2017年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 心理学の基礎 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 加藤 博己 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜1 月曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | T11J T12I |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 本講義では,哲学から独立して138年の歴史を有する心理学の基礎分野を知り,基礎知識(代表的な理論,事項,人名など)を習得することを目指す。科目「応用心理学」と合わせて履修することにより,心理学の基礎分野を概観する。特に,心理学の基礎分野である「記憶」,「感覚・知覚」,「学習」,「動機づけ」,「情動」について説明できる力を身に付ける。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
主に板書を用い,必要に応じて教科書,資料,書画カメラ,ビデオ等を用い,簡単な実験を実施する予定である。授業への積極的参加を促すため,机上の名札の掲示や,挙手・指名による積極的な発言を求める。 |
履修条件 | 文化教養サブメジャー・コース設置科目。 遅刻,欠席をしないこと。履修希望者が多い場合には,初回授業にて履修者制限を行うことがある。「心理学」の基礎分野を概観し,科学的な視点を身につけるためには,科目「応用心理学」と合わせて履修することが望ましい。 |
授業計画
第1回 | シラバスの内容を確認の上,授業に臨むこと。講義の目標,内容,進め方,成績評価の方法,注意事項の確認等。予習・復習の際には,以下に示す毎回の項目に即した部分について教科書等で学習することを勧める。 心理学の位置づけ,①記憶の過程 |
---|---|
第2回 | 記憶②:記憶の(長さと内容による)分類。教科書80~100頁。 |
第3回 | 記憶③:記憶の仕方,忘却の仕方。教科書80~100頁。 |
第4回 | 記憶④:忘却の理由。教科書80~100頁。 感覚・知覚①:感覚(感覚のモダリティ)。教科書101~164頁。 |
第5回 | 感覚・知覚②:感覚(閾値,順応),知覚(図と地)。教科書101~164頁。 |
第6回 | 感覚・知覚③:知覚(群化,恒常性),認知(アフォーダンス)。教科書101~164頁。 |
第7回 | 学習①:レスポンデント条件づけ(強化・消去・般化・分化)。教科書65-80頁。 |
第8回 | 学習②:オペラント条件づけ(シェイピング,強化スケジュール)。教科書65-80頁。 |
第9回 | 学習③:その他の学習理論(試行錯誤学習,洞察学習)。教科書65-80頁。 |
第10回 | 学習④:その他の学習理論(観察学習),初期学習(刷り込み)。教科書65-80頁。 |
第11回 | 動機づけ①:動機づけの分類(マスローの欲求五段階説,他)。教科書209-234頁。 |
第12回 | 動機づけ②:葛藤,コンプレックス。教科書209-234頁。 |
第13回 | 到達度の確認試験及びその解説 |
第14回 | 情動①:感情の生起(末梢起源説,中枢起源説,二要因〔認知〕説。教科書215-220頁。 |
第15回 | 情動②:感情の測定(SD法,生理的変化の測定)。教科書215-220頁。 まとめと展望 |
その他
教科書 |
鹿取廣人・杉本敏夫・鳥居修晃(編) 『心理学』 東京大学出版会 2015年 第5版
|
---|---|
参考書 |
必要に応じて紹介する。
|
成績評価の方法 及び基準 |
平常点(授業内での到達度の確認試験70%,ワーク・授業参加コメント30%)による。詳細は,初回授業で資料を配布して述べる。 |
質問への対応 | わからないことをそのままにせず,授業中や授業前後に質問したり,授業外で教科書やwebを用いて調べ,次週のワークまでには解決することを望む。 |
研究室又は 連絡先 |
講師室 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
心理学は読心術と誤解されたり,マスメディアでは,カウンセリングや精神分析,犯罪心理など応用面がクローズアップされたりすることが多い。しかし,学問としての基礎的な心理学は,人間やその他の動物の行動や認知的側面を実験や調査などを通して数値化することで説明し,理解する人文科学のひとつである。授業を通して学ぶ楽しさを知り,科学的とはどのような態度であるのかを再考してほしい。 |