代哲学 理性の反省から生まれた現代哲学(ハイデガー、ヤスパース、アドルノ、ホルクマイヤー、アーレント、レヴィナス)の動向を考察。 |
第15回 | 授業内試験、および授業全体に対する総括と試験解答の解説 |
その他
教科書 |
石浜弘道 『哲学』 弘文堂 2016年 第一版
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参考書 |
授業中に紹介
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成績評価の方法 及び基準 |
考える力を養うために授業時間内での積極的参加と授業理解と到達度を確認するリアクショ ンペーパー(50%)を行う。さらに全体的な知識の理解度、哲学的な判断力を期末テスト(50%)で確認し、GPA制度の基準に従って合否および優劣の評価を行う。 |
質問への対応 | 即答できない場合はメールで回答 |
研究室又は 連絡先 |
メールアドレス ishihama.hiromichi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
授業を受ける前にそのテキストの部分を読み、内容を自分の問題として考えること。 |