2017年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 回路の応答 | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 田邊 一夫 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E31S |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 電気回路に加えられる信号波としての種々の周期波形やパルス波形に対する回路の時間領域における応答,周波数領域における応答,および回路の信号伝達特性を求めることは,電気・電子・情報の分野でよく行われることであり,回路の解析,設計の基礎である。簡単な回路について微分方程式による解析,ラプラス変換を用いた時間領域と周波数領域における解析を主として学び,回路の寸法と信号の波長が近づくか逆転するような場合における分布定数回路の解析,孤立波に対するフーリエ変換法による解析,離散化された信号に対するz変換を用いる解析についても学習する。これにより回路解析の基礎を習得できる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
●板書とパワーポイントを併用した講義を主とするが,演習あるいは自己学習課題(宿題)を交えながら進める。 ●演習により実際の場面に適用できる力を養う。また,自己学習課題を解くことで理解を深める。 |
履修条件 | ●基礎電気回路,電気回路,基礎工学演習Aの3科目を履修していること。 ●微分,積分,三角関数,複素数に不安のある学生は,復習しておくこと。パワーアップセンターを利用するのも良い。 |
授業計画
第1回 | 【ガイダンス】講義の概要 (回路の応答とは) 【講義】序論 |
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第2回 | 【講義】簡単な回路の応答1 RL直列回路 |
第3回 | 【講義】簡単な回路の応答2 RC直列回路 |
第4回 | 【講義】簡単な回路の応答3 インパルス関数,インパルス応答 【演習】実力確認演習 |
第5回 | 【講義】ラプラス変換Ⅰ ラプラス変換の定義,ラプラス変換による回路解析(I) |
第6回 | 【講義】ラプラス変換Ⅱ ラプラス変換の性質と基本公式,ラプラス逆変換の計算 |
第7回 | 【講義】ラプラス変換Ⅲ ラプラス変換による回路解析(II) |
第8回 | 【理解度確認試験】理解度確認テスト及びその解説 |
第9回 | 【講義】分布定数回路Ⅰ 基礎方程式 |
第10回 | 【講義】分布定数回路 II 特性インピーダンスおよび伝搬定数 |
第11回 | 【講義】分布定数回路 Ⅲ 無損失線路に負荷を接続した場合の電圧,電流,インピーダンス |
第12回 | 【講義】分布定数回路 IV 無損失線路に負荷を接続した場合の反射係数,電圧・電流の分布 |
第13回 | 【講義】信号波の解析 周期波とフーリエ級数,孤立波とフーリエ変換 |
第14回 | 【講義】離散時間信号回路とz変換 離散時間信号,基本的な離散時間線形回路,z変換 |
第15回 | 【理解度確認試験】理解度確認テスト及びその解説 |
その他
教科書 |
式部 幹 『回路の応答』 電子情報通信学会大学シリーズ コロナ社 1981年 第28版
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参考書 |
有馬泉,岩崎春光 『基礎 電気回路1』 森北出版 2014年 第3版
「基礎 電気回路1」は,本科目における「分布定数回路」を学ぶ際に用いる。
なお,本の名前に「過渡現象」,「ラプラス」,「フーリエ」という文字の含まれる本など多くの教科書,参考書が出版されている。
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成績評価の方法 及び基準 |
・出席が総授業回数の3/5に満たない場合は、履修放棄として扱い学業成績の査定は行わない。 ・理解度確認テスト(80%) ・学習態度,実力確認演習,宿題などにより評価する(20%) |
質問への対応 | 随時。教室および研究室 |
研究室又は 連絡先 |
研究室︓9号館1階916F室 メールアドレス︓授業中に指⽰する |
オフィスアワー |
月曜 船橋 12:15 ~ 13:15 9号館1階916F室。担当は田邊。
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学生への メッセージ |
数多く,計算してみること。 |