2017年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)教育カウンセリング論 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 8年 |
担当者 | 伊藤 令枝 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | Y15C |
クラス |
概要
学修到達目標 | 学校における教育カウンセリング(教育相談)の基本を理解し、児童生徒に対して、そして、教育に対して真摯に向き合う姿勢を身に付ける。また、青少年を取り巻く様々な問題から学校教育の現状を考える。 |
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授業形態及び 授業方法 |
主に講義形式であり、パワーポイントによって提示する。 教育相談活動に関連するビデオを活用し、また、教育相談に役立つような体験的活動を取り入れる。 毎回、授業内容に応じた資料を配布する。 |
履修条件 | 「発達と学習」を受講済みであることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 教育相談へのアプローチ -教育相談活動の意義と内容、教育相談活動の歴史と展開、履修するうえでの心構え、学習の進め方 |
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第2回 | 教育相談活動と児童生徒理解 -心理検査、質問紙調査、観察法、面接・面談による児童生徒理解、教師と児童生徒との相互作用 |
第3回 | 教育相談活動と連携 -校務分掌と校内連携、チーム支援、スクールカウンセラー制度、外部専門機関との連携、教師の役割と専門性 |
第4回 | 不登校 -不登校とその実態、不登校の背景とメカニズム、不登校対応のための視点 |
第5回 | いじめ -いじめの定義と特徴、ネットいじめ、いじめに対する基本的認識、早期対応の重要性 |
第6回 | 非行と暴力 -非行とその実態、現代の非行の特徴、学校での暴力行為、非行対応と外部連携 |
第7回 | 児童虐待 -児童虐待とその実態、児童虐待による影響、早期発見の意義と学校の役割 |
第8回 | 自殺と自傷行為 -追いつめられる青年の心理、リストカットなどの自傷行為のメカニズム、対応の原則 |
第9回 | 発達障害(1) -学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学校での指導と支援 |
第10回 | 発達障害(2) -自閉性スペクトラム障害の理解、学校での指導と支援、心の理論 |
第11回 | カウンセリング・マインド(1) -クライエント中心療法の概要と基本的姿勢、カウンセリング・マインドとその活用 |
第12回 | カウンセリング・マインド(2) -他者を「聴く」こと・理解することとその実践、他者を思いやることとその実践 |
第13回 | カウンセリング・マインド(3) -他者の気持ちを聴くために必要なこととその実践、共感的理解と受容的態度 |
第14回 | カウンセリング・マインド(4) -他者の気持ちと自分の気持ちの違いに気づくこととその実践、自己の状態への着目 |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 |
藤田主一・齋藤雅英・宇部弘子(編) 『新 発達と教育の心理学』 福村出版 2013年
内藤佳津雄・北村世都・市川優一郎(編) 『発達と学習』 Next教科書シリーズ 弘文堂 2015年
和田万紀(編) 『教育心理学』 Next教科書シリーズ 弘文堂 2014年
楠本恭久・藤田主一(編) 『教師をめざす人のための教育カウンセリング(改訂版)』 日本文化科学社 2009年
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参考書 |
仙崎武・野々村新・渡辺三枝子・菊池武剋(編) 『改訂 生徒指導・教育相談・進路指導』 田研出版 2012年
その他、授業中に適宜紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート(約35%)、授業中の体験的活動への取り組み(約25%)、平常試験(約40%)による総合評価とする。 |
質問への対応 | 授業前後、オフィスアワー等に受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎332A室および船橋校舎542B室。 メールや電話等による問い合わせは一切不可とする。 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 14:00 ~ 16:00
火曜 船橋 15:00 ~ 19:00
水曜 船橋 15:00 ~ 19:00 (但し、4限は学生相談室に在室)
金曜 駿河台 13:00 ~ 18:00 (但し、不在の場合あり)
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学生への メッセージ |
ただ単に授業を聞いてノートをとるだけではなく、学校教育に関心を持って取り組んでほしい。そして、自分自身と真摯に向き合い、周囲の人々に謙虚さと思いやりをもって接してほしい。 また、授業中の体験的活動への積極的参加を期待する。 体験的活動にあたっては、抽選で席次やグループ分けを行うこともあるため、スムーズな授業進行のために協力し合うことが必要である。 |