2017年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)数学科教育法Ⅰ | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 平田(河野) 典子 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | Y15G |
クラス | 数学科学生用のクラス |
概要
学修到達目標 | 学習指導要領に示された教育目標を達成させていくには、教えることの内容を表面的に理解しているだけでは不十分であり、数学の諸分野に対しての深い知識が必要である。さらに、絶えず生徒を観察し、指導方法を工夫する姿勢を身につける必要がある。 このため、本講義においては主に中学の教育課程の意義及び編成方法を理解し、これらに基づいた指導案を作成することを身につけ、板書などの基本的な技術の重要さを学んで、生徒に伝わる授業が実践できるようにする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
学習指導要領の内容等に関する全体での講義、 グループでの討論や指導案作成、 模擬授業をとおして「教育課程の意義及び編成方法」と「指導法」について学ぶ。 |
履修条件 | 教職科目の必修課目。 なお、この授業は、数学科以外の学生用の設置科目である。時間割の都合上、数学科の学生で履修を希望する場合は、担当教員に相談すること。 |
授業計画
第1回 | この授業の到達目標と進め方。 学習指導要領全体の構成。 |
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第2回 | 教育課程の意義(「教科の目標」、 各学年の目標など) |
第3回 | 指導計画の作成と内容の取扱い。 数学的活動と教師の役割 |
第4回 | A. 数と式I (特に 正負の数、 有理数、 無理数など数の体系に関する中学3年間の流れを把握し、 その指導法を学ぶ) |
第5回 | A. 数と式II (文字と式、 多項式、 方程式など文字の導入方法など代数的分野に関する流れを把握し、その指導法を学ぶ) |
第6回 | 数と式 に関する「簡単な指導案」作成(グループ) |
第7回 | B. 図形I (平面図形、 空間図形、 平行線、 合同など、 主に中1、中2で扱う幾何的分野の流れを把握し、 その指導法を学ぶ) |
第8回 | B. 図形II (相似、 円の性質、 三平方の定理など中3で学ぶ幾何的分野の指導法、を学ぶ。 その際、 中1、中2で学んだ諸分野との関連させた指導を意識させる) |
第9回 | 図形 に関する「簡単な指導案」作成(グループ) |
第10回 | C. 関数 (比例・反比例、 1次関数、 2次関数及びそれらのグラフを通し関数の概念の指導法を学ぶ。 また 関数と方程式・不等式とを関連させた指導例を考える) |
第11回 | 関数 に関する「簡単な指導案」作成(グループ) |
第12回 | D.資料の活用(資料の散らばりと代表値、 確率、 標本調査など統計・確率分野に関する3年間の流れを把握しその指導法を学ぶ) |
第13回 | これまでに作成した指導案に基づいた模擬授業と相互検討・相互評価I (6グループに分け前半3グループの模擬授業) |
第14回 | これまでに作成した指導案に基づいた模擬授業と相互検討・評価II (6グループに分け後半3グループの模擬授業) |
第15回 | 平常試験とその解説 |
その他
教科書 |
文部科学省 『H20 中学校学習指導要領解説 数学編』 教育出版
文部科学省 『H21 高等学校指導要領解説 理数編』 実教出版
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参考書 |
必要に応じて資料を配布する。
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成績評価の方法 及び基準 |
指導案最終版の内容等を問う平常試験60%,授業におけるレポート40%による総合評価 |
質問への対応 | 随時 |
研究室又は 連絡先 |
研究室の場所と連絡先は、最初の授業で伝えます。 |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 16:40 ~ 17:50 教職課程室
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学生への メッセージ |
数学の教員を目指すためには、数学をいかに分かりやすく、かつ正確に教えることが出来るかということが大切であり、そのための能力を磨くことは言うまでもなく必須です。楽しく明快な授業が出来るよう、一緒に考え、工夫しましょう。 |