2019年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 | 材料化学 | ||
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 三五 弘之 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D34A |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 建設工学にとって必要不可欠な材料である「セメント・コンクリート」に関する講義である.「セメント・コンクリート」という材料を「化学」の観点からじっくりと見てみましょう. 本講義の学修到達目標は次のとおりである. 1)セメントとは何か説明することができる 2)セメントの種類とその性質を説明することができる 3)セメント産業と環境問題との関わりについて説明することができる |
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授業形態及び 授業方法 |
講義を中心とした授業形態である.化学系の科目なので基礎化学を履修していることが望ましいが,化学が不得意な学生にも理解できるように基礎的な事項から解説していく. |
履修条件 | 履修条件:選択科目 この科目は「環境ライフサブメジャ-・コ-ス設置科目」である. |
授業計画
第1回 | セメントとは何か? 1.セメントの歴史を知る. <Key Words> 天然セメント,ローマンセメント,ポルトランドセメント,エコセメント <準備学習>(2時間) Key Words について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学習>(2時間) 講義で用いたPower Point 資料をノートにまとめ,再度精読する. |
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第2回 | 2.セメントを定義し,様々な観点から分類する. <Key Point> 材質,物性および製法の違いによるセメントを調査し,それらを分類する. <準備学習>(2時間) Key Point について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学習>(2時間) 講義で用いたPower Point 資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第3回 | 3.ポルトランドセメント(PC) (1)PCの製造方法 <Key Words> 原料工程,焼成工程,仕上げ工程 <準備学習>(2時間) Key Words に示したセメントの製造工程について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学習>(2時間) 講義で用いたPower Point 資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第4回 | (2)PCクリンカの組成調整 <Key Points>組成式,式量,ボーグ式など <準備学習>(2時間) Key Points に示した事項について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学習>(2時間) 講義で用いたPower Point 資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第5回 | (3)PCのクリンカ化合物 <Key Points>クリンカ化合物の種類,水和生成物,水和発熱速度,強度発現特性など <準備学習>(2時間) Key Points に示した事項について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学習>(2時間) 講義で用いたPower Point 資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第6回 | (4)PCの特性および用途 <Key Words> 普通PC,早強PC,超早強PC,中庸熱PC,低熱PC,耐硫酸塩PC <準備学習>(2時間) Key Words に示したPCの特性および用途ついて調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学習>(2時間) 講義で用いたPower Point 資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第7回 | 4.混合セメント (1)高炉セメントの性質と用途 <Key Words>高炉セメント,高炉スラグ <準備学習>(2時間) Key Words について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学習>(2時間) 講義で用いたPower Point 資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第8回 | (2)シリカセメントとフライアッシュセメントの性質と用途 <Key Words>シリカセメント,天然シリカ質混合材,フライアッシュセメント,フライアッシュ <準備学習>(2時間) Key Words について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学習>(2時間) 講義で用いたPower Point 資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第9回 | 5.特殊セメントの性質と用途 <Key Words> アルミナセメント,超速硬セメント,油井セメント,地熱井セメント,超微粒子セメント <準備学習>(2時間) Key Words について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学習>(2時間) 講義で用いたPower Point 資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第10回 | 6.コンクリート用混和材料 (1)混和材料とは <Key Point> 混和材と混和剤の定義 <準備学習>(2時間) Key Point に示した課題について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学習>(2時間) 講義で用いたPower Point 資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第11回 | (2)混和材の種類と用途 <Key Words> シリカフューム,石灰石微粉末,膨張材 <準備学習>(2時間) Key Words について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学習>(2時間) 講義で用いたPower Point 資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第12回 | (3)混和剤の種類と用途 <Key Words> AE剤,AE減水剤,高性能AE減水剤,減水剤,高性能減水剤,凝結促進剤,凝結遅延剤,特殊水中コンクリート用混和剤,収縮低減剤 <準備学習>(2時間) Key Words に示した混和剤について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学習>(2時間) 講義で用いたPower Point 資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第13回 | 7.コンクリート用骨材の種類と分類 <Key Point> 骨材の由来による分類,粒径による分類,密度による分類 <準備学習>(2時間) Key Point に示した課題について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学習>(2時間) 講義で用いたPower Point 資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第14回 | 8.コンクリートの耐久性 (1)アルカリ骨材反応 <Key Points> アルカリ骨材反応の種類,アルカリ骨材反応におけるペシマム条件,アルカリ骨材反応における対策および防止法 <準備学習>(2時間) Key Points に示した課題について調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学習>(2時間) 講義で用いたPower Point 資料をノートにまとめ,再度精読する. |
第15回 | (2)塩害と電気化学的脱塩法 <Key Words> 脱塩工法,再アルカリ化工法,電着工法 <準備学習>(2時間) コンクリートの塩害について調べるとともに,Key Words に示した脱塩法についても調査し,簡潔に説明できるようにまとめておく. <事後学習>(2時間) 講義で用いたPower Point 資料をノートにまとめ,再度精読する. |
その他
教科書 |
特になし.必要に応じてプリントを配布する.
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参考書 |
建築材料の教科書は,参考書として有効である.
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験(100%)により評価する. |
質問への対応 | 講義終了後およびオフィスアワーで対応する. |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎8号館822室 E-mail: sango@chem.ge.cst.nihon-u.ac.jp メールでの成績に関する問合せは不可 |
オフィスアワー |
月曜 船橋 12:10 ~ 13:20
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学生への メッセージ |
「良いもの」を作るには材料の本質を知る必要があります. そして,材料の本質を知るには,化学の知識が必要になります. 化学を知るエンジニアは,これを知らない人よりも良いものをつくることができます. |