2019年 理工学部 シラバス - 交通システム工学科
設置情報
科目名 | 構造設計 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 交通システム工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 齊藤・渡邉 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜3・4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | B53I |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 本科目のカリキュラム上の位置づけは,交通施設構造物の建設に多く用いられる鋼構造物の設計方法についての基礎知識を習得することです。 具体的には,構造設計に必要な規格・基準の知識を習得し,その設計計算の手順を与えられた設計条件にて計算することによって習得します。さらに計算結果を計算書にまとめる能力を養います。 この学習は,鋼構造物の新設のみならず,維持管理,補修・補強業務にも必要な知識を養うための基礎となります。 本科目は,学科の学習・教育到達目標A~I(「学生生活のしおり」p.1参照)のうち,E「実験・実習・演習を通した計画的遂行能力」の達成に主体的に関与する重要な科目です。またD「専門応用学力」の達成に補足的に関与する科目です。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
この科目では,新道路橋示方書(平成30年1月以降に適用)に準じた鋼構造物の設計方法の講義を行い,その方法に基づいて具体的に与えられた 設計条件を用いて,設計計算を行う。 ・前半(第1回~8回) 設計方法の講義 (講義)パワーポイントと板書を併用し講義を行う。 (演習)ミニ演習を基に理解を定着させます(レポート演習点となる)。 ・後半(第9回~15回) 具体的に与えられた設計条件を用いて,設計計算を行う。 (設計計算演習)各自のペースで、設計計算を行う(設計計算書点となる)。 ※演習時に不明な点は、適宜対応する。 |
履修条件 | 専門教育科目。エンジニアリングコース:選択科目。社会基盤系群。 履修条件:構造力学Ⅰを受講していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | <構造設計の概説(1)>土木構造物のあらましなど。 【事後学習】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) |
---|---|
第2回 | <構造設計の概説(2)>土木構造物の材料の性質とその扱い方など。 【事後学習】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) |
第3回 | <構造設計の概説(3)>設計法/設計荷重など。 新道路橋示方書(平成30年1月以降に適用)に準じた設計法 【事後学習】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) |
第4回 | <鋼構造物の設計(1)>プレートガーダー橋の構造と特徴/設計手順/主桁に作用する荷重の計算など。 【事後学習】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) |
第5回 | <鋼構造物の設計(2)>プレートガーダー橋の主桁に作用するせん断力と曲げモーメントの計算など。 【事後学習】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) |
第6回 | <鋼構造物の設計(3)>プレートガーダー橋の主桁中央断面の設計と照査など。 【事後学習】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) |
第7回 | <鋼構造物の設計(4)>プレートガーダー橋の主桁連結部の設計など。 【事後学習】授業内容を自分なりに整理し、重要な点を確認しておくこと。(120分) |
第8回 | <鋼構造物の設計計算(演習)(1)>プレートガーダー橋の主桁に作用する荷重の計算などを設計条件に基づき行う。 【事後学習】設計計算を行い、レポートを作成すること。(120分) |
第9回 | <鋼構造物の設計計算(演習)(2)>プレートガーダー橋の主桁に作用するせん断力と曲げモーメントの計算など。 【事後学習】設計計算を行い、レポートを作成すること。(120分) |
第10回 | <鋼構造物の設計計算(演習)(3)>プレートガーダー橋の主桁中央断面の設計と照査などを設計条件に基づき行う。 【事後学習】設計計算を行い、レポートを作成すること。(120分) |
第11回 | <鋼構造物の設計計算(演習)(4)>プレートガーダー橋の主桁連結部の設計などを設計条件に基づき行う。 【事後学習】設計計算を行い、レポートを作成すること。(120分) |
第12回 | <設計計算書および図面の作成と補足説明(演習)(1)>計算結果を計算書として作成する。図面を作成する。 【事後学習】設計計算を行い、レポートを作成すること。(120分) |
第13回 | <設計計算書および図面の作成と補足説明(演習)(2)>計算結果を計算書として作成する。図面を作成する。 【事後学習】設計計算を行い、レポートを作成すること。(120分) |
第14回 | <設計計算書および図面の作成と補足説明(演習)(3)>計算結果を計算書として作成する。図面を作成する。 【事後学習】設計計算を行い、レポートを作成すること。(120分) |
第15回 | <総合演習>設計計算書として,計算結果を取りまとめ,レポートとして提出する。 設計計算結果とレポートについて、解説を行う 【事前学習】設計計算結果とレポートの内容をよく読み、理解しておくこと。(120分) |
その他
教科書 |
『授業中に指示する』
必要な箇所のコピーを配布する。
|
---|---|
参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
・成績は原則として設計計算書80%および演習レポート20%の配点とし,GPA制度の基準にしたがって合否および優劣の評価を行う。 ・正当な理由がなく講義を欠席し出席が80%を下回る学生およびレポート未提出者の学生については評価の対象としない。 |
質問への対応 | オフィースアワー時に対応(渡辺先生への相談は講義後に対応する)。 |
研究室又は 連絡先 |
斉藤:構造デザイン研究室(船橋校舎7号館1階7110室)) |
オフィスアワー |
火曜 船橋 12:20 ~ 13:00 齊藤
木曜 船橋 12:20 ~ 13:00 齊藤
|
学生への メッセージ |
本科目「構造設計」は、その科目名称から難しいイメージを持ちがちです。特に構造力学よりも同じレベルか?、それよりも難しいレベルでは?という勘違いや敬遠を多くされます。 しかし、授業で行うことは、将来、構造物を扱う職(公務員、ゼネコン、コンサルタント、鉄道会社、道路会社等)に付いた時に、設計業務にて困らない程度に、「設計とは何か?」、「設計の基礎を学ぼう!」ということをテーマにして、少しずつやさしく進めていきます。構造物は単にその対象にしているだけです。 学科カリキュラムの中で、構造物設計(構造物を扱う職の実務)につながる科目は本科目のみですから、社会に出る前に一度本授業にて「構造物の設計とはどういうことをするのか?」ということを、経験しておくことをお勧めします。 |