2019年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 都市計画Ⅱ | ||
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 伊東・佐藤・福成 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B12D |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | エンジニアリングコースの系統図確認 マネジメントコースの系統図確認 |
概要
学修到達目標 | 前半は、頻発する地震や洪水などによる自然災害の実態を踏まえつつ、これからの都市における防災・減災のために必要な施策を理解する。後半は、都市域における都市インフラとしての上下水道の役割としくみ、社会インフラを守り続けていくための施策を理解する。 本科目は、学科の学習・教育到達目標A~I(「学生生活のしおり」p.1参照)のうち、D「専門応用能力」の達成に主体的に関与する重要な科目です。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式 福成、佐藤:パワーポイントと配布資料により講義を行う。 |
履修条件 | 福成:自然災害や都市問題に関して、幅広い関心があること。 佐藤:都市インフラの主要な施設である上下水道の現状と将来に関心があること。 専門教育科目、両コース共通、社会・環境系群 |
授業計画
第1回 | 都市と防災(1):自然災害に脆弱な日本の都市 - 我が国の地象・気象の特徴、気候変動とヒートアイランド現象、都市化の進展と災害の歴史、都市化とその社会的問題、自然災害による都市被害の大きさ、都市災害の特徴と課題 (事前学習)最近の都市が自然災害によって受けた被害について調べておくこと。(120分) (事後学習)授業で提示した課題を整理しておくこと。(120分) |
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第2回 | 都市と防災(2):自然災害の種類と現状 - 自然災害の種類、津波とその被害軽減策、土砂災害とその被害軽減策、 その他の自然災害;火山の噴火、竜巻、高潮、海岸浸食、豪雪、渇水 (事前学習)最近の、津波と土砂災害の実態について調べておくこと。(120分) (事後学習)授業で提示した課題を整理しておくこと。(120分) |
第3回 | 都市衛生(1):国土形成計画と社会資本整備の概要 - 社会資本と都市の関係を都市が置かれる環境(流域)とそれにより引き起こされる災害、さらに、都市衛生の観点から紹介する。 (事前学習)事前配布資料を読むこと。さらに、受講者が恩恵を受ける「都市インフラとは何か」をイメージしておくこと。(120分) (事後学習)都市の成り立ちと社会インフラの関係をノート等で整理すること。(120分) |
第4回 | 都市と防災(3):都市と地震 - 地震の種類と頻度、被害を拡大させる社会的要因、地盤と建物、地震被害軽減策、 阪神淡路大震災の事例 (事前学習)最近の地震被害の実態について調べておくこと。(120分) (事後学習)授業で提示した課題を整理しておくこと。(120分) |
第5回 | 都市と防災(4):都市と洪水 - これまでの洪水、治水の歴史(利根川の事例)、河川の管理、都市河川の特徴と課題、 新しい水害の形、豪雨災害の課題と今後の被害軽減策 (事前学習)最近の洪水被害の実態について調べておくこと。(120分) (事後学習)授業で提示した課題を整理しておくこと。(120分) |
第6回 | 都市と防災(5):都市計画と防災 - 災害に強い都市、市街地の火災と防火対策、防災資源の活用と都市防災施設、 災害に強い都市、レポートの課題提示 (事前学習)公園や道路などの都市施設の防災上の役割について調べておくこと。(120分) (事後学習)授業で提示した課題をレポートにまとめ、後日提出すること。(120分) |
第7回 | 都市と防災(6):これからの防災・減災対策 - 現代都市における防災の3要素、防災から減災へ、総合的な治水対策、 都市施設の維持管理と老朽化対策、防災投資のあり方 (事前学習)防災と減災の違いについて調べておくこと。(120分) (事後学習)授業で提示した課題を整理しておくこと。(120分) |
第8回 | 都市と防災(7):都市防災システム - レポートの解説、自然災害と都市、減災と危機管理、災害に強い都市づくりのための課題、ハードとソフトを組み合わせた総合的な防災マネジメントシステム、復旧・復興・再生に向けた取り組み(東日本大震災の事例) またレポート等のフィードバックを授業時間内に行う (事前学習)これからの都市に必要な防災・減災対策を整理しておくこと。(120分) (事後学習)授業で提示した課題を整理しておくこと。(120分) |
第9回 | 都市衛生(2):水道の役割(1)水道の歴史と役割の変遷 - 水道の役割と種類(運営形態)、水道の歴史(古代水道から近代水道)、日本の水道、普及状況、水道の歴史 (事前学習)事前配布資料を読むこと。さらに新聞などを参考に水道に関する問題をエンドユーザーの視点で探し出しておくこと。(120分) (事後学習)水道の問題と対応策をノートで整理すること。(120分) |
第10回 | 都市衛生(3):水道の役割(2)水道の計画・維持管理 - 水道を計画する上で必要となる施設の設計上の留意点と水道を維持する上で考慮すべきポイントを説明する。 (事前学習)事前配布資料を読むこと。さらに、新聞などを参考に水道に関する問題をエンドユーザーの視点で探し出しておくこと。(120分) (事後学習)水道計画で留意すべき問題や講義で課した課題(水道施設を維持する上で解決すべき課題)に対する対応を整理すること。(120分) |
第11回 | 都市衛生(4):下水道の役割(1)下水道の歴史、その役割の変遷 - 下水道の歴史から下水道の役割を紹介する。さらに、日本の下水道整備率の向上と社会状況の変化から変遷する下水道の役割を説明する。 (事前学習)事前配布資料を読むこと。さらに、エンドユーザーの視点で下水道の役割をイメージしておくこと。(120分) (事後学習)社会変化と下水道の役割の変遷をノートで整理すること。(120分) |
第12回 | 都市衛生(5):下水道の役割(2)下水道計画と管路施設 - 下水道計画策定の手順及び留意点を説明する。さらに、管きょ設計の留意点と建設工事の概要を説明する。なお、講義の最後に下水道計画に関連するレポート課題を提示する。 (事前学習)事前配布資料を読むこと。さらに、巷でみられる工事からを下水道工事をイメージすること。(120分) (事後学習)下水道計画策定上の留意点をノートで理解すること。さらに、レポート課題の回答に必要な情報収集を行いレポートを作成すること。(120分) |
第13回 | 都市衛生(6):下水道の役割(3)水処理と汚泥処理施設、資源および施設の有効利用 - 下水道水処理施設、汚泥処理施設の概要を説明するとともに下水処理法をプロセス毎に解説する。さらに、下水道汚泥の有効利用に関する現状と課題を説明する。講義の終わりに第12回で提示した課題レポートの解説を行う。 (事前学習)事前配布資料を読むこと。さらに、課題として提出したレポートの内容を解説をもとに精査すること。(120分) (事後学習)水処理プロセスを整理して理解すること。(120分) |
第14回 | 都市衛生(7):下水道の役割(4)下水道の維持管理と老朽化対策 - 下水道の老朽化が進むことで課題なる事項や、下水管の劣化によって生じる災害やその対応を説明するとともに下水道の最新技術開発動向を説明する またレポート等のフィードバックを授業時間内に行う (事前学習)事前配布資料を読むこと、さらに、新聞等で報道された道路陥没事故に関する記事を読んでおくこと。(120分) (事後学習)今後顕在化する下水道の問題と図るべき対応をノートをもとに整理すること。(120分) |
第15回 | 平常試験及びその解説 (事後学習)試験内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(240分) |
その他
教科書 |
教科書は使用しない。必要な資料は授業のなかで配布する。
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
成績はレポート20%、試験80%【福成:50%(レポート10%、試験40%)&佐藤50%(レポート10%、試験40%)】で総合評価する. |
質問への対応 | 福成:講義終了後に対応する。 佐藤:講義終了後に対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
交通環境研究室(738室):伊東 ito.hideyuki@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:30 ~ 13:00 伊東
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学生への メッセージ |
福成:実践的で実務にも役立つ幅の広い学習を期待したい。 佐藤:社会インフラである上下水道の建設と維持に関する方策を「現場の視点」で講義するので実際に活用できる知識の習得を期待する。 |