2018年 理工学部 シラバス - 機械工学科
設置情報
科目名 | 数値熱流体工学入門 | ||
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設置学科 | 機械工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 小野 清秋 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | F33S |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 微分方程式を近似的に解く方法について説明する。大きく分けると有限差分法と有限要素法が存在する。本講義では有限差分法について解説を行う。微分方程式の近似解法に慣れること。 |
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授業形態及び 授業方法 |
板書をともなう通常の座学。 演習を何回か進度に合わせて、授業中に行う。 |
履修条件 | 流れの力学、伝熱工学を履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス。シラバスの内容を確認の上、授業にのぞむこと。授業内容の概説を行う。 差分法とはどのような手法なのか直観的な説明をする。 |
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第2回 | 一次常微分方程式を例にとり、差分法の適用例を紹介する。 演習問題を実際に解いてみる。 最後に演習を提出する。 |
第3回 | 演習を返却し、解の解説を行う。 機械工学によく出てくる2階偏微分方程式に関し、偏微分方程式の分類と代表的な方程式を解説する。 |
第4回 | 差分化の方法として、テイラー展開を使う方法を示す。 テイラー展開について慣れていない学生が多いので、演習により慣れてもらう。 最後に演習を提出する。 |
第5回 | 演習を返却し、解の解説を行う。 放物型方程式の例として、一次元熱伝導方程式を取り上げ、この方程式を誘導する。 方程式の無次元化を行う。 |
第6回 | 差分法を熱伝導方程式に適用する。 ―オイラーの陽解法で解いてみる。ー 演習を課し、最後に提出する。 |
第7回 | 演習を返却し、解の解説を行う。 数値安定性について説明し、陽解法の長所、短所を知る。 差分法を熱伝導方程式に適用する。 ―オイラーの陰解法で解いてみる。― |
第8回 | 差分法を熱伝導方程式に適用する。 ―クランク・ニコルソン法で解いてみる。― 連立一次方程式の解法を示す。 まず直接法を解説する。 |
第9回 | 直接法の続き。 後半演習を行う。連立一次方程式を具体的に解く。 最後の演習を提出する。 |
第10回 | 演習を返却し、解の解説を行う。 直接法の続き。 反復法の説明。 |
第11回 | 二次元熱伝導方程式を解いてみる。 |
第12回 | 双曲型方程式の例として、一次元波動方程式を取り上げ、差分法により解いてみる。 演習を課す。最後に提出する。 |
第13回 | 演習を返却し、解の解説を行う。 バーガース方程式を紹介し、上流差分について解説する。 |
第14回 | 高精度の時間差分について解説する。 |
第15回 | 授業全般についての質疑応答 理解度確認のための平常試験及び解の解説。 |
その他
教科書 |
特に指定しない
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参考書 |
桑原邦郎・河村哲也 『流体計算と差分法』 朝倉書店 2005年 第1版
特に指定しない。必要に応じプリントを配布する。
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験70点。演習30点。平常、追試験ともノート、参考書等の参照を不可とする。 |
質問への対応 | 教室で随時受け付け。 E-mailでも受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
E-mail: kiyoaki@mech.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 12:10 ~ 13:20 一号館一階講師室
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学生への メッセージ |
微分方程式を近似的に解く方法として有効な差分法に慣れてください。 |