2019年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 建築構法Ⅱ | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 加藤 亮一 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C34N |
クラス | 1組 、 2組 | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 企画経営コースの系統図確認 建築コースの系統図確認 |
概要
学修到達目標 | 建築構造の各種構造形式とその特徴を学ぶ。特に、構造形式が成立する基本的条件を習得することを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
各種建築構造の要点について、その理由・根拠を解説する。また、動画・写真等によって実際の構法とその施工技術を習得する。 |
履修条件 | 日本の歴史・文化および気象条件などの建築を取り巻く環境条件の把握に努めること。 各種構法相互の関係について把握に努めること。 |
授業計画
第1回 | 建築構法の概要:建築物の定義、建設工事の特殊性、各種構造形式 【事前学習】「イラスト建築生産入門」8ページから25ページを読んで,建築のものづくりのしくみを理解すること。(30分) 【事後学習】講義の内容を復習し、ものづくりのキーワードを押え、その特徴をまとめておくこと。(30分) |
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第2回 | 建築物の構造設計の基本:建築物の安全性、構造計画、建築基準法について 【事前学習】国交省HPの「建築関係法の概要」を読んで建築基準法の基本理念を理解すること。(30分) http://www.mlit.go.jp/common/000134703.pdf 【事後学習】講義の内容を復習し、ものづくりの基本理念を理解すること。(30分) |
第3回 | 地下構法:杭工事、山留工事、地下水制御、地下構築工法 【事前学習】「イラスト建築生産入門」38ページから71ページを読んで、各工事・工法の概要を理解すること。(30分) 【事後学習】講義の内容を復習し、各工事・工法のキーワードを押え、その特徴をまとめておくこと。(30分) |
第4回 | 木質構造:軸組工法、各部詳細 【事前学習】一般社団法人住宅金融普及協会HP「木造住宅工事仕様書」平成22年(その3)~(その6)を読んで木造の基本理念を理解すること。(30分) https://www.sumai-info.com/spec/wooden.html 【事後学習】講義の内容を復習し、木造の基本理念を理解すること。(30分) |
第5回 | 鉄筋コンクリート構造(1):RC造の概要、鉄筋工事 【事前学習】「イラスト建築生産入門」54ページから71ページを読み、RC造の概要を理解すること。62ページから65ページの鉄筋工事を中心に理解しておくこと。(30分) 【事後学習】講義の内容を復習し、RC造の概要と鉄筋工事の特徴をまとめておくこと。(30分) |
第6回 | 鉄筋コンクリート構造(2):型枠工事 【事前学習】「イラスト建築生産入門」54ページから71ページを読み、RC造の概要を理解すること。58ページから61ページの型枠工事を中心に理解しておくこと。(30分) 【事後学習】講義の内容を復習し、RC造の概要と型枠工事の特徴をまとめておくこと。(30分) |
第7回 | 鉄筋コンクリート構造(3):コンクリート工事 【事前学習】「イラスト建築生産入門」54ページから71ページを読み、RC造の概要を理解すること。66ページから71ページのコンクリート工事を中心に理解しておくこと。(30分) 【事後学習】講義の内容を復習し、RC造の概要とコンクリート工事の特徴をまとめておくこと。(30分) |
第8回 | 鋼構造(1):鋼材の特徴、S造の特徴、鉄骨製作に関わる技術 【事前学習】「イラスト建築生産入門」72ページから81ページを読み、S造の概要を理解すること。72ページから76ページの鉄骨工事の特徴と工場製作を理解しておくこと。(30分) 【事後学習】講義の内容を復習し、S造の概要と工場製作の特徴をまとめておくこと。(30分) |
第9回 | 鋼構造(2):鉄骨工事の手順とそれに関わる技術 【事前学習】「イラスト建築生産入門」72ページから81ページを読み、S造の概要を理解すること。77ページから79ページの鉄骨建方工事の特徴を理解しておくこと。(30分) 【事後学習】講義の内容を復習し、鉄骨建方工事の特徴をまとめておくこと。(30分) |
第10回 | 複合構造:S造の複合構造(CFT構造、柱RC梁S構造)、耐火被覆 【事前学習】「イラスト建築生産入門」72ページから81ページを読み、S造の概要を理解すること。71ページと80ページの鉄骨複合構造と耐火被覆の特徴を理解しておくこと。(30分) 【事後学習】講義の内容を復習し、鉄骨複合構造と耐火被覆の特徴をまとめておくこと。(30分) |
第11回 | 鉄骨鉄筋コンクリート構造:SRC造の特徴、施工技術 【事前学習】「イラスト建築生産入門」72ページから81ページを読み、S造の概要を理解すること。特に80ページのSRC構造を特徴を理解しておくこと。(30分) 【事後学習】講義の内容を復習し、SRC構造の特徴をまとめておくこと。(30分) |
第12回 | PC構造:PCとPCa構造の特徴 【事前学習】一般社団法人プレハブ建築協会HP「プレハブ建築の歴史」https://www.purekyo.or.jp/prefabricated-building-history_japan.html 「工法の種別と生産・施工のしくみ」https://www.purekyo.or.jp/bukai/pc-kenchiku/structure-concrete-mid-to-high-rise.html#flow を読んでPC構造の基本理念を理解すること。(30分) 【事後学習】講義の内容を復習し、木造の基本理念を理解すること。(30分) |
第13回 | 耐震工法:耐震・制震・免震構造、免震レトロフィット 【事前学習】「イラスト建築生産入門」82ページと83ページを読み、地震に対する建築技術の概要を理解すること。(30分) 【事後学習】講義の内容を復習し、耐震・制震・免震の特徴をまとめておくこと。(30分) |
第14回 | 理解度確認(1):建築構法全般について総括 【事前学習】建築構法Ⅱ(1)~(13)で解説したキーワードと各構法の特徴について再度確認すること。(60分) 【事後学習】講義の内容を復習し、キーワードと各構法について理解すること。(60分) |
第15回 | 理解度確認(2):建築構法全般について理解度を確認する 【事前学習】建築構法Ⅱ(1)~(13)で解説したキーワードと各構法の特徴について理解できているか確認すること。(60分) 【事後学習】建築構法Ⅱの全体について復習すること。(60分) |
その他
教科書 |
一般社団法人 日本建設業連合会 『施工がわかる イラスト建築生産入門』 彰国社 2017年 第1版
各種構法の施工に関する情報をイラストで分かりやすく解説している。
事前学習に有用。
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参考書 |
『建築施工用教材』 一般社団法人 日本建築学 2009年 第1版
授業では多用しないが、基礎情報として有用。
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成績評価の方法 及び基準 |
講義中に実施する演習(40%)、定期試験(60%)により総合評価し、60点以上を合格とする。 |
質問への対応 | 授業中および授業終了後に対応する。 タワースコラ9階中田研究室で適宜対応。 毎回のレポートでの質疑・感想については次回以降の講義で対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
タワースコラ9階中田研究室で対応。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
各構法の特徴を理解し、各構法の違いと共通点を理解し、更にそれぞれの施工方法の違いを理解して、何故その建物にその構法が採用されたかを考えてもらいたい。 興味ある建築物を写真撮影し、竣工年代、構造形式、使用材料等に分類し、自分なりのデーターベースを構築するとより理解度が高まる。 |