2019年 理工学部 シラバス - 建築学科
設置情報
科目名 | 会計学 | ||
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設置学科 | 建築学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 渡邉 雅雄 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜1 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C51Q |
クラス | 企画経営コース | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 建築・不動産業を経営的見地から把握するためには,「ビジネスの言語」としての会計を理解することが重要になる。資金的裏づけが経営遂行のための前提条件であり,その意思決定に資する材料のひとつが会計情報である。この科目は,財務諸表の仕組みとその活用法を理解し,実践できることを学修到達目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
学生主体のプレゼンテーションとディスカッションにより講義を行う。 |
履修条件 | 学生主体の講義であるため,遅刻欠席をせずに授業に参加することが必要となる。 |
授業計画
第1回 | 【なぜ会計学を学習するのか】 会計とはいったい何か?なぜわれわれは会計を学ぶ必要があるのか?第1回では,このような問いに対する答えを探る。 【事前学習】テキスト2ページから13ページを読んでディスカッションで発言できるように準備する。(120分) 【事後学習】練習問題に取り組む。(120分) |
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第2回 | 【会計の基本原理】 「会計ができる」ためには,会計情報のよき理解者,よき利用者になることが重要である。そのためには,会計の基本原理をおさえておくことが必要である。第2回では,この基本原理を学ぶ。 【事前学習】テキスト16ページから25ページを読んでプレゼンテーションの準備をするとともに,ディスカッションで発言できるように準備する。(120分) 【事後学習】練習問題に取り組む。(120分) |
第3回 | 【貸借対照表(資産)】 貸借対照表には,企業の経営活動に必要な資金がどのように調達されているか,その資金がどのような形態で運用されているかが示される。第3回から第6回では貸借対照表のなかでも資産を中心に学習する。第3回では,資産,負債,純資産の区分,現金預金,売上債権について学ぶ。 【事前学習】テキスト28ページから37ページを読んでプレゼンテーションの準備をするとともに,ディスカッションで発言できるように準備する。(120分) 【事後学習】練習問題に取り組む。(120分) |
第4回 | 【貸借対照表(資産)】 引き続き,貸借対照表の資産について学習する。第4回では,有価証券,商品について学ぶ。 【事前学習】テキスト40ページから53ページを読んでプレゼンテーションの準備をするとともに,ディスカッションで発言できるように準備する。(120分) 【事後学習】練習問題に取り組む。(120分) |
第5回 | 【貸借対照表(資産)】 引き続き,貸借対照表の資産について学習する。第5回では,製品,前払費用,有形固定資産について学ぶ。 【事前学習】テキスト56ページから71ページを読んでプレゼンテーションの準備をするとともに,ディスカッションで発言できるように準備する。(120分) 【事後学習】練習問題に取り組む。(120分) |
第6回 | 【貸借対照表(資産)】 引き続き,貸借対照表の資産について学習する。第6回では,リース資産,建設仮勘定,無形固定資産,投資その他の資産,繰延税金資産について学ぶ。 【事前学習】テキスト74ページから83ページを読んでプレゼンテーションの準備をするとともに,ディスカッションで発言できるように準備する。(120分) 【事後学習】練習問題に取り組む。(120分) |
第7回 | 【貸借対照表(負債と純資産)】 貸借対照表の負債と純資産は,企業の経営活動に必要な資金がどのように調達されているかという側面を示す。第7,8回では貸借対照表の負債を中心に学習する。第7回では,買掛金,未払金,未払費用,預り金,引当金について学ぶ。 【事前学習】テキスト86ページから93ページを読んでプレゼンテーションの準備をするとともに,ディスカッションで発言できるように準備する。(120分) 【事後学習】練習問題に取り組む。(120分) |
第8回 | 【貸借対照表(負債と純資産)】 引き続き,貸借対照表の負債について学習する。第8回では,社債,長期借入金,リース債務,繰延税金負債について学ぶ。また,貸借対照表の純資産の意味と分類についても学習する。 【事前学習】テキスト94ページから101ページを読んでプレゼンテーションの準備をするとともに,ディスカッションで発言できるように準備する。(120分) 【事後学習】練習問題に取り組む。(120分) |
第9回 | 【貸借対照表(負債と純資産)】 貸借対照表の純資産について学習する。資本金,資本剰余金,利益剰余金,自己株式,評価・換算差額等,新株予約権について学ぶ。 【事前学習】テキスト102ページから111ページを読んでプレゼンテーションの準備をするとともに,ディスカッションで発言できるように準備する。(120分) 【事後学習】練習問題に取り組む。(120分) |
第10回 | 【損益計算書】 損益計算書は,企業の一定期間における経営成績を表した報告書である。損益計算書の学習を通じて,企業の損益構造を理解するとともに,営業利益,経常利益,当期純利益などのさまざまな利益概念を理解する。 【事前学習】テキスト116ページから125ページを読んでプレゼンテーションの準備をするとともに,ディスカッションで発言できるように準備する。(120分) 【事後学習】練習問題に取り組む。(120分) |
第11回 | 【財務諸表を活用する】 企業を取り巻くさまざまな利害関係者は,企業が開示した会計情報をもとに,さまざまな分析を行う。特に,公表された財務諸表を基礎にして行う分析を財務諸表分析という。第11,12回では,財務諸表分析について学習する。第11回では,財務諸表分析の方法,収益性の分析について学ぶ。 【事前学習】テキスト130ページから135ページを読んでプレゼンテーションの準備をするとともに,ディスカッションで発言できるように準備する。(120分) 【事後学習】練習問題に取り組む。(120分) |
第12回 | 【財務諸表を活用する】 引き続き,財務諸表分析について学習する。第12回では,効率性の分析,安全性の分析,成長性の分析について学ぶ。 【事前学習】テキスト138ページから146ページを読んでプレゼンテーションの準備をするとともに,ディスカッションで発言できるように準備する。(120分) 【事後学習】練習問題に取り組む。(120分) |
第13回 | 【連結財務諸表】 現在,企業は,企業グループとして経営活動を行っている。企業グループ全体の財政状態や経営成績を知るために,連結財務諸表が必要とされる。第13,14回では,連結財務諸表について学習する。第13回では,連結財務諸表の目的,連結の範囲,投資と資本の相殺消去について学ぶ。 【事前学習】テキスト152ページから159ページを読んでプレゼンテーションの準備をするとともに,ディスカッションで発言できるように準備する。(120分) 【事後学習】練習問題に取り組む。(120分) |
第14回 | 【連結財務諸表】 引き続き,連結財務諸表について学習する。第14回では,非支配株主持分,連結決算の流れについて学ぶ。 【事前学習】テキスト160ページから165ページを読んでプレゼンテーションの準備をするとともに,ディスカッションで発言できるように準備する。(120分) 【事後学習】練習問題に取り組む。(120分) |
第15回 | 【理解度確認期間】平常試験とその解説 【事前学習】第1回から第14回の学習内容を再確認し試験に備える。(120分) 【事後学習】試験で間違えた内容を見直す。(120分) |
その他
教科書 |
成川正晃編著 『ビジネスセンスが身につく会計学』 中央経済社 2018年
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参考書 |
桜井久勝・須田一幸 『財務会計・入門』 有斐閣 2018年 第12版
田中建二 『財務会計入門』 中央経済社 2018年 第5版
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成績評価の方法 及び基準 |
理解度確認期間に実施する平常試験(100%)により評価します。 |
質問への対応 | 授業終了後に教室で質問を受け付けます。具体的には,授業中に指示します。 |
研究室又は 連絡先 |
授業中に指示します。 窓口 都市計画研究室(赤澤)S805室 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
会計学は,複式簿記機構という500年以上も変わらぬ根幹を有する独自の構造・体系があります。また,就職活動の際に,その知識の役立ちを実感する実利的即効性も備えた「思考の道具」です。アカウンティング・マインド(会計思考)は,実利と教養の双方に有益な一つのものの見方であり,とても有意義です。 |