2018年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 | 海洋建築材料 | ||
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 小林(昭)・三五 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D35A |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 建築構造及び材料Ⅰ・Ⅱ,材料化学で学んだ事項を応用し,材料の化学的性質を考えた耐久性向上技術が修得でき,海洋構造物の計画,設計,施工において適切な材料を選定するための基礎知識が修得できる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
パワーポイントのスライド表示や板書を用いて解説する対面式授業。 授業資料はmoodleから配布される。または、必要に応じてプリントを配布する。 第1回及び第9回~15回:小林,第1回~8回:三五 |
履修条件 | 建築材料を学んだことがあること。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス: 授業計画・他の科目との関連 |
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第2回 | セメントの性能を左右する因子;セメントの化学的性質 |
第3回 | コンクリートの性能を左右する因子;コンクリートの化学的性質と水と骨材 |
第4回 | セメントやコンクリートの性質を変える材料;混和材と混和剤 |
第5回 | セメント・コンクリート・鉄筋コンクリートの病気;材料自体や周辺環境から発症する劣化 |
第6回 | 鋼の製造法と鋼材料の性質;鋼材の化学的性質 |
第7回 | 鋼材料の病気;材料自体や周辺環境から発症する劣化(腐食) |
第8回 | 海洋建築材料の化学的性質と劣化に関する理解度確認および解説 |
第9回 | 海洋環境と建築材料 海洋建築物が海洋環境から受ける影響を理解し,設計に必要な環境作用と材料の関係の基礎知識を修得する。 学修項目:海洋特有の環境作用,海洋環境区分,区分ごとの建築材料への影響 |
第10回 | 鉄筋コンクリート構造物の耐久性向上技術 海洋環境下での耐久性向上のために選択すべき材料の種類を理解し,対策技術を修得する。 学修項目:材料の選択による耐久性向上,外部からの劣化要因の抑制による耐久性向上,調合による耐久性向上 |
第11回 | 鉄骨構造物の耐久性向上技術 海洋環境下での耐久性向上のために,鋼材の基本的性質を理解し,対策技術を修得する。 学修項目:鋼材の特徴,外部からの劣化要因の抑制による耐久性向上 |
第12回 | 鉄筋コンクリート構造物の維持管理 耐久性向上に必要な維持管理の基本事項を修得する。 学修事項:点検から補修までの流れ,点検・調査と診断,非破壊検査,判断と補修方針,劣化部の補修方法,電位的な保守方法 |
第13回 | 建設材料と環境問題 環境問題の解決に向けたコンクリート材料の利用,コンクリート工事による海洋環境影響とその防止方法を修得する 学修事項:環境改善とコンクリート製品,コンクリート資源廃材の再利用,要求性能に配慮した新たなコンクリート材用,コンクリート工事と環境影響 |
第14回 | 耐久性向上技術の総括 鉄筋コンクリート構造物への塩分浸透の調査結果と予測計算方法を修得するとともに,鉄筋コンクリート構造と鋼構造の耐久性向上に関する技術の現状を総括する。 学習内容:塩分の浸透と拡散,拡散方程式の解の計算,エクセルによる浸透予測,耐久性向上技術の総括 |
第15回 | 材料の耐久性技術に対する関する理解度確認および解説 |
その他
教科書 |
印刷教材としてMoodleに資料を掲示します。
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参考書 |
『コンクリート名人養成講座』 日経BP出版 2001年
橘高義典・杉山央 『建築材料』 市谷出版 2003年
(社)プレストレスト・コンクリート建設技術協会 『海洋コンクリート構造物の防食Q&A』 技報堂出版 2004年 第1版
(社)鋼材倶楽部 『海洋鋼構造物の防食Q&A』 技報堂出版 2001年 第1版
前田久明,近藤健雄,増田光一 『海と海洋建築』 成山堂書店 2006年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
2回の理解度確認テスト(50点満点)の合計点で評価する。 |
質問への対応 | いつでも対応します. |
研究室又は 連絡先 |
沿岸域工学研究室 13号館3階1335室 kobayashi.akio@*** 三五研究室 8号館2階822室 sango@chem.ge.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 16:40 ~ 18:10 小林研究室 13号館3階1335室
月曜 船橋 12:10 ~ 13:20 三五研究室 8号館2階822室
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学生への メッセージ |
建設材料は構造物の性能の良否を左右します.この授業で「材料の達人」になりましょう。 |