2017年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)特別活動の研究 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 8年 |
担当者 | 緑川 哲夫 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | X55D |
クラス |
概要
学修到達目標 | 特別活動は、学校の教員であれば誰もが児童生徒に指導する必修の領域である。本講義では、現在の「特別活動」に至る歴史的変遷を踏まえ,新学習指導要領における特別活動の目標と内容,指導計画(学習指導案、学校行事指導計画等)の作成,指導法の研究,評価の在り方などについて、教科書を基本に具体的な事例に則して研究することにより、教員に求められる特別活動についての基礎的な指導ができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業のはじめに、受講者が順に「自らの小中高生時代の体験から学んだこと、教師になったら生徒に伝えたいこと」を発表し、その内容を踏まえてグループ討議を行う。その後、授業計画に基づいて、教科書とワークシートの記入による講義を中心に授業を進める。 |
履修条件 | ・教育原理、教職概論を修得していることが望ましい。 ・教育実習を経て将来教職に就くというビジョンをもって授業に臨むこと。 |
授業計画
第1回 | オリエンテーション。 特別活動の特質、特別活動の教育的意義についての理解を深める。 (復習) 特別活動の特質・教育的意義について整理する。 小・中・高等学校時代の自らの特別活動の経験をまとめる。 |
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第2回 | 学習指導要領にみる特別活動の変遷と現行学習指導要領における特別活動の目標と内容、特別活動における教師の役割についての理解を深める。 (復習) レポート・ワークシート課題 |
第3回 | 特別活動指導の基盤となる学級経営の意義と学級づくりの方法について理解を深める。 学校経営、学年経営、学級経営の関連をはかりながら、学級づくりの基本的な方法を解説する。自らの小・中・高等学校時代の学級生活を振り返り、6名程度のグループで各自の心に残った学級の様子を発表し合う。 (予習) 教科書のP151~152を予め読んでおくこと。 (復習) 自分の経験やグループのメンバーから発表された心に残った学級の様子を参考にして、自分の理想とする学級づくりの構想を練る。 |
第4回 | 学級集団の発達段階と学級づくりの重点について理解を深める。 6名程度のグループになり、よりよい学級づくりのため各自が考えた学級経営案を発表し、内容の検討・改善を行う。 (予習) レポート・ワークシート課題 「私の学級経営案」を作成する。 (復習) 教科書P153のワークシートに、各自で学級経営の最終案をまとめる。 |
第5回 | 生徒指導と特別活動との関連について理解を深める。 (予習)教科書のP34~38を予め読んでおくこと (復習)ラベリング、ハロー効果について使用テキストP39のワークシートに記入しておくこと。 |
第6回 | 学級活動・ホームルーム活動の目標と内容、指導上の留意点について理解を深める。 (予習)教科書のP54~58を予め読んでおくこと。 (復習)講義で取り上げた内容や自分の小・中・高等学校時代の学級活動・ホームルーム活動の経験を振り返って教科書P59のワークシートをまとめておく。 |
第7回 | 学級活動の指導計画(全体計画、年間指導計画、1単位時間の指導計画(学習指導案))について理解を深める。 (予習)教科書のP60~67, P130~134を予め読んでおく。事前に配布した資料「学習指導案の作成と留意点」を読んでおく。 (復習)指導計画(全体計画、年間指導計画、1単位時間の指導計画(学習指導案)の特徴を再確認し、任意の題材を3つ選んでねらいと大まかな活動の概要を教科書P65のワークシートにまとめておく。 |
第8回 | 各自作成した学習指導案について、グループごとに学習指導案を検討し、よい点や改善点などを明確にすることができる。 (予習)事前に配布した資料「学習指導案の作成と留意点」、科書P64を参考に学習指導案を作成しておく。 (復習)模擬授業とグループディスカッションの結果等を踏まえて、学習指導案の提出に向けた最終案を作成し、次週の講義の初めに提出する。 |
第9回 | 生徒会活動の目標と内容、指導上の留意点について理解を深める。グループになり、生徒会活動の教育的意義、指導上の課題とその改善策について確認する。 (予習)教科書のP68~72を予め読んでおくこと。 (復習)講義で取り上げた内容や自分の中・高等学校時代の生徒会活動の経験を振り返って教科書P73ワークシートにまとめておくこと。 |
第10回 | 生徒会活動の指導計画を作成する上での配慮事項について理解する。グループになり、討論により担当する委員会を1つ選び共同して委員会の指導計画を作成する。教科書のP74~76, P135~138を予め読んで、自分の委員会活動の体験をレポートにまとめておく。 (復習)グループ討論によりまとめた委員会活動の指導計画を教科書P77のワークシートにまとめておく。 |
第11回 | 学校行事の目標と内容、指導上の留意点について理解を深める。ペアになり、学校行事におけるの目標と内容、実地踏査意義と方法について相手に説明する。 (予習)教科書のP78~82, P120~121を予め読んでおく。 (復習)授業の学習内容やペアの相手からの意見や助言等を参考にして、教科書P83のワークシートを記入すること。 |
第12回 | 学校行事の指導計画の作成、指導計画作成上の留意点について理解を深める。グループになり、学校行事全体にわたる年間指導計画と個々の行事計画を作成する。 (予習)教科書のP85~89, P139~141を予め読んでおく。 (復習)学校行事全体にわたる年間指導計画を教科書P86のワークシートに、個々の行事計画を教科書P87のワークシートに、記入する。 |
第13回 | 部活動の意義と指導のあり方、指導計画の意義と作成等について理解を深める。ペアになり、部活動の指導方針、担当したい部活動の指導計画と事故防止策について相手に説明する。 (予習)教科書P147のワークシートに自分が指導したい部活動の指導計画を記入しておく。 (復習)ペアの相手からの意見や助言等を参考にして、よりよい部活動の指導計画をまとめる。 |
第14回 | 特別活動の評価の意義、評価の機能、評価の観点、方法、留意事項、指導要録の意義等につい理解を深める。ペアになり特別活動における評価について相手に説明する。 (予習)教科書のP100~104, P119を予め読んでおく。 (復習)講義内容やペアワークを踏まえて、教科書P105のワークシートに記入する。 |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 |
渡部邦雄、緑川哲夫、桑原憲一編著 『「実践的指導力をはぐくむ 特別活動指導法」』 日本文教出版 2011年 第3版
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参考書 |
文部科学省 『中学校学習指導要領解説 特別活動編』 ぎょうせい 2008年
文部科学省 『高等学校学習指導要領解説 特別活動編』 海文堂出版 2010年
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成績評価の方法 及び基準 |
・授業への取り組み:教科書のワークシート(20%)・学級活動・ホームルーム活動学習指導案(20%)、小テスト(20%)、最終テスト(40%)で総合評価する。 ・やむをえない事情で欠席をする場合は、欠席届を必ず提出すること。出席が一定の規定に満たない者は未評価となる。 |
質問への対応 | 授業終了後に教室で質問を受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
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オフィスアワー |
金曜 船橋 16:00 ~ 16:35 講義時の教室前のフロアー
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学生への メッセージ |