2017年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 発変電工学Ⅱ | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 塩野・西川 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E23U |
クラス | A・B | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 |
概要
学修到達目標 | 原子力発電所の稼働停止が長期化するなかで、電力需給の逼迫、国際的にタイト化する化石エネルギー資源の需給、さらに地球環境問題などの課題が益々顕在化している。本講義は、日本の環境・エネルギー問題を理解するうえで基礎となる発変電技術の基礎から、火力発電、原子力発電、再生可能エネルギーなどの新しい発電方式について学習する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書の内容をベースに、講義形式で行い、適宜演習を行なう。 |
履修条件 | 発変電工学Ⅰ、電気機器Ⅰ、電気機器Ⅱ、送配電工学Ⅰを履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 発変電工学Ⅱの授業について説明 発変電技術、発電の運用、変電の概要、エネルギー事情 |
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第2回 | 火力発電所の仕組み、種類、重要設備、熱力学、第1法則、エンタルピーとエントロピー |
第3回 | 第2法則、気体の状態変化、蒸気の性質、蒸気線図、熱サイクル、カルノーサイクル、ランキンサイクル |
第4回 | 再生サイクル、再熱サイクル、再熱再生サイクル、ボイラおよび付属設備、缶水の循環方式による分類、火炉、ドラム、過熱器、再熱器、節炭器、空気予熱器、燃焼装置、通風装置、集じん装置 |
第5回 | 蒸気タービンおよび付属設備、車室、ノズル、羽根、パッキン、軸受、調速器、タービン発電機と電気設備、発電機の冷却方式、発電機の励磁方式、自動電圧調整器 |
第6回 | 発電計画・熱効率計算、熱バランスの式、熱消費率、燃料消費率、ボイラー室効率、タービン室効率、燃料費、理論空気量、CO2の発生量 |
第7回 | 汽力発電所の環境対策、コンバインドサイクル発電、ガスタービン発電 |
第8回 | 原子力発電の仕組み |
第9回 | 原子力発電の炉形式 |
第10回 | 原子力発電の安全・保守 |
第11回 | 再生可能エネルギー(太陽エネルギー,風力発電) |
第12回 | 再生可能エネルギー(地熱発電,バイオマス発電,海洋エネルギー) |
第13回 | 電力貯蔵 |
第14回 | 電気事業 |
第15回 | 理解度確認試験と解説 |
その他
教科書 |
道上 勉 『発電・変電(電気学会)』 オーム社 2011年 第10版
教科書に沿って講義、試験を行うので教科書は必須である。
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
成績の評価項目と評価基準は以下の通り. ①演習の評価:10%,②課題の評価:10%,③試験評価:80% 以上3項目の評価を総合的に判断しS~Dの成績評価を行う. |
質問への対応 | 随時対応します.電話またはメールで連絡下さい.日時・場所を設定します. |
研究室又は 連絡先 |
塩野研究室:駿河台校舎3号館2階320号室 03-3259-0773 shiono.mitsuhiro@nihon-u.ac.jp 西川研究室:駿河台校舎4号館4階440号室 03-3259-0789 nishikawa@ele.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 10:00 ~ 11:30 塩野研究室
土曜 駿河台 17:00 ~ 19:00 西川研究室
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学生への メッセージ |
発変電工学は電力関係の仕事や電気主任技術者の資格取得を目指すなら必須であり、またそれ以外の場合でも電気技術者のもつ基礎知識として必要とされることから、しっかり勉強して欲しい。 |