2019年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 交通経済学 | ||
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設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 二村 真理子 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜1 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B41E |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | エンジニアリングコースの系統図確認 マネジメントコースの系統図確認 |
概要
学修到達目標 | 本科目は、学科の学習・教育到達目標A~Iのうち、「D専門応用学力」の達成に主体的に関与する重要な科目であり,以下の習得を目指す. ・ミクロ経済学の知識を習得することが出来る. ・交通の諸問題をミクロ経済学を用いて理解することができる. ・交通政策に関する知識を得ることができる. |
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授業形態及び 授業方法 |
板書を中心として講義を行う. 必要に応じてパワーポイントを使用、資料の配布を行う。 |
履修条件 | ミクロ経済学、環境経済学を履修していることが望ましいが、必ずしも予備知識は必要としない。 |
授業計画
第1回 | わが国の交通市場の概観 日本の交通市場の機関分担の現状と、その経済的背景について (自己学習時間:事前学習120分 テキスト第1章p.2-13 を理解すること。 事後学習120分 第1回の講義内容について復習をすること。) |
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第2回 | ミクロ経済学の基礎Ⅰ 需要曲線・供給曲線のグラフを用いた理解,市場均衡の説明 (自己学習時間:事前学習120分 参考文献2の第1章を読むこと。 事後学習120分 講義内容を復習すること。) |
第3回 | ミクロ経済学の基礎Ⅱ 消費者余剰,生産者余剰の理解,「市場の失敗」の説明 (自己学習時間:事前学習120分 参考文献2の第2章を読むこと。 事後学習120分 参考文献2の第3章を読むこと。) |
第4回 | ミクロ経済学の基礎Ⅲ 「市場の失敗」のうち外部不経済,公共財を中心とした説明 (自己学習時間:事前学習120分 参考文献の第12章を読むこと。 事後学習120分 講義内容を復習すること。) |
第5回 | 交通サービスの特殊性 交通需要,交通サービスの特性の経済学的視点からの整理 (自己学習時間:事前学習120分 テキスト第2章1,2を読むこと。 事後学習120分 講義内容を復習すること。) |
第6回 | 交通機関選択の要因/交通の費用 交通機関選択モデルの説明,交通の費用分類の整理 (自己学習時間:事前学習120分 テキスト第2章3、第4章1を読むこと。 事後学習120分 テキスト第2章巻末の問題を解くこと。) |
第7回 | 運賃理論Ⅰ 限界費用価格形成原理の理解,混雑料金の理論の説明 (自己学習時間:事前学習120分 テキスト第5章1、2を読むこと。 事後学習120分 講義内容を復習すること。) |
第8回 | 運賃理論Ⅱ 混雑料金の理論の確認,ピーク・ロード・プライシングの説明 (自己学習時間:事前学習120分 テキスト第5章4,5を読むこと。 事後学習120分 テキスト第5章の巻末問題を解くこと。) |
第9回 | 運賃政策Ⅰ 総括原価主義に基づく現実の価格設定,公正報酬率規制の特性の理解 (自己学習時間:事前学習120分 テキスト第6章1を読むこと。 公益事業の料金規制について調べてくること。 事後学習120分 講義内容を復習すること。) |
第10回 | 運賃政策Ⅱ インセンティブ規制の活用(プライスキャップ規制) (自己学習時間:事前学習120分 テキスト第6章2を読むこと。 事後学習120分 テキスト第6章の巻末問題を解くこと。) |
第11回 | 規制政策Ⅰ 規制の種類,緩和の経済理論(コンテスタブル・マーケット)の理解 (自己学習時間:事前学習120分 テキスト第7章1,2を読むこと。 事後学習120分 講義内容を復習すること。) |
第12回 | 規制政策Ⅱ 運輸部門の環境問題に関する理解,温室効果ガスの削減のための方策 (自己学習時間:事前学習120分 テキスト第7章3を読むこと。 事後学習120分 テキスト第7章の巻末問題を解くこと。) |
第13回 | 交通投資Ⅰ 交通プロジェクト評価の必要性,費用便益分析の基本的方法の説明 (自己学習時間:事前学習120分 テキスト第8章1,2,3を読むこと。 事後学習120分 テキスト第8章4,5を読むこと。) |
第14回 | 交通投資Ⅱ 民間活力を利用した社会資本の整備に関する理解 (自己学習時間:事前学習120分 PFIについて調べること。 事後学習120分 テキスト第8章の巻末問題を解くこと。) |
第15回 | 平常試験及びその解説 |
その他
教科書 |
竹内健蔵 『交通経済学入門』 有斐閣ブックス 有斐閣 2018年 第2版
このテキストは,経済学の初学者には少々難しいため,ゆっくりと進める予定です.
また,進行状況によっては,講義計画の変更の可能性があります.
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参考書 |
山内弘隆・竹内健蔵 『交通経済学』 有斐閣 2002年 第2版
伊藤元重 『ミクロ経済学』 日本評論社 2018年 第3版
予習では主に2のミクロ経済学を使用します。なお、第3版を紹介しましたが、もしも手に取ったのが同書の第2版であっても、該当する部分を勉強すれば問題ありません。
1の交通経済学のテキストは、指定したテキストがわからない場合などに使用してください。
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成績評価の方法 及び基準 |
講義内容の理解度を定期試験(70%)とレポート(30%)で評価します. 原則としてGPA制度の基準にしたがって優劣の評価を行うものとします. ただし,出席が70%に満たない場合は,原則として定期試験の対象としません(正当な理由がある場合に限り,追加課題の提出により許可). |
質問への対応 | メールで受け付けます. |
研究室又は 連絡先 |
二村真理子 futamura@lab.twcu.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
受講者の理解度によってシラバスの進度変更の可能性があります. 分からない点は,積極的に質問をしてください. |