2019年 理工学部 シラバス - 機械工学科
設置情報
科目名 | 工業数学入門 | ||
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設置学科 | 機械工学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 松本 彰 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜2 木曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | F42N F43M |
クラス | A, B | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 機械工学科の主要科目である力学で扱う現象を理解するための”道具”を身につけることがこの授業の学修到達目標である.具体的目標は ①微分係数,多重積分の工学への応用ができる, ②ベクトルの工学への応用ができる, ③線形常微分方程式の工学への応用ができること の3項目である. |
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授業形態及び 授業方法 |
講義用プリントに沿った板書を中心とした授業である.理解を深めるために数回の「演習と解説」の時間を設けてある. |
履修条件 | 微分積分学Ⅰ,Ⅱおよび線形代数Ⅰ,Ⅱを修得していること.さらに,物理の初歩を理解していること. |
授業計画
第1回 | 「シラバスの内容を確認の上,授業に臨むこと」 第1回目の授業に入る前に,シラバスの主要部分を簡単に説明する. 1.初等関数の復習 三角関数の逆三角関数,指数関数と対数関数 【事前学習】講義プリントの1ページから6ページを読んで理解できない箇所を明確にし,質問事項をまとめておくこと.(120分) 【事後学習】章末問題および演習問題1を解き,授業内容の理解を深める.(120分) |
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第2回 | 2.微分係数の復習 1変数の微分係数,多変数の微分係数,テーラー級数展開 【事前学習】講義プリントの7ページから12ページを読んで理解できない箇所を明確にし,質問事項をまとめておくこと.(120分) 【事後学習】章末問題および演習問題2を解き,授業内容の理解を深める.(120分) |
第3回 | 3.ベクトルの復習 ベクトルの基本事項,スカラー積(内積),ベクトル積(外積),ベクトルの微分 【事前学習】講義プリントの13ページから17ページを読んで理解できない箇所を明確にし,質問事項をまとめておくこと.(120分) 【事後学習】章末問題および演習問題3を解き,授業内容の理解を深める.(120分) |
第4回 | 4.微分係数の工学への応用 高階の偏微分係数,陰関数の微分係数,全微分の応用,2変数関数の極大・極小 【事前学習】講義プリントの18ページから23ページを読んで理解できない箇所を明確にし,質問事項をまとめておくこと.(120分) 【事後学習】章末問題および演習問題4を解き,授業内容の理解を深める.(120分) |
第5回 | 演習と解説(1) 質問を受けた演習問題を解説し,第1回から第4回までの授業のまとめを行う. 【事前学習】1回目から4回目の事後学習で行った演習問題1から演習問題4までの中で,特に理解できなかった箇所を明確にし,授業中に質問できるように準備しておくこと.(120分) 【事後学習】指定の参考書等から類似の問題を探し,これらの問題を解くことによって,さらに授業内容の理解を深める.(120分) |
第6回 | 5.多重積分の工学への応用 直交座標から円筒座標,球極座標への積分変換,2重積分と3重積分を使った物体の質量,重心,慣性モーメントの計算 【事前学習】講義プリントの24ページから29ページを読んで理解できない箇所を明確にし,質問事項をまとめておくこと.(120分) 【事後学習】章末問題および演習問題5を解き,授業内容の理解を深める.(120分) |
第7回 | 6.ベクトルの工学への応用(1) 曲面と面積分,スカラー場の勾配,ラグランジュの未定乗数法による多変数関数の極大・極小 【事前学習】講義プリントの30ページから34ページを読んで理解できない箇所を明確にし,質問事項をまとめておくこと.(120分) 【事後学習】章末問題および演習問題6を解き,授業内容の理解を深める.(120分) |
第8回 | 7.ベクトルの工学への応用(2) ベクトル場の発散および回転,線積分の力学的仕事への応用 【事前学習】講義プリントの35ページから39ページを読んで理解できない箇所を明確にし,質問事項をまとめておくこと.(120分) 【事後学習】章末問題および演習問題7を解き,授業内容の理解を深める.(120分) |
第9回 | 演習と解説(2) 質問を受けた演習問題を解説し,第6回から第8回までの授業のまとめを行う. 【事前学習】6回目から8回目の事後学習で行った演習問題5から演習問題7までの中で,特に理解できなかった箇所を明確にし,授業中に質問できるように準備しておくこと.(120分) 【事後学習】指定の参考書等から類似の問題を探し,これらの問題を解くことによって,さらに授業内容の理解を深める.(120分) 第1回から第8回目の授業に関する「課題」を授業終了後にCSTポータルサイトに掲示する.また,「解答」は提出締め切り後,同じくCSTポータルサイトに掲示する. |
第10回 | 8.1階常微分方程式の解法 変数分離法および完全微分方程式 【事前学習】講義プリントの40ページから45ページを読んで理解できない箇所を明確にし,質問事項をまとめておくこと.(120分) 【事後学習】章末問題および演習問題8を解き,授業内容の理解を深める.(120分) |
第11回 | 9.1階線形微分方程式の解法 積分因数法による解法,定数変化法による非同次方程式の解法 【事前学習】講義プリントの46ページから51ページを読んで理解できない箇所を明確にし,質問事項をまとめておくこと.(120分) 【事後学習】章末問題および演習問題9を解き,授業内容の理解を深める.(120分) |
第12回 | 演習と解説(3) 質問を受けた演習問題を解説し,第10回と第11回の授業のまとめを行う. 【事前学習】10回目と11回目の事後学習で行った演習問題8と演習問題9の中で,特に理解できなかった箇所を明確にし,授業中に質問できるように準備しておくこと.(120分) 【事後学習】指定の参考書等から類似の問題を探し,これらの問題を解くことによって,さらに授業内容の理解を深める.(120分) |
第13回 | 10.2階線形微分方程式 重ね合わせの定理,未定係数法による非同次方程式の解法 【事前学習】講義プリントの52ページから57ページを読んで理解できない箇所を明確にし,質問事項をまとめておくこと.(120分) 【事後学習】章末問題および演習問題10を解き,授業内容の理解を深める.(120分) |
第14回 | 11.定係数2階線形同次微分方程式 特性方程式による解法,機械振動への応用 【事前学習】講義プリントの58ページから63ページを読んで理解できない箇所を明確にし,質問事項をまとめておくこと.(120分) 【事後学習】章末問題および演習問題11を解き,授業内容の理解を深める.(120分) |
第15回 | 演習と解説(4) 質問を受けた演習問題を解説し,第13回と第14回までの授業のまとめを行う. 【事前学習】13回目と14回目の事後学習で行った演習問題10と演習問題11の中で,特に理解できなかった箇所を明確にし,授業中に質問できるように準備しておくこと.(120分) 【事後学習】指定の参考書等から類似の問題を探し,これらの問題を解くことによって,さらに授業内容の理解を深める.(120分) |
その他
教科書 |
教科書は使用しない.毎回の講義の前に,CSTポータルサイトに講義プリントと演習問題を掲示する.
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参考書 |
S.ラング著,松坂和夫,片山孝次(訳) 『解析入門』 岩波書店 1978年 第3版
S.ラング著,松坂和夫,片山孝次(訳) 『続解析入門』 岩波書店 1981年 第2版
E.クライツィグ著,近藤次郎,北原和夫,堀素夫(訳) 『常微分方程式 (技術者のための高等数学)』 培風館 2006年
参考書の内容については第1週目に簡単に紹介します.
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成績評価の方法 及び基準 |
課題(30%),定期試験(70%)で学修到達目標を評価する.100点満点に換算して60点以上を目標が達成されたものとして合格とする.課題未提出者は受講放棄とみなしE判定とする. |
質問への対応 | Eメールにおいて対応します. |
研究室又は 連絡先 |
メールアドレス:授業時に指示します. |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
数学は我々機械屋にとっては単なる”道具” です.あまり厳密さに囚われることなく大胆に使って下さい.そうすれば,機械屋としての”勘”も養われます. |