2019年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 | 海洋建築施工法 | ||
---|---|---|---|
設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 小林 昭男 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D42E |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 海洋空間創造技術である従来の埋立て技術やジャケット式,重力式,浮体式海洋構造物の建設に関する基礎事項を修得することにより,基本的な施工計画が立案できる。 |
---|---|
授業形態及び 授業方法 |
授業内容の要点や画像のスライド表示と印刷教材を用いて授業を行う。 毎回の授業(90分)では,初めに理解すべき重要事項を3つ挙げ(5分),引き続いて各項目の解説を行い(各25分),最後に理解の確認を行う(10分)。 |
履修条件 | 海と建築,建築構造及び材料Ⅰ,海洋建築材料の基礎知識が有することが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 授業計画:15回の授業の目的と内容を説明する。 海洋をめぐる社会環境と海洋構造物:海洋空間と海洋資源を活用するための海洋建築とそれを実現する技術の現状の概要を修得する。 学修項目:排他的経済水域の空間と資源,海洋建築技術を活用できる施設,技術の現状 予習:「海と海洋建築」の第1章を読み,海洋建築と海洋建築技術者のあり方を考える(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
---|---|
第2回 | 海洋建築と自然条件:海洋構造物の建設に重要となる海洋気象,海象,地象を理解し,作業船の稼働率の算定方法を修得する。 学修事項:設計条件と施工条件,海洋気象,海象,地象,クレーン船の稼働率計算 予習:「海と海洋建築」の第9章を読み,海洋建築物の設計方法を把握しておくこと,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第3回 | 海洋建築と使用材料:海洋構造物のに影響を及ぼす環境の区分と現象を理解し,耐久性を向上させるための基礎的な技術を修得する。 学修事項:海洋建築に影響を及ぼす波起源の現象,海洋環境区分,構造物の耐久性向上技術の基礎 予習:「海と海洋建築」の第11章を読み,海洋建築材料の基礎事項を把握しておくこと,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第4回 | 埋立による建築空間創造:海上空港や都市を海域に創成してきた歴史的背景や課題を理解し,埋立技術と課題の解決方法を修得する。 学修事項:海洋空間利用の黎明,埋立の歴史,埋立の沖合展開と海上空港,埋立工事の技術と課題,大空間創出のための新たな試み 予習:インターネットで「埋立」「海上空港」を検索し,工事方法を調べること,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第5回 | 海洋建築の建設を理解するための基礎事項のまとめ 理解度確認問題で知識を確認し,その解答を教科書や学修ノートを使って復習する。 予習:4回までの学修範囲のmoodle配布資料と参考資料で知識を整理すること(120分) 復習:理解度確認問題とその周辺知識を再度復習すること(120分) |
第6回 | 重力式海洋構造物の構造と事例:重力式海洋構造物の構造的な特徴と工夫を理解し,構造計画の基礎事項を修得する。 学修事項:コンクリート製重力式海洋構造物の事例,荷重と構造の特徴,構造計画の留意点 予習:インターネットで「重力式海洋構造物」を検索し,構造概要を調べること,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第7回 | 重力式海洋構造物の施工:重力式海洋構造物の施工プロセスと建設機械を理解し,基本的な施工計画の立案方法を修得する。 学修内容:施工プロセス,各種工事(ヤード工事,積出・運搬,オンサイト工事),全体工程 予習:「海と海洋建築」の第10章を読み,施工プロセスの基礎事項を把握しておくこと,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第8回 | ジャケット式海洋構造物の構造と事例:ジャケット式海洋構造物の構造的な特徴と工夫を理解し,構造計画の基礎事項を修得する。 学修事項:ジャケット式海洋構造物の事例,荷重と構造の特徴,構造計画の留意点 予習:インターネットで「ジャケット構造物」を検索し,構造概要を調べること,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第9回 | ジャケット式海洋構造物の施工:ジャケット式海洋構造物の施工プロセスと建設機械を理解し,基本的な施工計画の立案方法を修得する。 学修内容:施工プロセス,各種工事(加工,ヤード工事,進水,積出・運搬,オンサイト工事),全体工程 予習:「海と海洋建築」の第10章を読み,施工プロセスの基礎事項を把握しておくこと,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第10回 | 重力式やジャケット式の海洋建築の建設を理解するための基礎事項のまとめ 理解度確認問題で知識を確認し,その解答を教科書や学修ノートを使って復習する。 予習:9回までの学修範囲のmoodle配布資料と参考資料で知識を整理すること(120分) 復習:理解度確認問題とその周辺知識を再度復習すること(120分) |
第11回 | 浮体式海洋構造物の構造と事例:浮体式海洋構造物の構造的な特徴と工夫を理解し,構造計画の基礎事項を修得する。 学修事項:浮体式海洋構造物の事例,荷重・動揺・構造の特徴,係留施設,構造計画の留意点 予習:インターネットで「浮体式構造物」を検索し,構造概要を調べること,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第12回 | 浮体式海洋構造物の施工:浮体式海洋構造物の施工プロセスと建設機械を理解し,基本的な施工計画の立案方法を修得する。 学修内容:施工プロセス,各種工事(加工,ヤード工事,進水,積出・運搬,オンサイト工事),鋼製浮体とコンクリート製浮体の全体工程 予習:「海と海洋建築」の第10章を読み,施工プロセスの基礎事項を把握しておくこと,moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第13回 | 施工計画に必要な荷重計算:施工条件下での荷重検討や安定性の必要性を理解し,それぞれの算定方法を修得する。 学修内容:稼働率計算,曳航抵抗,静水中の浮体安定,ジャケット式構造物の安定,重力式構造物の安定 予習:moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第14回 | 施工と海洋環境影響:建設中に生じる可能性のある環境影響を理解し,対策方法を修得する。 学修内容:建設中の環境影響,近隣や海域利用者への影響,影響要因と対策 予習:moodleの配布資料と参考資料をよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
第15回 | 浮体式海洋建築の建設や,施工と荷重計算,海洋環境への影響を理解するための基礎事項のまとめ 理解度確認問題で知識を確認し,その解答を教科書や学修ノートを使って復習する。 予習:14回までの学修範囲のmoodle配布資料と参考資料で知識を整理すること(120分) 復習:理解度確認問題とその周辺知識を再度復習すること(120分) |
その他
教科書 |
前田久明,他 『海と海洋建築』 成山堂書店 2006年 第1版
|
---|---|
参考書 |
moodleの配布資料をダウンロードして予習と復習に使用すること。
|
成績評価の方法 及び基準 |
理解度確認のための平常試験と解説(100%) |
質問への対応 | 随時対応 |
研究室又は 連絡先 |
小林・野志研究室(13号館3階1335室) |
オフィスアワー |
火曜 船橋 16:40 ~ 18:10
|
学生への メッセージ |
海洋建築の施工は陸上建築では思いもよらない方法で行われます。その方法を楽しく学びましょう. |