2018年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
教養ゼミナール
「子ども」について考える
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 柴山 英樹 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | S35A |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | ・文化的視点や社会的視点による子ども像を説明することができる。 ・子どもを取り巻く現代的課題について、自分なりの見解を述べることができる。 ・グループワークを通して、他者の見解を踏まえ、意見をまとめ、口頭および文章で発表することができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
毎回、講義を通じて論点を示し、グループワークやグループディスカッションを通じて、発表するという形式で行う。 |
履修条件 | 子どもの世界や子どもに関する諸問題に関心を持っていること。 |
授業計画
第1回 | 子どもと大人の違い:大人から見た子どもの世界、子どもから見た大人の世界 ・子どもと大人の違いについて、いくつかの観点を挙げてみよう。 |
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第2回 | 子どもの遊びの世界:労働と遊びの違いとは、経験と体験、時間感覚、有用性 ・労働と遊びの違いについて、いくつかの観点を挙げながら整理しておこう。 |
第3回 | 遊びの分析:遊びの種類と分類、ホイジンガ、カイヨワ ・遊びの分類を踏まえて、自分自身の体験を振り返り、考察してみよう。 |
第4回 | 子どもの遊び場:公園、プレイパーク、秘密基地 ・身近な子どもの遊び場について調べて、その現状と課題を整理しておこう。 |
第5回 | 絵本から学ぶ子どもの世界:体験する言葉と絵の世界、ビブリオ・バトル ・子ども向けの絵本を一冊選び、その魅力を伝える表現を探っておこう。 |
第6回 | 絵画のなかの子どもたち:子どもに対するまなざし ・学修内容を踏まえて、子ども観について考察してみよう。 |
第7回 | 子どもとおもちゃ:玩具の教育的機能 ・学修内容を踏まえて、大人の教育観について考察してみよう。 |
第8回 | 児童文学における子どもの世界:物語の体験、ブックレポート ・児童文学を一冊選び、自分が魅力を感じる箇所を紹介しよう。 |
第9回 | 子どもの貧困:居所不明の子どもたち、児童虐待と児童養護、社会的養護 ・子どもの貧困とは何かを調べ、どのような課題があるのかを整理しておこう。 |
第10回 | 子どもと権利:子どもの権利条約、子どもの参画、子どもの居場所 ・子どもの権利条約とはどのようなものかを調べ、日本における課題を整理しておこう。 |
第11回 | 情報化社会を生きる子ども:ネット社会における人間関係の変容 ・SNSなどを活用したコミュニケーションの課題について、予め整理しておこう。 |
第12回 | 情報化社会の子ども文化:メディアミックス戦略、消費を誘う遊び ・今日のメディアやゲームにどのような課題があるのか、自分を取り巻く環境を振り返って考察してみよう。 |
第13回 | レポートの検討:「子ども」に関する「問い」の設定、情報検索の方法 ・「子ども」に関してどのような問題に関心があるのか、いくつか挙げておこう。 |
第14回 | レポートの作成方法:引用の仕方、議論の組み立て方 ・情報検索しながら、テーマを決定し、レポートのアウトラインを作成しておこう。 ・議論の組み立てや引用の仕方などに問題がないか、再度検討みよう。 |
第15回 | レポートの発表と講評:レポートの報告、相互評価 ・レポートの評価観点を確認したうえで、レポートを提出しよう。 |
その他
教科書 |
特に指定しない。毎回、レジュメ・資料を配布し、これをもとに授業を行う。
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参考書 |
是澤博昭、是澤優子 『子ども像の探究―子どもと大人の境界線』 世織書房 2012年
矢野智司 『意味が躍動する生とは何か―遊ぶ子どもの人間学』 世織書房 2006年
ニール・ポストマン 『子どもはもういない―教育と文化への警告』 新樹社 1991年
本田和子 『子ども100年のエポック―「児童の世紀」から「子どもの権利条約」まで 』 フレーベル館 2000年
山名淳 『「もじゃペー」に〈しつけ〉を学ぶ―日常の「文明化」という悩みごと 』 東京学芸大学出版会 2012年
論点の理解を深めるための図書について適宜紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
グループワーク等への参加・発表(50%)とレポート(50%)で評価を行う。 |
質問への対応 | 講義後などに質問してください。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎:525B研究室 |
オフィスアワー |
水曜 船橋 15:00 ~ 16:00
木曜 船橋 13:00 ~ 15:00
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学生への メッセージ |
グループ・ディスカッション、グループ・ワーク、プレゼンテーションなどの活動が中心となるため、意欲的な学生の参加を期待する。 |