地理学 (S23D S23I)

学修到達目標	人間生活は，地表面付近において自然現象と人文現象の両面が絡み合って形成された，複雑な空間で展開されており，とくに人口が集中する都市では，それが顕著となる。本講義では，人間生活が営まれる地表面付近の現象を解明する科学である地理学の基本概念，とくに都市地域の現象について理解することが出来る。
授業形態及び授業方法	おもにパワーポイントを使用して講義をおこなう。一部，主題図および地形図読図と，空中写真判読などの実習を含む。
履修条件	中学理科の地学分野と，中学社会の地理分野の知識と技術が必要。「基礎地形・地質学」と「自然環境論」を履修・修得することが望ましい。

第1回	ガイダンス，地理学の対象と分野
第2回	地理学の基本概念①：地球惑星システム，時空間スケール，地質時代，環境
第3回	地理学の基本概念②：分布，地域，集落，村落と都市
第4回	都市環境①：世界の人口・都市分布
第5回	都市環境②：日本の人口・都市分布
第6回	下町①：低地の都市とその環境
第7回	下町②：東京の下町低地の都市とその環境
第8回	山の手①：段丘の都市とその環境
第9回	山の手②：東京の山の手台地の都市とその環境
第10回	温泉資源①：自然資源の概要，都市における自然資源とその利用
第11回	温泉資源②：関東平野における温泉資源
第12回	ヒートアイランド現象①：自然環境問題の概要，都市気候の実態とその一般的要因
第13回	ヒートアイランド現象②：関東平野におけるヒートアイランド現象
第14回	まとめ：都市の未来
第15回	平常試験及びその解説

教科書	教科書は指定しない。毎回プリントを配布する。
参考書	上野和彦ほか編『地理学概論』朝倉書店 2007年高橋日出男・小泉武栄編著『自然地理学概論』朝倉書店 2008年貝塚爽平『東京の自然史』講談社 2011年
成績評価の方法及び基準	成績評価は，平常試験（60%）と小レポート（40%）から評価する。
質問への対応	基本的には講義終了後またはオフィスアワーで対応するが，研究室在室時であればいつでも対応する。
研究室又は連絡先	駿河台校舎　4号館442室船橋校舎　8号館842A室
オフィスアワー	火曜船橋 15:00 ～ 16:30 水曜駿河台 15:00 ～ 16:30
学生へのメッセージ	地理現象を理解するためには，その時空間スケールや，他分野の現象との相互作用を意識する必要があるので，常に広い視野を持つように心掛けましょう。また授業では，地図・写真・画像などを使用しますので，これらを正しく読み取り，その意味を考えられるようにしましょう。

2018年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎