2017年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 電力工学 | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 塩野 光弘 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E32T |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 |
概要
学修到達目標 | 同期機とは,定常状態において同期速度で回転する交流機である。最も重要なのは同期発電機であり,電気事業用の大容量発電機はすべて同期発電機である。ここでは同期機の基礎理論について説明することができることを目標とする。また,近年のパワーエレクトロニクス技術の進歩にはめざましいものがあり,ここでは電力用半導体の種類と特性,半導体電力変換器の基礎として,位相制御整流回路を取りあげ,その考え方を説明することができることを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
板書を主としてパワーポイントを併用する。理解を深めるため,機器の立場から基礎に立ち返り説明する。適宜、演習や宿題により理解度を確認する。 |
履修条件 | 選択科目。電気回路、電磁気学、電気機器を履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 電力機器の授業について概要説明 同期機の基本構造 |
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第2回 | 同期機の原理、同期速度、電気角と機械角、誘導起電力 |
第3回 | 円筒界磁形同期機の理論、等価回路、電機子反作用 |
第4回 | フェーザ図、負荷角、出力とトルク突 |
第5回 | 同期発電機の特性、無負荷試験と短絡試験、電圧変動率 |
第6回 | 単位法、短絡比、同期発電機の並行運転 |
第7回 | 並行運転の条件、横流と同期化作用 |
第8回 | 同期電動機の特性、V曲線、突極形同期機、二反作用理論 |
第9回 | 直軸・横軸同期リアクタンス、フェーザ図と等価回路、出力とトルク |
第10回 | 同期機のまとめ |
第11回 | パワーエレクトロニクス、発達の歴史、電力変換と制御 |
第12回 | パワーエレクトロニクスによる整流回路、単相位相制御半波整流回路 |
第13回 | 単相位相制御全波整流回路 |
第14回 | スイッチングの動作と特徴 |
第15回 | パワーエレクトロニクスのまとめ |
その他
教科書 |
猪狩武尚著 『電気機械学』 コロナ社 2015年 第新版第12刷版
矢野昌雄,打田良平著 『パワーエレクトロニクス』 丸善 2009年 第9版
教科書に沿って講義、試験を行うので教科書は必須である。
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参考書 |
電気学会 『電気機器工学Ⅰ』 電気学会大学講座 オーム社 2012年 第改訂版版
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成績評価の方法 及び基準 |
成績の評価項目と評価基準は以下の通り。 ①提出物による評価:10%,②試験評価:90% 以上2項目の評価を総合的に判断しS~Dの成績評価を行う。 |
質問への対応 | 随時対応します。メールまたは電話で連絡下さい。日時・場所を設定します。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎3号館2階320室 shiono.mitsuhiro@nihon-u.ac.jp 03-3259-0773 |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 10:00 ~ 11:30
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学生への メッセージ |
この科目は電力関係の仕事や電気主任技術者の資格取得を目指すなら必須であり、またそれ 以外の場合でも電気技術者のもつ基礎知識として必要とされることから、しっかり勉強して欲 しい。 |