2019年 理工学部 シラバス - 土木工学科
設置情報
科目名 | ビジュアルスタディコンクリート | ||
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設置学科 | 土木工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 渡辺 英夫 | 履修期 | 後期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 金曜1 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A51O A52P |
クラス | 1組 、 2組 | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 社会基盤施設(インフラストラクチャー)の建設・保全に用いられているコンクリートの構成材料、構造物の構造性能・耐久性能及び施工事例を題材にして、視覚的に学ぶことを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業の方法は、写真を多用したパワーポイントとビデオを用いて技術的な説明を行う。毎回授業の終わりに理解を深めるために小テストを行い、授業中の要点を記録したノートの提出を行う。 |
履修条件 | 特になし |
授業計画
第1回 | ガイダンス。世界的に著名な各種コンクリート構造物(橋梁、ダム、トンネル等)の紹介。 【事後学習】:講義内容をメモしたノートの整理とまとめ(60分) |
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第2回 | コンクリート構成材料について/セメント,混和材,細骨材,粗骨材,化学混和剤などの紹介、フレッシュ・硬化コンクリート、RC・SRC・PC構造、【セメント製造・骨材に関するビデオを視聴】 【事前学習】:特になし 【事後学習】:講義内容をメモしたノートの整理とまとめ(60分) |
第3回 | "セメントの製造/セメントの製造過程、骨材の品質、混和材料、化学混和剤、【化学混和剤のビデオ視聴】 【事前学習】:特になし 【事後学習】:講義内容をメモしたノートの整理とまとめ(60分) |
第4回 | "フレッシュコンクリートと硬化コンクリート/良いコンクリートとは、配合と配合設計、コンクリートの打ち込み・施工、高流動コンクリート、【世界最高品質の高流動コンクリートのビデオ視聴】 【事前学習】:特になし 【事後学習】:講義内容をメモしたノートの整理とまとめ(60分) |
第5回 | コンクリート構造物の構造性能(その1)/限界状態と目標性能、曲げ・せん断の意味、鉄筋コンクリートにおける鉄筋の役割、応力によるひび割れ、鉄筋によるコンクリートの補強方法(ボックスカルバートの配筋例) 【事前学習】:特になし 【事後学習】:講義内容をメモしたノートの整理とまとめ(60分) |
第6回 | コンクリート構造物の構造性能(その2)/日本における大地震と被害、阪神淡路・東日本・熊本大震災によるコンクリート構造物の被害事例、教訓、耐震設計の留意点、耐震補強工法の概要 【事前学習】:特になし 【事後学習】:講義内容をメモしたノートの整理とまとめ(60分) |
第7回 | コンクリート構造物の耐久性能、環境性能/耐久性、主要な劣化要因と各種構造部鵜tの劣化損傷事例、維持管理の重要性、環境負荷低減/ノートチェック 【事前学習】:特になし 【事後学習】:講義内容をメモしたノートの整理とまとめ(60分) |
第8回 | 事例1 鉄筋コンクリート鉄道高架橋/構造形式の変遷、最新の構造例、リニア新幹線、施工手順、型枠、鉄筋工事、コンクリート打設、締固め、養生/【西武鉄道高架化工事ビデオ視聴】 【事前学習】:特になし 【事後学習】:講義内容をメモしたノートの整理とまとめ(60分) |
第9回 | 事例2 プレストレストコンクリート道路橋/橋梁形式、部材名称、内外の橋梁事例、PCの歴史・原理(プレテン、ポステン)、橋梁の架設工法/【エクストラドーズドPC橋の工事ビデオ視聴】 【事前学習】:特になし 【事後学習】:講義内容をメモしたノートの整理とまとめ(60分) |
第10回 | 事例3 ダムと地下連続壁/ダムの構造形式、国内外のダムの事例、マスコンクリートの問題、水和熱による温度ひび割れのメカニズム、対策工法、低発熱性セメント、地下連続壁工法と事例 【事前学習】:特になし 【事後学習】:講義内容をメモしたノートの整理とまとめ(60分) |
第11回 | 事例4 地下鉄道と地下道路/構造形式、シールド工法、仮設工・山留構造、開削トンネルの施工手順、開削時の地盤の不安定現象、コンクリート打継目の処理、事例紹介 【事前学習】:特になし 【事後学習】:講義内容をメモしたノートの整理とまとめ(60分) |
第12回 | 事例5 下水道施設/水道事業、下水処理のしくみ、コンクリートの化学腐食のメカニズム、強酸による腐食事例、対策工法、PC卵形タンクの構造と施工事例 【事前学習】:特になし 【事後学習】:講義内容をメモしたノートの整理とまとめ(60分) |
第13回 | 事例6 トンネル/トンネルの工法分類、山岳トンネル、シールドトンネル、沈埋トンネル、各種コンクリート、【沈埋トンネルの工事ビデオ視聴】 【事前学習】:特になし 【事後学習】:講義内容をメモしたノートの整理とまとめ(60分) |
第14回 | 事例7 維持管理/インフラのストック状況、維持管理の必要性と課題、劣化損傷事例、長寿命化計画、点検方法、補修・補強工法、構造物診断(ドクター 【事前学習】:特になし 【事後学習】:講義内容をメモしたノートの整理とまとめ(60分) |
第15回 | 事例8 地盤改良、コンクリート環境製品、海外建設/セメントを用いた地盤改良工法、羽田空港第四滑走路の工事、コンクリートによる各種環境製品、海外建設プロジェクト例/ノートチェック 【事前学習】:特になし 【事後学習】:講義内容をメモしたノートの整理とまとめ(60分) |
その他
教科書 |
加藤佳孝・伊与田岳史・渡部正・梅村靖弘 『鉄筋コンクリートの材料と施工』 鹿島出版会 2012年 第1版
授業はパワーポイントとビデオを中心に行なう。
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参考書 |
特になし
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成績評価の方法 及び基準 |
①出席 ②授業内小テスト(8回) ③ノートチェック(授業説明における重要事項のメモの量) の合算点で判断 |
質問への対応 | 原則授業中に質問すること。 必要な方はメールによる質問を受け付ける。 |
研究室又は 連絡先 |
"駿河台校舎タワー・スコラ10階S1032号室材料(梅村)研究室 メールアドレス:umemura.yasuhiro@nihon-u.ac.jp" |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 12:40 ~ 13:20 梅村教授まで。
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学生への メッセージ |
コンクリート構造物は社会資本整備に欠かせないものです。それを計画・設計・施工・維持管理しているのは土木技術者です。土木技術者は社会のために汗をかく国民への奉仕者です。今までに偉大な先人たちが建設・保全を行なってきた各種施設を視覚的に見ながら、コンクリート材料と構造物に関わる技術の意味合いを理解すること、土木技術者の仕事を把握することが本授業の目的です。 |