2017年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)道徳教育の理論と方法 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 富岡 栄 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 土曜3 土曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | X63B X64B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 1学校における道徳教育の目的や意義、その具体的な内容について理解できる。 2道徳科の特質を理解し、その指導方法や教材等にかかわる具体的なイメージを持つことができる。 3道徳科学習指導案の作成方法を身につけることができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
前半は、講義形式を中心として、道徳教育に関する理論や歴史的背景、指導法などをディスカッションを交えながら解説する。後半については、学校における道徳科での実践指導を中心として、グループ学習や討論や模擬授業などを取り入れる。 |
履修条件 | 講義形式の授業でも一方的に説明するだけではなく、双方向の授業をするので主体的に取り組むこと。また、人間としての生き方に常日頃から考えておくこと。 |
授業計画
第1回 | 「道徳教育の理論と方法」 学習の目的と授業計画 道徳とは何かを考える 「道徳とは何か」「倫理と道徳」「法と道徳」「道徳教育とは何か」などに関する概要理解(本講義での学びを深めるためのオリエンテーションも含む) 事前学習:テキストPP2~7を熟読しておく(1時間) 事後学習:講義内容の確認と把握(1時間) |
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第2回 | 現代社会と道徳 道徳教育を担う教師の課題、これからの子どもに求められる21世紀型能力 事前学習:テキストのpp52~55を熟読しておく(1時間) 事後学習:講義内容の確認と把握(1時間) |
第3回 | 学校教育における道徳教育の歴史(1) 教育勅語と修身科 学制発布、教学聖旨、教育勅語、大正デモクラシー、ファシズム等について 事前学習:テキストのpp16~25を熟読しておく(1時間) 事後学習:講義内容の確認と把握(1時間) |
第4回 | 学校教育における道徳教育の歴史(2) 特設道徳 修身の停止、公民科構想、全面主義道徳教育、特設道徳等について 事前学習:テキストのpp26~35を熟読しておく(1時間) 事後学習:講義内容の確認と把握(1時間) |
第5回 | 道徳教育の本質と目標 道徳性とは何か 道徳教育の目標、道徳科の位置付けについて。 事前学習:テキストのpp56~65を熟読しておく(1時間) 事後学習:講義内容の確認と把握(1時間) |
第6回 | 学校教育における道徳教育の目標及びその意義 学習指導要領と道徳教育、道徳教育における系統性・発展性、学習指導要領に示された道徳教育の意義とその内容構成について。 事前学習:テキストのpp66~75を熟読しておく(1時間) 事後学習:講義内容の確認と把握(1時間) |
第7回 | 道徳教育の内容 自分、他者、社会、自然・崇高に関する哲学的・倫理的検討 ソクラテスやカント、ピアジェ・コールバーグ・ブル等の道徳性発達理論 事前学習:テキストのpp8~11を熟読しておく(1時間) 事後学習:講義内容の確認と把握(1時間) |
第8回 | 学校における道徳教育の指導計画(1) 全体計画と年間指導計画 学校における道徳教育の構造、道徳科と各教科との関連、学級における指導計画、家庭や地域との連携などについて 事前学習:テキストのpp94~103を熟読しておく(1時間) 事後学習:講義内容の確認と把握(1時間) |
第9回 | 学校における道徳教育の指導計画(2) 学習指導案 道徳科の特質、道徳科学習指導案の構成項目やその作成手順など 事前学習:テキストのpp144~153を熟読しておく(1時間) 事後学習:講義内容の確認と把握(1時間) |
第10回 | 道徳科の指導理論(1)教材論を中心に 教材の媒体の視点(読み物教材、視聴覚教材等) 教材の内容の視点(感動教材、葛藤教材等) 事前学習:テキストのpp156~163を熟読しておく(1時間) 事後学習:講義内容の確認と把握(1時間) |
第11回 | 道徳科の指導理論(2)指導方法論を中心に 読み物教材の登場人物への自我関与が中心の学習、問題解決的な学習、体験的な学習 事前学習:テキストのpp168~175を熟読しておく(1時間) 事後学習:講義内容の確認と把握(1時間) |
第12回 | 道徳科学習指導案の作成(1) 教材の選択 事前学習:教材分析。指導案の検討、作成(1時間) 事後学習:講義内容の確認と把握、指導案の完成(1時間) |
第13回 | 道徳科学習指導案の作成(2) 学習指導案の作成 事前学習:指導案の検討、作成。(1時間) 事後学習:講義内容の確認と把握、指導案の完成(1時間) |
第14回 | 作成した道徳科学習指導案の検討 発表及び全体での協議と模擬授業 事前学習:指導案の検討(1時間) 事後学習:講義内容の確認と把握(1時間) |
第15回 | 補足と総括 平常試験及びその解説 事前学習:15回の講義内容の振り返り。(1時間) 事後学習:全15回の授業を通じて、学んだこと、学びきれなかったことを振り返り今後の勉学に生かす。(1時間) |
その他
教科書 |
貝塚茂樹・関根明伸 『道徳教育を学ぶための重要事項100』 教育出版 2016年
本書は学習指導要領の一部改正に合わせ編纂されたテキストである。理論的な部分や実際の道徳科での指導まで幅広く網羅されており、道徳教育を学ぶ学生にとっての良書である。
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参考書 |
田沼茂紀 『人間力を育む道徳教育の理論と方法』 北樹出版 2011年
吉澤良保 『新訂版 人間理解と道徳教育』 日本文教出版 2007年
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験(50%)、レポート(20%)、授業参画度(30%)を総合的に評価する。評価基準の詳細は、授業時に説明する。 |
質問への対応 | 疑問に思ったことは授業の中で積極的に質問して欲しいし、授業後も教室にて質問を受け付ける。また、必要がある場合は授業の中で指示する。 |
研究室又は 連絡先 |
授業時に伝える。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
教職として必須な科目であり、道徳教育の実際について具体的に踏み込んでいく講義となる。道徳教育は全教育活動を通じで行うものであり、教科教育を基底で支える教育活動でもあるので、積極的な授業参加を心がけてほしいと期待している。また、平成31年度から道徳が特別の教科(中学校 小学校では来年度より)となり、ますます注目を集めている。教育の目的が「人格の完成」ならば、まさに、道徳は教育の中心的な存在である。本講座は道徳教育について学ぶとともに、自分の生き方についても、しっかりと考える時間にして欲しい。 |