2019年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | 地盤力学Ⅱ演習 | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 重村 智 | 履修期 | 後期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 月曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A16N |
クラス | 1組 、 2組 | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 後述の授業内容の理解に不可欠な基礎概念としての応力とひずみ,地盤や土の破壊現象と強さ,構造物に加わる土の圧力,斜面の破壊と設計方法等など実際の地盤工事に必要なより専門的内容を中心に理解を深める. |
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授業形態及び 授業方法 |
地盤力学IIの講義内容の具体的修得を目的とする演習を実施する.演習は,教員,院生助手で学生の質問に肌理細かく対応し,問題を各自に解かせ,解説すると共に,ホームワークのレポートも提出させている. |
履修条件 | 1)地盤力学IIを同時に履修していること. 2)地盤力学Iを履修していることが望ましい. 3)地盤力学Iの知識を要する. |
授業計画
第1回 | 地盤力学演習概論:地盤力学I(演習)で学んだ地盤力学の基礎、土中の水の流れ、圧密といった基本的かつ重要な現象を復習し、この授業との関連性について説明する。 【事前学習】特になし 【事後学習】演習問題を通じて講義の復習をすること。(30分) |
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第2回 | 応力の種類と定義:応力の種類と定義について、具体例に基づいて、非常にやさしい初歩概念を演習を通じて学ぶ。 【事前学習】前回の演習内容を復習し,小テストの準備をすること。(30分) 【事後学習】演習問題を通じて講義の復習をすること。(30分) |
第3回 | 2次元応力:応力が2次元的に分布している一般的状況で、任意の面に作用する応力がどうやって求まるか、どういう式で表されるか等について演習を通じて学ぶ。 【事前学習】前回の演習内容を復習し,小テストの準備をすること。(30分) 【事後学習】演習問題を通じて講義の復習をすること。(30分) |
第4回 | 主応力の導出:前回求めた応力の式を基に、主応力と言う特別な応力の存在と力学的意味、さ らに応力の把握に不可欠、かつ、便利なモール円について演習を通じて学ぶ。 【事前学習】前回の演習内容を復習し,小テストの準備をすること。(30分) 【事後学習】演習問題を通じて講義の復習をすること。(30分) |
第5回 | モールの応力円:モールの応力円を用いた物体内の特殊な面の応力を把握することについて演習を通じて学ぶ。 【事前学習】前回の演習内容を復習し,小テストの準備をすること。(30分) 【事後学習】演習問題を通じて講義の復習をすること。(30分) |
第6回 | 土の破壊規準:土のせん断強さが示す一般的規則性とその求め方について演習を通じて学ぶ。 【事前学習】前回の演習内容を復習し,小テストの準備をすること。(30分) 【事後学習】演習問題を通じて講義の復習をすること。(30分) |
第7回 | 土のせん断特性(ダイレイタンシー):土特有のせん断特性であるダイレイタンシーについて、三軸圧縮試験のデータ整理を通じて理解を深める。 【事前学習】前回の演習内容を復習し,小テストの準備をすること。(30分) 【事後学習】演習問題を通じて講義の復習をすること。(30分) |
第8回 | 砂のせん断強さ(Φd,Φ',Φcu):代表的な土の一つである砂の一般的変形・せん断強度特性の基本事項を理解する。 【事前学習】前回の演習内容を復習し,小テストの準備をすること。(30分) 【事後学習】演習問題を通じて講義の復習をすること。(30分) |
第9回 | 粘土のせん断特性(非排水強さcu,c'Φ'):もう一つの代表的な土である粘土の一般的変形・せん断強度特性、砂との対応関係などの基本事項を演習を通じて理解する。 【事前学習】前回の演習内容を復習し,小テストの準備をすること。(30分) 【事後学習】演習問題を通じて講義の復習をすること。(30分) |
第10回 | 正規圧密粘土と過圧密粘土のせん断特性:正規圧密粘土と過圧密粘土のせん断特性を演習を通じて理解する。 【事前学習】前回の演習内容を復習し,小テストの準備をすること。(30分) 【事後学習】演習問題を通じて講義の復習をすること。(30分) |
第11回 | ランキン土圧:地盤の破壊問題の例として、ランキン土圧の概念の具体的な計算により理解を深める。 【事前学習】前回の演習内容を復習し,小テストの準備をすること。(30分) 【事後学習】演習問題を通じて講義の復習をすること。(30分) |
第12回 | 粘土地盤の支持力・無限斜面の安定計算:地盤の破壊問題の例として、粘土地盤の支持力と無限斜面の安定計算演習を通じて学ぶ。 【事前学習】前回の演習内容を復習し,小テストの準備をすること。(30分) 【事後学習】演習問題を通じて講義の復習をすること。(30分) |
第13回 | 斜面安定計算法(分割法):斜面安定解析の代表的な分割法について演習を通じて学ぶ。 【事前学習】前回の演習内容を復習し,小テストの準備をすること。(30分) 【事後学習】演習問題を通じて講義の復習をすること。(30分) |
第14回 | 総合演習:総合問題による演習を行う。 【事前学習】前回の演習内容を復習し,小テストの準備をすること。(30分) 【事後学習】総合演習問題を通じて平常試験の準備をすること。(30分) |
第15回 | 平常試験および総括 【事前学習】地盤力学Ⅰ演習全般を復習し試験の準備をすること。(60分) 【事後学習】試験でわからなかった点を復習しておくこと。(30分) |
その他
教科書 |
必要に応じて資料を配布する.
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参考書 |
特に指定していないが,各自必要に応じて図書館等で専門書を閲覧することを進める.
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成績評価の方法 及び基準 |
平常試験の結果(90%)と毎演習時の課題を中心とした平常点(10%)を総合評価 |
質問への対応 | 疑問が発生したら、先ず、自ら可能な限り考える習慣が、本人の能力向上の面から大切である 。質問へは演習時間に対応する. |
研究室又は 連絡先 |
重村(タワースコラS1109室) shigemura.satoshi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 駿河台 12:20 ~ 13:10 重村:タワースコラS1109室
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学生への メッセージ |
授業への積極的参加が必要である.時間内における演習課題への取り組みとレポートの提出、さらに次の週に実施される課題の解説の理解は必要である.自宅における復習がより一層学習効果を高める.丸暗記の学習方法の無意味さと納得することの面白さ有用さとを是非理解して欲しい。そして理解重視の勉強を実践して欲しい。 |