2018年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
デザイン文化思想
デザインの生成行為と思想
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 柴山 英樹 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | P33L |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | ・感情と想像力の多様な働きを理解し、その表現や解釈を通じて、世界のつながりを多角的に考えることができる。 ・気づいたこと、感じたこと、考えたことについて、様々な言葉を駆使して、表現することができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
古今東西の興味深いデザイン(絵画、音楽、詩、祭、建造物、工芸品、写真など)の作者や、批評家、美学者、科学者たちの思想を検討しながら、デザインを媒介としたコミュニケーションのと特徴と可能性を探究します。人間の想像力によるデザインの生成行為を追体験し、言葉による探究を繰り返しながら批評する力を身に付けていきます。講義を聴いて感じ、考えたことをミニレポートに表現し、授業直後に提出してください。また、授業外に取り組む課題もあり、各自が取り組んで期日までに提出してください。 |
履修条件 | 想像力やデザインに関心のある学生 環境ライフサブメジャー・コース設置科目 |
授業計画
第1回 | 「デザイン文化思想」学習の目的と授業計画 ・デザインという言葉の意味とその広がりについて考える 【予習】「デザイン」という言葉から何を思い浮かべるだろうか、いくつか挙げておく。 【復習】学修内容を踏まえて、関心のある「デザイン」について整理する。 |
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第2回 | 世界をどう観察し、世界をどう表現するのか ・アルベルティ、デューラー、ダ・ヴィンチ、カラヴァッジョ、レンブラント、フェルメール 【予習】自分の関心のある画家について調べて、その表現の特徴について、予め整理しておく。 【復習】学修内容を踏まえて、批評や解釈の意味について整理する。 |
第3回 | 組み合わせをどう考えるのか ・驚異の部屋、ライプニッツ、シュルレアリスム、コラージュ、モンタージュ、アッサンブラージュ、ブリコラージュ 【予習】「コラージュ」という言葉について調べて、予め整理しておく。 【復習】新たな発見や気づきをもたらす意外な組み合わせについて探究する。 |
第4回 | どう配置するのか ・レイアウト、グリッド、シンメトリー、グラフィック・デザイン、百科全書、ユニバーサルデザイン、アフォーダンス 【予習】身近にある本や絵画、ポスターなどのレイアウトの特徴について、整理しておく。 【復習】学修内容を踏まえて、自分が好むレイアウトについて考察する。 |
第5回 | 美しさを感じるデザイン ・デザインの自然学、流線型のデザイン、芸術と秩序 【予習】自分が美しいと感じるデザインはどのようなものだろうか、予め観点を整理しておく。 【復習】学修内容を踏まえて、自分が美しいと感じる根拠について考察する。 |
第6回 | 愛着を感じるデザイン ・民藝、普通、他力思想、柳宗悦、弱いロボット 【予習】自分が愛着を感じるモノはどのようなモノだろうか。その理由についても考えておく。 【復習】学修内容を踏まえて、愛着を感じるモノの特徴について考察する。 |
第7回 | 社会の課題とデザイン ・オウエン、ラスキン、モリス、ハワード、コミュニティデザイン、ソーシャルデザイン 【予習】ウィリアム・モリスという人物とその実践について調べて、予め整理しておく。 【復習】新たに提案すべき社会や知識に関する課題とデザインについて考える。 |
第8回 | デザインする力をどう育てるのか ・バウハウスの予備課程、イッテン、モホリ=ナギ、シュレンマー、身体性、運動性 【予習】バウハウスについて調べて、予め整理しておく。 【復習】デザイン力を育てるためにどのような教育活動がよいのか。具体的な活動を考える。 |
第9回 | 造形と音楽の領域を超えるデザイン ・カンディンスキー、クレー、音色、リズム、ハーモニー、共感覚 【予習】カンディンスキーとクレーの作品に触れてみて、自分が感じたことを事前に書いておく。 【復習】学修内容を踏まえて、造形と音楽の関係について考察する。 |
第10回 | サウンドスケープ・デザイン ・音楽の構造と解体、シェーンベルク、ケージ、シェーファー、サウンドスケープ 【予習】シェーンベルクの音楽を聴き、その感想を事前にまとめておく。 【復習】サウンドエデュケーションを体験し、サウンドスケープ・デザインについて考える。 |
第11回 | 庭や茶室のデザイン ・シンメトリー、枯山水、見立て、切れ、建て増し、引き算 【予習】西洋と日本の庭園の違いについて、気づいたことを事前にまとめておく。 【復習】学修内容を踏まえて、日本の美やデザインの特徴について考察する。 |
第12回 | 都市のデザインと計画を超えるデザイン ・考現学、路上観察学会、場所と記憶、ツリー構造、生成する都市 【予習】都市のデザインについて、自分の関心を整理しておく。 【復習】フィールドワークを行い、全体の意図からズレてしまった物件を探してみる |
第13回 | 言葉のデザイン ・名付け、作詩、言葉の比喩性、詩的想像力、タイトル、メタファー 【予習】身近にある作品を例に挙げて、作品とタイトルの関係について事前にまとめておく。 【復習】学修内容を踏まえて、言葉とデザインの関係について考察する。 |
第14回 | デザインを支える場とネットワーク ・広場、祭り、連、遊び場、ノリ、ブリコラージュ、ソーシャル・メディア 【予習】デザインを支えるネットワークとは何かを考えておく。 【復習】付け句を体験し、デザインを支える場について考えてみる。 |
第15回 | デザイン思考に関する総括 ・アブダクション、遊び、子どもの世界 【予習】自分の好きなデザインについて、その魅力が他者に伝わりように自分なりの表現を予め探究しておく。 【復習】デザイン思考について、自分なりに整理してみる。 |
その他
教科書 |
特に指定しない。毎回、レジュメ・資料を配布し、これをもとに授業を行います。
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参考書 |
授業の中で紹介します。
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成績評価の方法 及び基準 |
毎回の授業内でミニレポートを作成し、授業直後に提出してもらいます。なお、ミニレポートに代筆の疑いが濃厚と判断した場合は、1回につきマイナス10点とします。 また、デザイン文化思想に関連する課題を提示します。授業外に各自が取り組み、期日までに提出してください。原則として、提出期限以降に課題は受け取りません。 評価に関しては、授業内のミニレポートと授業外の課題で総合的に評価します。 |
質問への対応 | 講義後などに質問してください。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋5号館 525B研究室 |
オフィスアワー |
水曜 船橋 15:00 ~ 16:00
木曜 船橋 13:00 ~ 15:00
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学生への メッセージ |
・受講者数が多い場合には、第1回目の授業でセレクション(受講資格抽選)を行うこともある。 ・受講者のニーズや状況等に応じてシラバスは変更することがある。 |