2018年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)発達と学習 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 伊藤 令枝 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | Y15C |
クラス |
概要
学修到達目標 | 本講義によって、乳幼児期から青年期にかけての人間の発達や、人間行動を理解するための学習理論について、基礎的な理論やメカニズムを理解する。また、人間は社会との関わりの中で発達することを理解する。 学生自身が各々の発達過程を顧み、自己と真摯に向き合う姿勢を身につける。 以上を踏まえた上で、学校教育に関する基礎的な理論や考え方を理解する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式とし、パワーポイントによる提示と板書を併用する。 毎回、授業内容に応じた資料(インデックス程度)を配布する。 |
履修条件 | 教養教育科目で心理学2科目を受講済みであることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 教育心理学へのアプローチ -「発達」と「学習」の概念とその理解、履修するうえでの心構え、学習の進め方 |
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第2回 | 教育心理学研究 -教育心理学の成立と展開、人間の発達における遺伝要因と環境要因 |
第3回 | 発達の理論 -遺伝と環境との輻輳と相互作用、成熟優位説と学習優位説、発達段階と発達課題 |
第4回 | 発達の諸側面(1) -発達の原理、発達における臨界期、身体と運動機能の発達、発達加速現象 |
第5回 | 発達の諸側面(2) -言語機能の獲得と発達、知覚・認知の発達、ピアジェの認知発達理論 |
第6回 | 発達の諸側面(3) -社会性の発達、母子相互作用と愛着、三項関係と共同注意、エリクソンの発達課題 |
第7回 | 発達の諸側面(4) -「心の理論」、児童期の対人関係とギャング・エイジ、青年の身体と情緒 |
第8回 | 発達の諸側面(5) -青年期におけるアイデンティティの確立とアイデンティティ拡散(混乱)、青年期の対人関係、青年の恋愛と性 |
第9回 | 学習理論 -古典的条件づけとオペラント条件づけ、強化と罰、部分強化効果、観察学習 |
第10回 | 学習への動機づけ(1) -試行錯誤と洞察、潜在学習、動機づけ理論と学習への意識、学習性無力感 |
第11回 | 学習への動機づけ(2) -帰属理論、教室での学習支援、学習指導形態、グループ学習 |
第12回 | 授業過程と学習 -教師主導型・学習者参加型授業、有意味受容学習、プログラム学習と発見学習、実験授業的手法 |
第13回 | 教育評価 -教育評価とその信頼性、学力評価の時期と方法、絶対評価と相対評価、ピグマリオン効果 |
第14回 | 個性と教育 -知能に関する理論とモデル、知能検査、パーソナリティの理解と測定方法 |
第15回 | 学級 -学級集団の構造、学級集団を理解する方法、教師の役割とリーダーシップ、PM理論 |
その他
教科書 |
藤田主一・齋藤雅英・宇部弘子(編) 『新 発達と教育の心理学』 福村出版 2013年
内藤佳津雄・北村世都・市川優一郎(編) 『発達と学習』 Next教科書シリーズ 弘文堂 2015年
和田万紀(編) 『教育心理学』 Next教科書シリーズ 弘文堂 2014年
いずれか1冊を購入し、日々の学習に活用すること。
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参考書 |
藤田主一・齋藤雅英・宇部弘子・市川優一郎(編) 『こころの発達によりそう教育相談』 福村出版 2018年
ヨシタケシンスケ(絵・文) 『ぼくのニセモノをつくるには』 ブロンズ新社 2014年
その他、授業中に適宜紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート(約30%)、授業内課題への取り組み状況(約10%)、定期試験(約60%)による総合評価とする。 |
質問への対応 | 授業前後に受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
授業前後に駿河台校舎講師室に在室している。 メールや電話等による問い合わせは一切不可とする。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
ただ単に授業を聞いてノートをとるだけではなく、自分自身の発達過程や経験を顧みながら、自分と真摯に向き合い、また、人間について理解を深めてほしい。 なお、授業に支障をきたすおそれがあるため、授業内容の撮影・録音等を禁止する。 |