2018年 大学院理工学研究科 シラバス - 電気工学専攻
設置情報
| 科目名 | 超伝導特論 | ||
|---|---|---|---|
| 設置学科 | 電気工学専攻 | 学年 | 1年 |
| 担当者 | 高野 良紀 | 履修期 | 後期 |
| 単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
| 校舎 | 駿河台 | 時間割CD | I52B |
| クラス | |||
概要
| 学修到達目標 | 超伝導は極低温領域で多くの金属や酸化物が示す巨視的量子効果である。超伝導現象の概観、ロンドン方程式、熱力学的考察、GL理論、BCS理論、ジョセフソン効果、高温超伝導体などについて学ぶ。超伝導の応用についても触れる予定である。 |
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| 授業形態及び 授業方法 |
板書やパワーポイントを利用した講義形式と、輪講(セミナー)形式の両方を利用する。 |
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準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
量子力学および金属電子論の基礎的な事柄を理解していると講義内容が理解し易い。輪講(セミナー)形式では、英文の論文購読を行う予定なので、配布された資料を読んでおくことが望まれる。 |
授業計画
| 第1回 | 超伝導の概観 |
|---|---|
| 第2回 | 超伝導に関する文献講読1(輪講形式) |
| 第3回 | 超伝導に関する文献講読2(輪講形式) |
| 第4回 | 超伝導に関する文献講読3(輪講形式) |
| 第5回 | 巨視的理論1(熱力学的考察) |
| 第6回 | 巨視的理論2(ロンドン方程式、ピパード理論) |
| 第7回 | 巨視的理論3(ギンツブツルグーランダウ理論1) |
| 第8回 | 巨視的理論3(ギンツブツルグーランダウ理論2) |
| 第9回 | BCS理論1(自由電子状態、格子振動) |
| 第10回 | BCS理論2(種々の相互作用、第2量子化) |
| 第11回 | BCS理論3(クーパー対、BCS基底状態) |
| 第12回 | BCS理論4(基底状態からの励起とエネルギーギャップ) |
| 第13回 | BCS理論5(有限温度のスペクトルと転移温度) |
| 第14回 | 高温超伝導体1(銅酸化物超伝導体) |
| 第15回 | 高温超伝導体2(鉄系超伝導体) |
その他
| 教科書 |
教科書は特に使用しない。
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| 参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
M.ティンカム、小林俊一訳 『超伝導現象』 産業図書 1991年 第5版
丹羽雅昭 『超伝導の基礎』 東京電機大学 2009年 第3版
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| 成績評価の方法 及び基準 |
レポート:100% |
| 質問への対応 | 講義終了後に対応する。 |
| 研究室又は 連絡先 |
メール・アドレスは授業中に指示する。 |
| オフィスアワー |
金曜 駿河台 12:10 ~ 13:00
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| 学生への メッセージ |
超伝導の直流使用では、エネルギー損失ゼロです。直流の電気機器を考案しましょう。室温超伝導体を発見しましょう。エネルギー危機は無くなり、自然破壊も無くなるでしょう。 |