2017年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 哲学 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 雨宮 久美 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | T11Q |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 永遠なるものを目指す哲学はそれぞれの時代との対決から生まれやがてその時代の道標とな り、私たちを自己の存在の根源へと誘うものであった。今日の千変万化する時代状況ゆえに自分自身を見失いがちになる中で、その根源にある普遍的なものに思いを寄せることにより自分自身の存在を深く考えることから、私たちのあるべき姿が見えてくると思われる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
パワーポイントと板書を中心とした講義および対話形式でおこなう。 |
履修条件 | 選択 社会コミュニケーションサブメジャー・コース設置科目 教養教育科目、両コース共通 |
授業計画
第1回 | 「哲学すること」 哲学とは何か、哲学的な考え方・生き方とはどのようなものか、について基本的なスタンスを紹介する。 |
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第2回 | 「真とみなすこと」と効用 私たちはどのような根拠から「真である」というのであろうか。さらに哲学の今日的意義を「効用」という点から考える。 |
第3回 | 紀元前の哲学者たちの「自然観」 神話の世界観から脱却した古代の哲学者たちの問いについて考える。 |
第4回 | 「愛と知」の哲学 ソクラテスの「愛知」と「無知の知」の思想とプラトンのイデア論について考える。 |
第5回 | 「幸福と道徳」の哲学 アリストテレスとカントの思想から幸福と道徳の関係について考える。倫理・道徳の意味について考え、私たちの行為についての道徳的評価の妥当性について考察。 |
第6回 | 「宗教思想と信仰」 中世キリスト教の時代を背景にし、キリスト教信仰を知り、聖なるものの存在について考える。 |
第7回 | 「宗教と哲学」 カント・ヘーゲル・ティリッヒの思想から、宗教と哲学の関係について考える。 |
第8回 | 「近代の哲学」 ベーコン・デカルトの思想から、科学と哲学の関係を考える。 |
第9回 | 「道徳哲学」 プラトン・ベンサム・ロールズの思想から正義論について考える。 |
第10回 | 「生きることの意味と実存哲学」 キルケゴールとニーチェの生きることに関する思想とヤスパースの限界状況について考える。 |
第11回 | 「美と芸術の哲学」 美に関する語源的な考察、および美の本質についてプラトン、アリストテレス、プロティノスの思想から考える。 |
第12回 | 「日本の芸道思想(1)」 宗教(神道・仏教・末法思想と浄土信仰)が日本の伝統芸道に与えた影響、信仰と芸能の関係について考える。 |
第13回 | 「日本の芸道思想(2)」 伝統芸能の背景にある文化・価値・思想を考える。 |
第14回 | 「家族論」 和辻哲郎から人間という共同存在の根底について考える。 |
第15回 | 授業内試験、および授業全体に対する総括と試験解答の解説 |
その他
教科書 |
石浜弘道 『哲学』 弘文堂 2016年 第一版
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参考書 |
授業中に紹介
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成績評価の方法 及び基準 |
考える力を養うために授業時間内での積極的参加と授業理解と到達度を確認するリアクショ ンペーパー(40%)を行う。さらに全体的な知識の理解度、哲学的な判断力を期末テスト(60%)で確認し、GPA制度の基準に従って合否および優劣の評価を行う。 |
質問への対応 | 授業終了後に教室にて質問を受ける。 |
研究室又は 連絡先 |
授業中に指示する |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:00 ~ 13:00
火曜 船橋 12:00 ~ 13:00
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学生への メッセージ |
授業を受ける前にそのテキストの部分を読み、内容を自分の問題として考えること。 |