2019年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 |
建築構法Ⅰ
木造建築の基本を考える
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 宮越 喜彦 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C32M |
クラス | 1組 | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 企画経営コースの系統図確認 建築コースの系統図確認 |
概要
学修到達目標 | 木造建築の計画に必要な基礎知識を身につけることをねらいとする。具体的には,建築素材としての木材の特性や種々の木質系材について学習する。また、木材を使ってできた伝統的な建築や現代の軸組工法、ツーバイフォー工法,集成材工法,丸太組工法、CLT工法などの構造原理と施工法や接合技術、関連する法規などを学ぶ。さらに,今日的課題となる環境の側面からも木造建築の役割を考えてみたい。 |
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授業形態及び 授業方法 |
OHPやビデオを活用して具体的な設計事例も紹介しながら解説する。構法に関する理解度を深める体験型の課題を4回実施し、提出グループにより発表、討論を行う。定期試験は行わない。 |
履修条件 | 身近に存在する木造建築を「建築の目」で解釈できるように心がけてください。 |
授業計画
第1回 | 授業内容の紹介・グループで課題に取り組む場合の意見集約方法等の紹介 本講義のスタートに当たって「木造」に関わる小論を授業中に行う 【事前学習】木材、木造あるいは木造建築については様々な視点があり、小論(15分程度)のテーマ出し等をしておくこと。(120分) 【事後学習】グループで課題に取り組むためのテーマ出しなど準備調整を行う。(120分) |
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第2回 | 在来軸組工法①-現代木造住宅の構造原理,第1回課題の出題 【事前学習】配布プリントに着色などして材料や部位の構成が分かるような工夫をする。質問事項の整理。(120分) 【事後学習】第1課題について、グループ内で討議、調整を行う。(120分) |
第3回 | 在来軸組工法②-循環型木造住宅の施工法 【事前学習】配布プリントなどを参照し、授業および課題等に対する質問事項の整理。(120分) 【事後学習】(継続)第1課題について、グループ内で討議、調整を行う。(120分) |
第4回 | 第1回課題の提出・発表・講評 【事前学習】第1課題発表の準備。課題とりまとめに対して出てきた疑義などを授業内で解決できるように整理しておくこと。(120分) 【事後学習】他グループの発表に対して、自分たちとの共通点や違いなどを把握、認識し、次の課題への取り組みなどを検討する。(120分) |
第5回 | 木材の性質と木質系材料,第2回課題の出題 【事前学習】配布プリントなどを参照し、授業および課題等に対する質問事項の整理。(120分) 【事後学習】第1課題について、グループ内で討議、調整を行う。(120分) |
第6回 | 在来軸組工法③ -接合部 【事前学習】配布プリントなどを参照し、授業および課題等に対する質問事項の整理。(120分) 【事後学習】(継続)第2課題について、グループ内で討議、調整を行う。(120分) |
第7回 | 第2回課題の提出・発表・講評 【事前学習】第2課題発表の準備。課題とりまとめに対して出てきた疑義などを授業内で解決できるように整理しておくこと。(120分) 【事後学習】他グループの発表に対して、自分たちとの共通点や違いなどを把握、認識し、次の課題への取り組みなどを検討する。(120分) |
第8回 | ツーバイフォー工法・丸太組工法,第3回課題の出題 【事前学習】配布プリントなどを参照し、授業および課題等に対する質問事項の整理。(120分) 【事後学習】第3課題について、グループ内で討議、調整を行う。(120分) |
第9回 | 中大規模の木造建築の工法 【事前学習】配布プリントなどを参照し、授業および課題等に対する質問事項の整理。(120分) 【事後学習】(継続)第3課題について、グループ内で討議、調整を行う。(120分) |
第10回 | 第3回課題の提出・発表・講評 【事前学習】第3課題発表の準備。課題とりまとめに対して出てきた疑義などを授業内で解決できるように整理しておくこと。(120分) 【事後学習】他グループの発表に対して、自分たちとの共通点や違いなどを把握、認識し、次の課題への取り組みなどを検討する。(120分) |
第11回 | 地震・風に強くする設計法,第4回課題の出題 【事前学習】配布プリントなどを参照し、授業および課題等に対する質問事項の整理。(120分) 【事後学習】第4課題について、モデルとする建築の選定などグループ内で討議、調整を行う。(120分) |
第12回 | 耐久性・耐火性を高める技術 【事前学習】配布プリントなどを参照し、授業および課題等に対する質問事項の整理。(120分) 【事後学習】(継続)第4課題について、グループ内で討議、調整を行う。(120分) |
第13回 | 第4回課題の提出・発表・講評 【事前学習】第4課題発表の準備。課題とりまとめに対して出てきた疑義などを授業内で解決できるように整理しておくこと。(120分) 【事後学習】他グループの発表に対して、自分たちとの共通点や違いなどを把握、認識しておくこと。(120分) |
第14回 | 「木造」に関する出題に対して小論を作成し、全体討議を行ない課題の抽出を行なう。 【事前学習】第4つの課題に取り組んだことによって、木造あるいは木造建築における学生の皆さんの視点がどのように変化したのかなどを整理しておくこと。また疑義や疑問点など授業中に質問できるようにしておくこと(120分) 【事後学習】授業中に出た内容についてのグループでの振り返りを行い、次回授業にての質問等の整理を行う。(120分) |
第15回 | 第14回に出た課題に対して、その解決の方策等を探り、木造建築の今日的な役割の確認を行なう。 【事前学習】本授業テーマに関する疑義や疑問点など授業中に質問できるようにしておくこと(120分) 【事後学習】木造建築に限らず、身の回りにある、あるいは雑誌等に取り上げられている建築を実際に見学し、構法的視点で評価する訓練を行う。(120分+∞) |
その他
教科書 |
授業内容に応じてプリントを適宜配布します。
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参考書 |
建築構造システム研究会 『「図説テキスト建築構造(構造システムを理解する)」』 彰国社
宮越喜彦・他2名 『木造住宅[私家版]仕様書・コンプリート版』 エクスナレッジ 2008年
『文化財の修理工事報告書など』
各種構法が整理され、基本事項が簡潔にまとめられていることもあり、学習に役立つ。
木造住宅の基本となる木組みの構法を整理し、図解と写真で表現されている。他にも授業中に適宜紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
4回の課題による合計点 |
質問への対応 | 授業中の質疑応答を原則としますが、メール等による対応も適宜行います。 |
研究室又は 連絡先 |
授業中に指示する。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
身近にある木造住宅や民家を題材とする課題への取り組みから、実際の建築をリアルに感じ取って欲しい。建築の現場では、素材に向き合い、原寸で考え、原寸で答えを出している。学生の皆さんの視点が試されることになります。しかし、その体験は次のステップに必ずつながるはずです。 |