2019年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 建築化学実験 | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 三五・米田 他 | 履修期 | 後期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 木曜1・2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | C41B |
クラス | 1・2 | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 建築学の基礎として、実験を通して化学物質の取扱いならびに材料・環境技術に関連する物質の基本性質や測定の基礎を学び、マクロな現象を原子・分子のミクロレベルで捉える思考力を養う。 |
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授業形態及び 授業方法 |
毎回、実験の内容および操作を説明した後、1人または2人1組にて行う。 各実験はそれぞれの内容によって819、826、829の各実験室にて実施する。 |
履修条件 | 選択必修。 後期隔週にて行う。 レポート提出後にポイントを解説する。 |
授業計画
第1回 | 実験内容の説明と諸注意 実験器具の取り扱い及び予備的実験,試薬調整などを実施する。 次のテーマの講義を実施する。 1)海砂中の含有塩分の定量,2)セメントの定性分析,3)セッコウの水和反応, 4)環境分析〔溶存酸素(DO)の測定〕,5)有機化合物の分析(官能基の定性分析), 5)有機化合物の分析(官能基の定性分析),6)色素材料(染料)の合成と染色 事前学習(60分):シラバスの内容を確認する。上記のテーマについて,テキストの概要を予習しておく。 事後学習(60分):講義内容について,各自あるいは学生間で確認して理解を深める. |
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第2回 | 1)海砂中の含有塩分の定量 コンクリート,モルタルに使用する細骨材の量は河川砂から海砂に移行する傾向がある。塩化物イオン量の定量を沈殿適定法で試み,その精度をも検討する。 事前学習(60分):「海砂中の含有塩分の定量」について,予習レポート(2項目:目的・操作)を作成し,内容を予習しておく。 事後学習(60分):終了後に,テキストや実験報告書に関わる内容(塩害,鉄筋の錆など)について、各自あるいは学生間で確認して理解を深める。 |
第3回 | 2)セメントの定性分析 建築構造物の製造に欠かせないセメントに関する分析を実施する。水溶液中に含まれる金属イオンの定性分析を参考に,セメントが含む化学成分(元素)の種類を分析する。 事前学習(60分):「セメントの定性分析」について,予習レポート(2項目:目的・操作)を作成し,内容を予習しておく。 事後学習(60分): 終了後,テキストや実験報告書に関わる内容(陽イオンの分離操作,セメントの鉱物,元素の成分,性質など)について,各自あるいは学生間で確認して理解を深める。 |
第4回 | 3)セッコウの水和反応 無機工業材料と称するものはきわめて多種多様であるが,本実験では可溶性無水セッコウおよび焼セッコウの二種類を選び,これらの水和反応および凝結に対する添加物の影響に関して水和熱を通して検討する。 事前学習(60分):「セッコウの水和反応」について,予習レポート(2項目:目的・操作)を作成し,内容を予習しておく。 事後学習(60分): 終了後,テキストや実験報告書に関わる内容(セッコウの性質,遅延剤の性質と影響など)について,各自あるいは学生間で確認して理解を深める。 |
第5回 | 4)環境分析〔溶存酸素(DO)の測定〕 水の環境分析手法の1つである溶存酸素量の測定を通し,自然環境水の汚染状況を調べる。 事前学習(60分):「溶存酸素(DO)の測定」について,予習レポート(2項目:目的・操作)を作成し、内容を予習しておく。 事後学習(60分): 終了後,テキストや実験報告書に関わる内容(DOの原理,酸化還元滴定,河川の水質汚染状況など)について,各自あるいは学生間で確認して理解を深める。 |
第6回 | 5)有機化合物の分析(官能基の定性分析) 建設系の材料には無機化合物ばかりではなく,接着剤をはじめ防虫・防黴剤などの多種多様にわたる有機化合物が使用される。これらの有機化合物を系統(化学構造)的に分類する手法を学ぶ。 事前学習(60分):「官能基の定性分析」について,予習レポート(2項目:目的・操作)を作成し、内容を予習しておく。 事後学習(60分): 終了後,テキストや実験報告書に関わる内容(有機化合物の官能基による性質の違いなど)について,各自あるいは学生間で確認して理解を深める。 |
第7回 | 6)色素材料(染料)の合成と染色 カーテンやカーペットなど内装材の繊維に色を付ける色素について学ぶ。実際に色素材料合成して繊維を染色し,各種繊維材料への染色度(色素定着)の違いや染色原理を調べる。 事前学習(60分):「色素材料(染料)の合成と染色」について,予習レポート(2項目:目的・操作)を作成し、内容を予習しておく。 事後学習(60分): 終了後,テキストや実験報告書に関わる内容(色素材料の定着原理,有機化合物の合成法など)について,各自あるいは学生間で確認して理解を深める。 |
第8回 | 7)安全教育及び総合演習 前記の各実験テーマに関する総復習を演習形式で実施する。 実験で扱う化学物質の注意すべき点や危険性を再度確認すること。 事前学習(60分):配布テキストの付録「安全科学講習資料」を参考に,事前に予習しておく. 事後学習(60分):終了後に,薬品に関する安全講習(消防法関連,毒劇物取扱法関連,高圧ガス取り扱い法関連など)について各自あるいは学生間で確認して理解を深める。 |
第9回 | |
第10回 | |
第11回 | |
第12回 | |
第13回 | |
第14回 | |
第15回 |
その他
教科書 |
実験テキストは初回時に無償配布する。
安全メガネは貸与する。
白衣は各自で準備して下さい。
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
実習(60%)およびレポート(40%)により評価する。 |
質問への対応 | 授業中および授業終了後 |
研究室又は 連絡先 |
米田(812)・三五(822)・村上(821)・l小泉(824) 連絡先:chem2019@ge.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
木曜 船橋 12:10 ~ 13:20 各担当者研究室
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学生への メッセージ |
第1回目の受講場所等は掲示にて指示しますので,掲示板[(船)14号館1階,(船)中央門,(船)西門,(駿)1号館1階]にて確認して下さい。 |