2018年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 | 教)情報と職業 | ||
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
担当者 | 山口 敏和 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 土曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | Y64C |
クラス |
概要
学修到達目標 | 様々な職業における情報通信技術の使われ方や、情報を専門とする職業人として必要な知識等、職業に関連する情報について幅広く説明することができる。社会の情報化の歴史を振り返り、インターネットが浸透した情報社会や情報産業について理解する。企業・組織における情報の取り扱いや情報技術者のモラルについて説明できる。ビッグデータや人工知能など最新のトピックについての自分の考えを示すことができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
スライドと板書を併用して行う。必要に応じて資料を配布する。講義時間内に数回、小課題とレポート課題の提出を求める。 |
履修条件 | 特段の予備知識を必要としないが、一般的な社会動向を把握しておくよう努めること。 |
授業計画
第1回 | オリエンテーション:本講義の狙い、内容、進め方、評価方法について説明する。基礎知識や思考力を確認するためのアンケートを実施する。シラバスの内容を確認の上、授業に臨むこと。復習として、関連法規について調べる。 |
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第2回 | 企業(株式会社)の仕組み:所有と経営の分離など株式会社の仕組みに加え、財務諸表の読み方の基本を学び、分析手法の一例を知る。復習として、各自が決めた上場企業の有価証券報告書から必要な情報を読み取り、次回の授業に備える。 |
第3回 | 財務諸表の分析:各自が調べた企業の財務諸表を分析し、考察する。会計基準の違いや近年の粉飾決算の事例を学び、企業活動と情報公開について考える。企業分析に関するレポート課題を課す。 |
第4回 | 産業分類と職業分類、働く意義:産業分類と職業分類について学び、仕事に求めることについて考える。企業・組織が求める人材像を概観し、キャリア教育の必要性を学ぶ。復習として、情報系の資格について調べる。 |
第5回 | 情報化社会の進展:情報化社会に至るこれまでの歴史を振り返る。産業革命による工業化で何がもたらされ、情報化では何が変わったのか、人工知能の発展によって何がもたらされるか、問題提起をする。レポート課題として、コンピュータとインターネットの登場によって何が起きたか、調べる。 |
第6回 | 情報通信技術による社会の変化:情報通信技術によって社会がどのように変化し、それに伴ってビジネス環境がどのように変化したのかを知り、解決された課題と新たに生じた課題について議論する。復習として、日本と世界の国々との経済状況や産業構造の違いについて調べる。 |
第7回 | 情報システムと社会基盤:情報システムの定義と実例、社会の情報システムについて学ぶ。また、情報ビジネスの階層構造を学び、システムやビジネスの分類を行う。授業時間内に【中間確認テスト】を実施し、解説する。 |
第8回 | 企業における情報活用:情報化に伴って組織がどのように変容するのか、企業における人事考課や業績評価、企業内教育等について学ぶ。また、情報通信産業だけでなく、小売業、流通業、製造業などの身近な職業における情報の活用事例について学ぶ。復習として、マネジメントの手法について調べる。 |
第9回 | インターネットビジネス:インターネットの浸透によってもたらされた新しいビジネス形態や広告・検索サービスについて学ぶ。また、シェアリングエコノミーの事例と今後の展開について議論する。復習として、無料サービスと企業の収益について調べる。 |
第10回 | ソーシャルネットワーキングサービス:スマートデバイスとSNSの登場による社会の変化に加え、情報を配る方式の違い、インターネットの特性と注意点について学ぶ。復習として、子どものスマホ利用について聞き取り調査を行う。 |
第11回 | 情報社会における犯罪とセキュリティ対策:個人の対策と企業・組織の対策について知る。組織における情報の取り扱いや情報技術者のモラルについて学ぶ。復習として、フェイクニュースについて調べる。 |
第12回 | フィンテック:金融分野における情報通信技術の活用事例を学ぶ。復習として、クラウドファンディングの事例について調べる。 |
第13回 | 今後の情報社会:ビッグデータや人工知能などの最新トピックを紹介し、今後の展望について各自の考えを示す。また、情報端末の変遷による入力方式の変化を学び、情報に関する教育の今後について議論する。【最終レポート課題】の内容を提示するので、各自で復習と発展学習をする。 |
第14回 | 社会・企業活動における情報の取り扱い方法:企業や学校において情報を集め、分析し、的確に伝える方法について学ぶ。量的・質的なデータの取り扱い方法ついて学ぶ。復習として、これまでのレポート課題等を見返す。 |
第15回 | これまでの講義の中で実施した小課題やレポート課題の解説を行う。各自がこれまでに体験した様々な社会活動に関わる事柄を題材として、最終レポート課題を作成できるよう、振り返りを行う。 |
その他
教科書 | |
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参考書 |
駒谷昇一・辰己丈夫 『情報と職業(改訂2版)』 オーム社
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成績評価の方法 及び基準 |
成績評価は講義中に提出する小課題およびレポート課題(40%)、中間確認テスト(20%)、最終レポート(40%)により行う。評価視点は、内容が提示されたテーマに沿っているか、論理的な記述か、独自の視点があるか、情報処理能力を活用した工夫があるか、とする。 |
質問への対応 | 講義時間の前後に対応するほか、メールにより対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
講義初回にメールアドレスを示す。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |