2019年 理工学部 シラバス - 海洋建築工学科
設置情報
科目名 |
沿岸域工学
沿岸域利用の基礎知識
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設置学科 | 海洋建築工学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 小林 昭男 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | D54C |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 沿岸域の管理において工学的手法を利用するための基礎知識として,①海岸地形,②海岸付近の波の振舞い,③波と構造物の相互作用の3項目の考え方と技術を理解し,沿岸域環境の変化を説明できる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
授業内容の要点や画像のスライド表示と印刷教材を用いて授業を行う。 毎回の授業(90分)では,初めに理解すべき重要事項を3つ挙げ(5分),引き続いて各項目の解説を行い(各25分),最後に理解の確認を行う(10分)。 |
履修条件 | 海洋学Ⅰ・Ⅱ,水波工学Ⅰ,海洋環境工学で学習したことを復習しておくこと |
授業計画
第1回 | ガイダンス:授業計画の説明 【第1部 海岸】 海岸環境問題概説:快適な海岸と不快な海岸,無秩序な利用と海岸侵食の現状を通して,本授業科目の学修の目的を理解する。 予習:moodleの配布資料とシラバスをよく読むこと(120分) 復習:パワーポイントのコピーとノートを用いて知識を整理すること(120分) |
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第2回 | 沿岸域と海岸:海岸の法律的な位置づけ,人間とのかかわりを理解し,これからの海岸整備に必要な基礎的な考え方を修得する。 学修内容:人から見た海岸,生物からみた海岸,気候変動と海岸,人間活動と海岸 予習:キーワードに注意して教科書第1章をよく読みむこと(120分) 復習:教科書の復習問題を用いて知識を整理すること(120分) |
第3回 | 【第2部 海岸をめぐる自然現象】 波の基本的な性質:海洋学・水波工学で学修した波の基本的性質を復習し,沿岸域工学の応用に必要な海洋波の特徴を修得する。 学修内容:海洋波,波の基本式,波の分類 予習:キーワードに注意して教科書第2章をよく読みむこと(120分) 復習:教科書の復習問題を用いて知識を整理すること(120分) |
第4回 | 長周期の波:海岸利用に大きく関係する海面の長周期の変動機構を理解し,沿岸防災に必要な基礎知識を修得する。 学修内容:潮汐と潮位,高潮,津波,湾や港の副振動 予習:キーワードに注意して教科書第3章をよく読みむこと(120分) 復習:教科書の復習問題を用いて知識を整理すること(120分) |
第5回 | 波浪(1):海洋波の中で最も身近かつ構造物に大きな作用をもたらす波浪の基本性質を理解し,海洋建築物の設計に必要となる基礎知識を修得する。 学修内容:風波の発生と発達,うねりの伝搬,波浪の統計的性質,確率密度と代表波,波浪のスペクトル,高波との遭遇確率 予習:キーワードに注意して教科書第4章をよく読みむこと(120分) 復習:教科書の復習問題を用いて知識を整理すること(120分) |
第6回 | 波浪(2):海洋波の中で最も身近かつ構造物に大きな作用をもたらす波浪の基本性質を理解し,海洋建築物の設計に必要となる基礎知識を修得する。 学修内容:風波の発生と発達,うねりの伝搬,波浪の統計的性質,確率密度と代表波,波浪のスペクトル,高波との遭遇確率 予習:キーワードに注意して教科書第4章をよく読みむこと(120分) 復習:教科書の復習問題を用いて知識を整理すること(120分) |
第7回 | 海岸付近の波の変形:沖合から浅海に伝搬した波の変形を理解し,構造物の設計条件の設定に必要な基礎知識を修得する。 学修内容:波の屈折,回折,換算沖波,浅水変形,砕波 予習:キーワードに注意して教科書第5章をよく読みむこと(120分) 復習:教科書の復習問題を用いて知識を整理すること(120分) |
第8回 | 海岸をめぐる自然の重要事項のまとめ 理解度確認問題で知識を確認し(60分),その解答を教科書や学修ノートを使って復習する(30分)。 予習:9回までの学修範囲のmoodle配布資料と参考資料で知識を整理すること(120分) 復習:理解度確認問題とその周辺知識を再度復習すること(120分) |
第9回 | 【第3部 波力】 構造物と波の相互作用(1):構造物に作用した波の変形と荷重の算定方法を理解し,構造物の設計に必要な基礎知識を修得する。 学修内容:波の打上が,越波,波の反射と伝達,静水圧と波力,構造物に作用する波力 予習:キーワードに注意して教科書第6章をよく読みむこと(120分) 復習:教科書の復習問題を用いて知識を整理すること(120分) |
第10回 | 構造物と波の相互作用(2):構造物に作用した波の変形と荷重の算定方法を理解し,構造物の設計に必要な基礎知識を修得する。 学修内容:波の打上が,越波,波の反射と伝達,静水圧と波力,構造物に作用する波力 予習:キーワードに注意して教科書第6章をよく読みむこと(120分) 復習:教科書の復習問題を用いて知識を整理すること(120分) |
第11回 | 【第4部 海岸地形】 海岸地形と表層地質:海岸地形の地理学的な分類と底質との関係を理解し,海岸地形の形成過程の基礎事項を修得する。 学修内容:海岸地形の分類,地質年代スケールで形成された地形の分類,構成物質による分類,砂浜や礫浜の形成課程 予習:キーワードに注意して教科書第7章をよく読みむこと(120分) 復習:教科書の復習問題を用いて知識を整理すること(120分) |
第12回 | 漂砂と海岸地形:漂砂による土砂移動と地形の形成過程を理解し,海浜地形変化の予測に関する基礎知識を修得する。 学修内容:漂砂と海岸地形,海浜地形の諸元,波浪による海浜地形変化,漂砂と海浜地形変化 予習:キーワードに注意して教科書第8章をよく読みむこと(120分) 復習:教科書の復習問題を用いて知識を整理すること(120分) |
第13回 | 沿岸の利用と海浜地形:海岸の利用による海岸侵食要因を理解し,海浜地形予測に関する基礎知識を修得する。 学修内容:海岸侵食,海岸侵食の要因,海浜地形変化の予測モデル 予習:キーワードに注意して教科書第9章をよく読みむこと(120分) 復習:教科書の復習問題を用いて知識を整理すること(120分) |
第14回 | 海岸保全施設:海岸侵食の実態調査方法や対策工法を理解し,対策案の選択と検証に関する技術を修得する。 学修内容:侵食対策の流れ,海岸の実態調査,侵食対策の方法,侵食対策の選択と検証 予習:キーワードに注意して教科書第10章をよく読みむこと(120分) 復習:教科書の復習問題を用いて知識を整理すること(120分) |
第15回 | 波力,海岸地形,海岸保全の重要事項のまとめ 理解度確認問題で知識を確認し(60分),その解答を教科書や学修ノートを使って復習する(30分)。 予習:14回までの学修範囲のmoodle配布資料と参考資料で知識を整理すること(120分) 復習:理解度確認問題とその周辺知識を再度復習すること(120分) |
その他
教科書 |
小林昭男 『沿岸域工学の基礎』 技報堂 2019年年 第1版
教科書は必ず購入し,予習・復習に活用しましょう
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参考書 | |
成績評価の方法 及び基準 |
理解度確認のための平常試験 100% |
質問への対応 | 随時受け付けます。 |
研究室又は 連絡先 |
沿岸域工学研究室:13号館3階1335室 |
オフィスアワー |
火曜 船橋 16:40 ~ 18:10
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学生への メッセージ |
良い海洋建築を計画・設計するために,沿岸域の環境を楽しく学びましょう。 |