2019年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 |
応用生態工学
河川生態、生態系保全、森林機能
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 安田 陽一 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A44S |
クラス | 土木工学 3年4年生 | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 土木工事を行う際には、自然環境、特に、生態系に多大な影響を及ぼす。また、道路やダム、堰、堤防などの設置場所の決定には、自然の生態系を十分考えて行わなければならない。さらに、土木構造物の設計に際しても、生き物にやさしい構造でなければならない。こうした際に必要になる、生態系の知識、生物に関する知識を、様々な応用が可能なように、基礎から学ぶ。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業内容が理解しやすいように画像、動画、資料配布、および模型などを利用して現象を説明する。アクティブラーニングを通してグループ単位で提示された課題について議論し、解決方法を提示し、授業評価を受ける。また、授業評価された記述に基づき、各自がレポートとしてまとめ、さらに授業内容の要点をまとめレポートとして提出する。また、授業内容の理解を確認するため、3回に若手理解度確認試験を実施する。 |
履修条件 | とりたてて必須になる条件はない。 |
授業計画
第1回 | 以下の流れを基本とするが、背景となる知識、理解度に応じて臨機応変に修正を加えながら進める。 第1回は、土木事業に現れる、環境問題や土木事業と生物との関係、生物多様性の意味や阻害要因について学ぶ。河川の水生生物の生息環境、移動環境、産卵環境 CSTポータル事前資料をダウンロードし、予習する(120分)。また、アクティブラーニングを通した課題レポート作成し、復習する(120分)。 |
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第2回 | 第2回は、生物の分類法について学ぶ。生態現象を理解する上で重要となる、種、個体、個体群、群集、生態系の意味を学ぶ。種間競争の形態と密度効果、食物連鎖や食物網 CSTポータル事前資料をダウンロードし、予習する(120分)。また、アクティブラーニングを通した課題レポート作成し、復習する(120分)。 |
第3回 | 第3回は、河川の流域を対象に生態系を保全するための工学的な対応について学ぶ。 CSTポータル事前資料をダウンロードし、予習する(120分)。また、アクティブラーニングを通した課題レポート作成し、復習する(120分)。 |
第4回 | 第4回は、第1回理解度確認試験を実施し、出題趣旨を説明する。事前に対象範囲の授業内容を整理する(120分以上)。 試験内容の復習をする(120分)。 |
第5回 | 第5回は、河川の水生生物の生息環境、移動環境、産卵環境について学ぶ。 CSTポータル事前資料をダウンロードし、予習する(120分)。また、アクティブラーニングを通した課題レポート作成し、復習する(120分)。 |
第6回 | 第6回は、河川・湖沼・海辺における自然環境再生について学ぶ。 CSTポータル事前資料をダウンロードし、予習する(120分)。また、アクティブラーニングを通した課題レポート作成し、復習する(120分)。 |
第7回 | 第8回は、第2回理解度確認試験をアクテイブラーニング形式で実施する。 事前に対象範囲の授業内容を整理する(120分以上)。 試験内容の復習をする(120分)。 |
第8回 | 第8回は、自然環境に生息する生物・植物の生態系と河川整備との関係について学ぶ。 CSTポータル事前資料をダウンロードし、予習する(120分)。また、アクティブラーニングを通した課題レポート作成し、復習する(120分)。 |
第9回 | 第9回は、第八回に引き続き、自然環境に生息する生物・植物の生態系と河川整備との関係について学ぶ。 CSTポータル事前資料をダウンロードし、予習する(120分)。また、アクティブラーニングを通した課題レポート作成し、復習する(120分)。 |
第10回 | 第10回は、森林生態、森林保全の在り方、自然環境の改善または復元について学ぶ。 CSTポータル事前資料をダウンロードし、予習する(120分)。また、アクティブラーニングを通した課題レポート作成し、復習する(120分)。 |
第11回 | 第11回は、森林整備事業と環境に配慮した治山整備について学ぶ。 CSTポータル事前資料をダウンロードし、予習する(120分)。また、アクティブラーニングを通した課題レポート作成し、復習する(120分)。 |
第12回 | 第12回は第3回理解度確認試験を実施し、出題趣旨を説明する。事前に対象範囲の授業内容を整理する(120分以上)。 試験内容の復習をする(120分)。 |
第13回 | 第13回は、河川整備に伴う水生生物の生態系に及ぼす影響およびその対策について学ぶ。 CSTポータル事前資料をダウンロードし、予習する(120分)。また、アクティブラーニングを通した課題レポート作成し、復習する(120分)。 |
第14回 | 第14回は、河川構造物設置に伴う水生生物の生態系に及ぼす影響およびその対策について学ぶ。 CSTポータル事前資料をダウンロードし、予習する(120分)。また、アクティブラーニングを通した課題レポート作成し、復習する(120分)。 |
第15回 | 第15回は、第4回理解度確認試験を実施し、出題趣旨を説明する。 |
その他
教科書 | |
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参考書 |
浅枝 隆 『図説生態系の環境』 朝倉書店 2011年 第初版
安田陽一 『技術者のための魚道ガイドライン』 コロナ出版 2011年 第2版
技術者のための魚道ガイドライン(コロナ社)を参考書として用いる。受講者数を判断して配布するか否かを決める。各自で購入する場合、通信販売などを利用すると容易に入手できる。
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成績評価の方法 及び基準 |
アクティブラーニングを通して授業評価したもの、および理解度確認試験によって成績評価したものを総合評価する。ただし、CSTポータルから授業に必要な資料のダウンロードした割合およびレポートの提出の割合によっては減点対象とする。 |
質問への対応 | 講義終了後およびメールにて対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎タワースコラ棟S1011号室 yasuda.youichi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 駿河台 16:40 ~ 18:10
金曜 駿河台 15:00 ~ 18:00
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学生への メッセージ |
これからの土木工学で必要不可欠な実学です。国内現職のコンサル、ゼネコン、行政にも不足していることが学べる貴重な機会です |