2018年 理工学部 シラバス - 電気工学科
設置情報
科目名 | 送配電工学Ⅰ | ||
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設置学科 | 電気工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 塩野 光弘 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | I32Q |
クラス | A・B | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 発電所から変電所、送配電網を経て需要家へ電力を輸送・配送するのが送配電である。電力輸送工学Ⅰでは,電力系統全体と送配電回路網の概要,送電回路の構成と送電特性,発電機を含む安定度特性,系統における平衡及び不平衡故障の計算法について学ぶ。 |
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授業形態及び 授業方法 |
テキストを用い、それに沿って体系的に進めるが、要点については黒板を用いて詳細に説明する。また、計算問題等については例題や演習を通じて理解を助ける。 |
履修条件 | 選択 電気回路Ⅰ,電気回路Ⅱ,電気機器Ⅰを履修していることが望ましい |
授業計画
第1回 | 送配電工学Ⅰの授業についての説明 ,日本のエネルギー事情、送配電の概要と発達、電気主任技術者検定試験との関連の説明。 |
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第2回 | 電気事業の概要と歴史、電力系統構成,送電・配電網の概要。 |
第3回 | 送電線路の基礎、導体の構造と電気的特性定数(抵抗,インダクタンス,キャパシタンス) |
第4回 | 送電・配電特性の基本的計算法、回路図の記法、単位法 |
第5回 | 送電特性の基本的計算法、基本方程式と円線図による送電特性 |
第6回 | 調相、円線図を用いた最大供給電力,負荷と送電電力,無効電力の関係 |
第7回 | 電力系統における独占的電源である同期発電機の特性 |
第8回 | 電力系統の安定度特性と安定度向上策 |
第9回 | 無効電力の不平衡に基づく電圧の不安定現象と安定度向上策 |
第10回 | 故障計算法(その1):不平衡故障計算のための対称座標法 |
第11回 | 故障計算法(その2):対称座標法の適用法 |
第12回 | 故障計算法(その3):発電機端子における故障,電力回路網における故障時の計算法 |
第13回 | 送受電端の変圧器の中性点接地方式 |
第14回 | 各種の要因で系統内に発生する異常電圧 |
第15回 | 送配電工学Ⅰのまとめ |
その他
教科書 |
小山茂夫、木方靖二、鈴木勝行著 『送配電工学』 コロナ社 1999年 第1版
上記の教科書は送配電工学Ⅱにおいても使う。
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参考書 |
今川三郎、宮地巌、平野忠男 『改訂送配電工学』 標準電気工学講座7 コロナ社 1990年 第1版
改訂送配電工学では,配電部門に送電部門と同等のページを割いている。
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成績評価の方法 及び基準 |
成績の評価項目と評価基準は以下の通り。 ①提出物による評価:10%,②試験評価:90% 以上2項目の評価を総合的に判断しS~Dの成績評価を行う。 |
質問への対応 | 随時対応します。メールまたは電話で連絡下さい。日時・場所を設定します。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎3号館2階320室 shiono.mitsuhiro@nihon-u.ac.jp 03-3259-0773 |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 10:00 ~ 13:00
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学生への メッセージ |
送配電工学は電力関係の仕事や電気主任技術者の資格取得を目指すなら必須であり、またそれ以外の場合でも電気技術者のもつ基礎知識として必要とされることから、しっかり勉強して欲しい。電気主任技術者の国家資格を実務経験と申請により資格取得の際は欠かせない科目である。 |