2018年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)教育相談 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 伊藤 令枝 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | Y15B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 学校における教育カウンセリング(教育相談)の基本を理解し、児童生徒に対して、そして、教育に対して真摯に向き合う姿勢を身につける。また、カウンセリング・マインドを理解し、共感的理解や受容的態度の基本を習得する。 青少年を取り巻く様々な問題を理解し、学校教育の現状を考える。さらに、スクールカウンセラーや青少年問題を扱う専門機関との連携の必要性を理解する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
教育相談活動とその内容、不登校やいじめなどの諸問題、カウンセリング・マインドについては講義形式とし、パワーポイントによって提示する。 共感的理解、受容的態度、傾聴などについては、グループごとにワークショップを実施し、また、ビデオ教材を活用して理解を深める。 毎回、授業内容に応じた資料を配布する。 |
履修条件 | 「発達と学習」を受講済みであることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 教育相談へのアプローチ -教育相談活動の意義と内容、教育相談活動の歴史と展開、履修するうえでの心構え、学習の進め方 |
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第2回 | 教育相談活動と児童生徒理解 -心理検査、質問紙調査、観察法、面接・面談による児童生徒理解、教師と児童生徒との相互作用 |
第3回 | 教育相談活動と連携 -校務分掌と校内連携、チーム支援、養護教諭との連携、スクールカウンセラー制度、教師の役割と専門性 |
第4回 | 不登校 -不登校とその実態、不登校の背景とメカニズム、不登校対応のための視点、不登校対応と外部連携 |
第5回 | いじめ -いじめの定義と特徴、ネットいじめ、いじめの発生する背景、いじめに対する基本的認識、早期対応の重要性 |
第6回 | 非行と暴力 -非行とその実態、現代の非行の特徴、青年と薬物乱用、学校での暴力行為、非行対応と外部連携 |
第7回 | 児童虐待 -児童虐待とその実態、児童虐待による身体的・精神的影響、早期発見の意義と学校の役割、対応と外部連携 |
第8回 | 自殺と自傷行為 -日本における自殺の特徴、追いつめられる青年の心理、自傷行為の実態とメカニズム、対応の原則と外部連携 |
第9回 | 発達障害(1) -発達障害の定義、学習障害(LD)とその特徴、注意欠陥多動性障害(ADHD)とその特徴、学校での指導と支援 |
第10回 | 発達障害(2) -自閉性スペクトラム障害(ASD)とその特徴、心の理論からのASD理解、学校での指導と支援 |
第11回 | カウンセリング・マインド(1) -クライエント中心療法の概要、カウンセラーに求められる基本的姿勢、カウンセリング・マインドとその活用 |
第12回 | カウンセリング・マインド(2) -他者を「聴く」こと・理解することとその実践、他者を思いやることとその実践 |
第13回 | カウンセリング・マインド(3) -他者の気持ちと自分の気持ちの違いに気づくこととその実践、自己の状態への着目 |
第14回 | カウンセリング・マインド(4) -他者の気持ちを聴くために必要なこととその実践、共感的理解と受容的態度 |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 |
藤田主一・齋藤雅英・宇部弘子・市川優一郎(編) 『こころの発達によりそう教育相談』 福村出版 2018年
藤田主一・齋藤雅英・宇部弘子(編) 『新 発達と教育の心理学』 福村出版 2013年
内藤佳津雄・北村世都・市川優一郎(編) 『発達と学習』 Next教科書シリーズ 弘文堂 2015年
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参考書 |
仙崎武・野々村新・渡辺三枝子・菊池武剋(編) 『改訂 生徒指導・教育相談・進路指導』 田研出版 2012年
和田万紀(編) 『教育心理学』 Next教科書シリーズ 弘文堂 2014年
その他、授業中に適宜紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート(約25%)、ワークショップへの取り組み(約30%)、平常試験(約45%)による総合評価とする。 |
質問への対応 | 授業前後に受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
授業前後に駿河台校舎講師室に在室している。 メールや電話等による問い合わせは一切不可とする。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
ただ単に授業を聞いてノートをとるだけではなく、学校教育に関心を持って取り組んでほしい。そして、自分自身と真摯に向き合い、周囲の人々に謙虚さと思いやりをもって接してほしい。 また、ワークショップへの積極的な参加を期待する。ワークショップの実施にあたっては誠実性と相互協力の姿勢が必須である。なお、実施中に他者から得たことを、外部に漏らしたり、授業以外の目的のために使用したりしてはならない。 |