2019年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 不動産概論 | ||
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 橋本 樹宜 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B32L |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 人の生活や文化、社会基盤をなす環境を創造するまちづくりにおいては、直接的には、多くの場合に不動産を取り扱うことになります。まちづくりに携わるには、不動産に関する素養が求められます。講義では、これまでの歴史の中で、人は不動産とどのようにかかわってきたか、および、現在不動産はわれわれのくらしにどのようにかかわっているのかを理解し、将来の不動産とのかかわりを自ら考えることができるようになるための基礎知識と思考方法を身につけることを目標とします。不動産を学ぶことは、まちづくりに関連する社会経済、法制度、科学技術などを横断的かつ体系的に理解することであり、社会の中で工学の立場からの役割を担う場合にも、不動産を社会経済的に捉え、あるいは不動産に関する制度がいかなるものとなっているかを理解しておくことは、必須です。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義形式(座学)を中心として、授業を行います。パワーポイントを使用しながら、講義をします。また、講義内容をまとめた概要書や資料も配布し、振り返りできるようにいたします。講義中は、ただ一方的な方向で情報を提供するのではなく、できる限り、討議や意見の発表の機会をもつことも想定しています。 |
履修条件 | 特にありません。 |
授業計画
第1回 | Ⅰ不動産総論1 不動産概論を学ぶための視点と考え方 不動産の公共的な役割、近代社会の基本原理である所有権保護・私的自治とこれに対する制約 【事前学習(2時間)】不動産に関する新聞記事を検索し、興味のある記事を精読すること。 【事後学習(2時間)】1回目講義の内容をノートにまとめ、疑問箇所を発表できるようにすること。 |
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第2回 | 明治期以来の沿線開発や財閥系企業の都市開発、社会経済と不動産の基本的な関係 【事前学習(2時間)】沿線開発や都市開発に関する新聞記事を検索し、興味のある記事を精読すること。 【事後学習(2時間)】2回目講義の内容を踏まえ興味のある沿線開発や都市開発についてまとめておくこと。 |
第3回 | Ⅰ不動産総論3 不動産登記と公図 不動産登記の意味と機能、公図、14条地図、境界 【事前学習(2時間)】不動産登記に関する書籍を精読すること。 【事後学習(2時間)】】3回目講義の内容をノートにまとめ、疑問箇所を発表できるようにすること。 |
第4回 | Ⅱ不動産の価値1 経済発展と土地価格 高度経済成長期から現在にいたるまでの、それぞれの時代における土地の価格の産業やくらしとの関係 【事前学習(2時間)】土地価格の推移に関する資料を精読すること。 【事後学習(2時間)】】4回目講義の内容をノートにまとめ、疑問箇所を発表できるようにすること。 |
第5回 | Ⅱ不動産の価値2 価格の意味・不動産鑑定 不動産価格に関する基礎知識、不動産鑑定の仕組み、不動産鑑定評価基準 【事前学習(2時間)】不動産鑑定に関する資料を精読すること。 【事後学習(2時間)】】5回目講義の内容をノートにまとめ、疑問箇所を発表できるようにすること。 |
第6回 | Ⅲ不動産の利用1 住宅としての利用 持ち家と借家、戸建てとマンションなど、住宅政策や人々のライフスタイルの歴史と現状 【事前学習(2時間)】戸建てとマンションに関する資料を精読すること。 【事後学習(2時間)】住宅の所有形態や住まいの形態別に自分の意見をまとめること。 |
第7回 | Ⅲ不動産の利用2 事業のための利用 都市部におけるオフィスビルや商業施設、大規模開発の歴史と現状 【事前学習(2時間)】事業のための不動産に関する資料を精読すること。 【事後学習(2時間)】7回目講義の内容をノートにまとめ、疑問箇所を発表できるようにすること。 |
第8回 | Ⅲ不動産の利用3 公共的利用 土地収用、PPP、PFI・指定管理者など、不動産の新しい公共的利用の仕組み 【事前学習(2時間)】不動産の新しい公共的利用に関する資料を精読すること。 【事後学習(2時間)】8回目講義の内容をノートにまとめ、疑問箇所を発表できるようにすること。 |
第9回 | Ⅳ不動産業と不動産ビジネス1 不動産事業 不動産業の事業としての意味、事業内容、実社会において不動産業の状況と将来像 【事前学習(2時間)】不動産業の将来展望に関する資料を精読すること。 【事後学習(2時間)】9回目講義の内容をノートにまとめ、疑問箇所を発表できるようにすること。 |
第10回 | 不動産証券化の意義、役割、不動産証券化事業における役割分担(アセットマネジメント、プロパティマネジメントなど) 【事前学習(2時間)】不動産証券化に関する資料を精読すること。 【事後学習(2時間)】10回目講義の内容をノートにまとめ、疑問箇所を発表できるようにすること。 |
第11回 | Ⅳ不動産業と不動産ビジネス3 不動産取引の新しい仕組み 時代の求める新たな価値観による仕組み(消費者保護、個人情報、反社会的勢力の排除など) 【事前学習(2時間)】不動産取引に関する資料を精読すること。 【事後学習(2時間)】11回目講義の内容をノートにまとめ、疑問箇所を発表できるようにすること。 |
第12回 | Ⅴ現代的課題とこれからの不動産1 地球環境との共生 公害、省エネルギー、地球環境問題の国際的状況、地球環境問題に対応するための不動産の観点からの新しい仕組み 【事前学習(2時間)】地球環境と不動産に関する資料を精読すること。 【事後学習(2時間)】12回目講義の内容をノートにまとめ、疑問箇所を発表できるようにすること。 |
第13回 | Ⅴ現代的課題とこれからの不動産2 エリアマネジメント まちづくりにおいて、地域住民や地権者が主体的に行うエリアマネジメントの実践とこれからのあり方 【事前学習(2時間)】エリアマネジメントに関する資料を精読すること。 【事後学習(2時間)】13回目講義の内容をノートにまとめ、疑問箇所を発表できるようにすること。 |
第14回 | Ⅴ現代的課題とこれからの不動産3 時事問題 最新の時事問題を取り上げることによる討論、不動産の現代社会のおける生きた動向 【事前学習(2時間)】自分自身、興味のある不動産の時事問題に関する資料を精読すること。 【事後学習(2時間)】14回目講義の内容をノートにまとめ、疑問箇所を発表できるようにすること。 |
第15回 | 平常試験と解説 これまでの講義のまとめの試験とその解説 【事前学習(2時間)】今までの資料を全て精読すること。 【事後学習(2時間)】試験問題の解説を読み、興味・関心を持った内容をまとめること。 |
その他
教科書 |
教科書は、ありません。課題図書を授業中に伝えます。
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参考書 |
参考図書は、毎年変わる可能性があるため、授業中に伝えます。
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成績評価の方法 及び基準 |
全体的な知識の理解度を定期試験(80%)、毎回の理解度確認テスト及びレポート(20%)で評価する。毎回の理解度確認テスト及びレポートの提出(=出席)が70%以下の場合は、原則として定期試験の採点対象者とはしない。なお、正当な理由がある場合のみ、追加課題等の提出により採点対象とする。 |
質問への対応 | 原則は、授業中に対応します。また、必要に応じて授業時間外でも対応いたします。 |
研究室又は 連絡先 |
hashimoto@kyoei-realty.co.jpにお願い致します |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
不動産業の見方を正しく理解していただき、不動産知識の運用ができることが如何に人生において有用であるかを理解できる授業を心がけております。是非、不動産業の見方を社会原則に基づいて伝えられるようになってください。 |