2019年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 |
国際開発援助論
途上国での交通インフラ整備の在り方を学びます
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 福田・増島・石田 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜3・4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B33D |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 本科目のカリキュラム上の位置づけは、技術者として開発途上国における様々な問題を理解し、その解決のために実施される政策を理論的に解釈する能力、および問題解決のための援助の仕組みとその実情、課題を知り、技術者として果たすべき役割を理解する能力を習得することであり、以下が出来ることを目標とする(認知的領域:知識・理解)。 (1)開発途上国における様々な問題を、図を用いて説明できる。 (2)開発途上国における問題解決のための政策を、理論的を用いて説明できる。 (3)開発途上国における問題解決のための援助の仕組みとその実情、課題を説明できる。 (4)開発途上国に対する援助におて技術者として果たすべき役割を説明できる。 本科目は社会交通工学科の学習・教育到達目標A~IのうちD「専門応用学力」の達成に主体的に関与する重要な科目である。また、B「技術者倫理」の達成に補足的に関与する科目である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義とグループディスカッションにより行う。 |
履修条件 | マネジメントコース、選択、専門教育科目 エンジニアリングコース、選択、専門教育科目 |
授業計画
第1回 | 講義内容と講義の進め方を理解する。開発途上国が置かれている状況、貧困の定義、政府開発援助の定義、SDGsを理解する。また、日本もかつては被援助国であった歴史を理解する【福田】 【事前学習】国連による貧困の定義を調べてくる。SDGsの定義を調べてくる(120分) 【事後学習】講義中にグループで討議した内容を整理し、まとめる。配布したブリントを読み復習を行う(180分) |
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第2回 | 貧困の測定方法として、ジニ係数、貧困率、貧困ギャップ率、二乗貧困ギャップ率の求め方を理解する。次に、農業生産における土地生産性と労働生産性の定義を理解し、途上国における農業生産の課題を理解する【福田】 【事前学習】開発途上の国を2か国選び、その国の農業生産の状況を調べてまとめてくる(180分) |
第3回 | リカードの収穫逓減の法則とマルサスの罠を理解し、農業生産を主体とする開発途上国がなぜ貧困から脱出できないかを理解する。また、開発途上国における人口問題の発生のメカニズムについて理解する【福田】 【事後学習】講義中にグループで討議した内容を整理し、まとめる。配布したブリントを読み復習を行う(240分) |
第4回 | 政府開発援助の仕組み1【増島】 【事前学習】JICAについて調べその役割を理解してくる(240分) |
第5回 | 政府開発援助の仕組み2【増島】 【事後学習】配布されたプリントを読み復習を行う(240分) |
第6回 | 開発援助における交通施設整備1【増島】 【事前学習】開発途上国で実施された交通施設整備プロジェクトを2つ選び内容を理解してくる(240分) |
第7回 | 開発援助における交通施設整備2【増島】 【事後学習】配布されたプリントを読み復習を行う(240分) |
第8回 | 貧困からの脱出する方策と輸入代替化による工業発展について理解する【福田】 【事前学習】開発途上国における都市問題を調べまとめてくる(240分) |
第9回 | 伝統的部門と近代部門との関係から、工業化の進展による都市化のメカニズムを理解する。また、都市において、不完全就業者が発生する仕組みを理解する【福田】 【事後学習】配布されたプリントを読み復習を行う(240分) |
第10回 | 交通分野における国際協力の在り方を理解する1【石田】 【事前学習】ニューデール政策について調べてまとめてくること(240分) |
第11回 | 交通分野における国際協力の在り方を理解する2【石田】 【事後学習】配布されたプリントを読み復習を行う(240分) |
第12回 | 交通分野における国際協力の在り方を理解する3【石田】 【事前学習】古市公威について調べてまとめてくること(240分) |
第13回 | 交通分野における国際協力の在り方を理解する4【石田】 【事後学習】配布されたプリントを読み復習を行う(240分) |
第14回 | 講義全体を通して開発途上国が発展するまでの流れと国際開発援助するための仕組みを改めて整理し理解すること【福田】 【事後学習】これまでの講義資料を読み復習すること(240分) |
第15回 | 試験と解説【福田】 【事前学習】これまでの講義資料を読み復習すること(120分) 【事後学習】試験での正答例を確認し、正答できなかった問題を掘り下げて理解すること(120分) |
その他
教科書 | |
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
定期試験では、D「専門応用学力」の達成に関して、①開発途上国における様々な問題を、図を用いて説明できるか、②開発途上国における問題解決のための政策を、理論的を用いて説明できるか、③開発途上国における問題解決のための援助の仕組みとその実情、課題を説明できるかを、B「技術者倫理」の達成に関して④開発途上国に対する援助におて技術者として果たすべき役割を説明できるかを確認する。また、レポートではD「専門応用学力」の達成に関して、上記①、②、③ができることを確認する。配点は、定期試験70%、レポート30%とする。出席が70%に満たない場合は、原則として定期試験の採点対象としない(正当な理由がある場合に限り、追加課題の提出により許可する)。 |
質問への対応 | 講義終了後および電子メールにて対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
電子メールアドレスは講義1回目に指示する。 |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:20 ~ 13:10
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学生への メッセージ |
我が国の開発援助の中で交通施設の整備は大きな部分を占めいています。将来、技術者として国際社会でこのような開発援助に関わる上で、最低限必要な知識・能力、技術者としての倫理観を身につけてください。 土曜日に集中講義を行う場合がありますので注意してください。 |