2018年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 応用生態工学 | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 安田 陽一 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A44S |
クラス | 土木工学 3年生 | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 土木工事を行う際には、自然環境、特に、生態系に多大な影響を及ぼす。また、道路やダム、堰、堤防などの設置場所の決定には、自然の生態系を十分考えて行わなければならない。さらに、土木構造物の設計に際しても、生き物にやさしい構造でなければならない。こうした際に必要になる、生態系の知識、生物に関する知識を、様々な応用が可能なように、基礎から学ぶ。 |
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授業形態及び 授業方法 |
頻繁に質問を与えながら行う、両方向の講義形式とする。また、講義時間の終了前には、毎回、その日の講義内容の理解度を調査する小テストを行う。講義は、教科書に沿って進める。 |
履修条件 | とりたてて必須になる条件はない。 |
授業計画
第1回 | 以下の流れを基本とするが、背景となる知識、理解度に応じて臨機応変に修正を加えながら進める。 第一回は、土木事業に現れる、環境問題や土木事業と生物との関係、生物多様性の意味や阻害要因について学ぶ。河川の水生生物の生息環境、移動環境、産卵環境 |
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第2回 | 第二回は、生物の分類法について学ぶ。生態現象を理解する上で重要となる、種、個体、個体群、群集、生態系の意味を学ぶ。種間競争の形態と密度効果、食物連鎖や食物網 |
第3回 | 第三回は、河川の流域を対象に生態系を保全するための工学的な対応について学ぶ。 |
第4回 | 第四回は、第1回理解度確認試験をアクテイブラーニング形式で実施する。 |
第5回 | 第五回は、河川の水生生物の生息環境、移動環境、産卵環境について学ぶ。 |
第6回 | 第六回は、河川・湖沼・海辺における自然環境再生について学ぶ。 |
第7回 | 第七回は、第2回理解度確認試験をアクテイブラーニング形式で実施する。 |
第8回 | 第八回は、自然環境に生息する生物・植物の生態系と河川整備との関係について学ぶ。 |
第9回 | 第九回は、第八回に引き続き、自然環境に生息する生物・植物の生態系と河川整備との関係について学ぶ。 |
第10回 | 第十回は、森林生態、森林保全の在り方、自然環境の改善または復元について学ぶ。 |
第11回 | 第十一回は、森林整備事業と環境に配慮した治山整備について学ぶ。 |
第12回 | 第十二回は第3回理解度確認試験をアクテイブラーニング形式で実施する。 |
第13回 | 第十三回は、河川整備に伴う水生生物の生態系に及ぼす影響およびその対策について学ぶ。 |
第14回 | 第十四回は、河川構造物設置に伴う水生生物の生態系に及ぼす影響およびその対策について学ぶ。 |
第15回 | 第15回は、第4回理解度確認試験をアクテイブラーニング形式で実施する。 |
その他
教科書 | |
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参考書 |
浅枝 隆 『図説生態系の環境』 朝倉書店 2011年 第初版
安田陽一 『技術者のための魚道ガイドライン』 コロナ出版 2011年 第2版
技術者のための魚道ガイドライン(コロナ社)を参考書として用いる。受講者数を判断して配布するか否かを決める。各自で購入する場合、通信販売などを利用すると容易に入手できる。
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成績評価の方法 及び基準 |
理解度確認試験50%、コミュニケーションポイント30%、レポート20%の割合を基本に総合的に評価する。 |
質問への対応 | 講義終了後およびメールにて対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
yasuda.youichi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 駿河台 16:40 ~ 18:10
金曜 駿河台 15:00 ~ 17:00
土曜 駿河台 12:00 ~ 14:00
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学生への メッセージ |
他の土木工学の科目と比較すると多少変わった感触があります。しかし、近年土木技術者には柔軟性と多様な知識が求められています。そのトレーニングも兼ねています。 |