2019年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | 基礎化学工学Ⅰ | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 栗原 清文 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜1 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L51N L52M |
クラス | A 、 B | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 「基礎物理化学」において講義した「化学プロセスの意義や内容」,また「化学プロセスにおける物質の状態と物性との関係」を踏まえて,幾つかの化学プロセスをめぐる物質の出入量の計算法を,演習を通じて理解し,化学技術者にとって最も重要な物質収支の考え方を学ぶ.具体的な到達目標は次のようである. 1.物質収支の基本的な考え方を理解し,説明することができる(20%) 2.物理的操作をめぐるプロセスに物質収支を適用し,未知量を求めることができる(40%) 3.化学反応操作を含むプロセスに物質収支を適用し,未知量を求めることができる(40%) |
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授業形態及び 授業方法 |
板書を中心とした講義を行うが,授業内容のより深い理解のため,演習ならびにレポート提出を実施する. |
履修条件 | 基礎物理化学を修得していることが望ましい. |
授業計画
第1回 | 講義のガイダンスとして,復習も兼ねて化学プロセスとは何か,化学技術の役割,化学プロセスにおける物質収支の重要性などを概説する.合わせて,物質収支の考え方と収支計算の手順について説明する. 予習 ラバスの内容を確認の上,授業に出席すること(10分). 復習 授業後は,その日のうちに授業中に説明した化学技術の役割,化学プロセスにおける物質収支の重要性十分に復習し(教科書P.13~15),理解を深めてください(120分以上). |
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第2回 | 物理的操作をめぐる物質収支の第1回目として,例題2.3を用いて,混合プロセスにおける物質収支を説明する. 予習 シラバスで毎回の「授業計画」の内容を確認し,教科書のP.15~17を予習した上(120分以上)で授業に臨んでください. 復習 授業後は,例題2.3について十分に復習し,理解を深めてください.その際,例題2.3を,解答を見ずに再度自分で解いてみることが肝要です(120分以上). |
第3回 | 物理的操作をめぐる物質収支の第2回目として,例題2.4を用いて,蒸発プロセスにおける物質収支を説明する. 予習 シラバスで毎回の「授業計画」の内容を確認し,教科書のP.17,18を予習した上(120分以上)で授業に臨んでください. 復習 授業後は,例題2.4について十分に復習し,理解を深めてください.その際,例題2.4を,解答を見ずに再度自分で解いてみることが肝要です(120分以上). |
第4回 | 蒸留プロセスにおける物質収支の説明を,例題2.5を用いて行い,その後,物理的操作をめぐる物質収支の演習1として蒸留プロセスに関する演習(演習問題2.4)を行う. 予習 シラバスで毎回の「授業計画」の内容を確認し,教科書のP.18,19を予習した上(120分以上)で授業に臨んでください. 復習 授業後は例題2.5および演習問題を十分に復習し,理解を深めてください.その際,例題2.5および演習問題を,解答を見ずに再度自分で解いてみることが肝要です(120分以上). |
第5回 | 物理的操作をめぐる物質収支の演習1の解説と採点結果を説明する.その後,物理的操作をめぐる物質収支の演習2として,蒸留プロセスに関する演習(問題は当日配布)を引き続き行う. 予習 演習に備えて,蒸留プロセスに関する教科書およびノートの当該箇所を再読し,理解した上(120分以上)で授業に臨んでください. 復習 授業後は演習問題を十分に復習し,理解を深めてください.その際,演習問題を,解答を見ずに再度自分で解いてみることが肝要です(120分以上). |
第6回 | 物理的操作をめぐる物質収支の演習2の解説と採点結果を説明する.その後,物理的操作をめぐる物質収支の演習3として蒸発プロセスに関する演習(演習問題2.3など)を行う. 予習 演習に備えて,蒸発プロセスに関する教科書およびノートの当該箇所を再読し,理解した上(120分以上)で授業に臨んでください. 復習 授業後は演習問題を十分に復習し,理解を深めてください.その際,演習問題を,解答を見ずに再度自分で解いてみることが肝要です(120分以上). |
第7回 | 物理的操作をめぐる物質収支の演習3の解説と採点結果を説明する.その後,物理的操作をめぐる物質収支の演習4として混合プロセスに関する演習(演習問題2.1と2.2)を行う. 予習 演習に備えて,混合プロセスに関する教科書およびノートの当該箇所を再読し,理解した上(120分以上)で授業に臨んでください. 復習 授業後は演習問題を十分に復習し,理解を深めてください.その際,演習問題を,解答を見ずに再度自分で解いてみることが肝要です(120分以上). |
第8回 | 物質収支の演習4の解説と採点結果を説明する.その後,化学反応操作をめぐる物質収支の第1回目として,化学量論,限定反応物と過剰反応物の取り扱いとその物質収支を,例題2.6を用いて説明する. 予習 シラバスで毎回の「授業計画」の内容を確認し,教科書のP.19~21を予習した上(120分以上)で授業に臨んでください. 復習 授業後は,例題2.6について十分に復習し,理解を深めてください.その際,例題2.6を,解答を見ずに再度自分で解いてみることが肝要です(120分以上). |
第9回 | 化学反応操作をめぐる物質収支の第2回目として,燃焼プロセスをめぐる物質収支を例題2.7を用いて説明する. 予習 シラバスで毎回の「授業計画」の内容を確認し,教科書のP.21~23を予習した上(120分以上)で授業に臨んでください. 復習 授業後は,例題2.7について十分に復習し,理解を深めてください.その際,例題2.7を,解答を見ずに再度自分で解いてみることが肝要です(120分以上). |
第10回 | 化学反応操作をめぐる物質収支の第3回目として,リサイクルプロセスをめぐる物質収支を例題2.8を用いて説明する. 予習 シラバスで毎回の「授業計画」の内容を確認し,教科書のP.23,24を予習した上(120分以上)で授業に臨んでください. 復習 授業後は,例題2.8について十分に復習し,理解を深めてください.その際,例題2.8を,解答を見ずに再度自分で解いてみることが肝要です(120分以上). |
第11回 | 化学反応操作をめぐる物質収支の演習として,演習5(演習問題2.5など)を行う. 予習 演習に備えて,教科書およびノートの当該箇所を再読し,理解した上(120分以上)で授業に臨んでください. 復習 授業後は演習問題を十分に復習し,理解を深めてください.その際,演習問題を,解答を見ずに再度自分で解いてみることが肝要です(120分以上). |
第12回 | 化学反応操作をめぐる物質収支の演習5の解説と採点結果を説明する.その後,演習6(演習問題2.6)を行う. 予習 演習に備えて,教科書およびノートの当該箇所を再読し,理解した上(120分以上)で授業に臨んでください. 復習 授業後は演習問題を十分に復習し,理解を深めてください.その際,演習問題を,解答を見ずに再度自分で解いてみることが肝要です(120分以上). |
第13回 | 化学反応操作をめぐる物質収支の演習6の解説と採点結果を説明する.その後,演習7(演習問題2.7)を行う. 予習 演習に備えて,教科書およびノートの当該箇所を再読し,理解した上(120分以上)で授業に臨んでください. 復習 授業後は演習問題を十分に復習し,理解を深めてください.その際,演習問題を,解答を見ずに再度自分で解いてみることが肝要です(120分以上). |
第14回 | 化学反応操作をめぐる物質収支の演習7の解説と採点結果を説明する.その後,演習8(演習問題2.8)を行う. 予習 演習に備えて,教科書およびノートの当該箇所を再読し,理解した上(120分以上)で授業に臨んでください. 復習 授業後は演習問題を十分に復習し,理解を深めてください.その際,演習問題を,解答を見ずに再度自分で解いてみることが肝要です(120分以上). |
第15回 | 化学反応操作をめぐる物質収支の演習8の解説と採点結果を説明する.その後,演習問題2.9の解き方を解説する. 予習 演習に備えて,教科書およびノートの当該箇所を再読し,理解した上(120分以上)で授業に臨んでください. 復習 授業後は演習問題2.9を十分に復習し,理解を深めてください.その後,定期試験に備えて,これまでの例題・演習問題を,解答を見ずに再度自分で解いてみましょう(230分以上). |
その他
教科書 |
日秋俊彦,児玉大輔,栗原清文,松田弘幸,佐藤敏幸,松本真和 『標準化学工学Ⅰ 』 朝倉書店 2018年
物質応用化学編集員会 『物質応用化学 [基礎と演習]』 培風館 2004年
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参考書 |
小島和夫 『かいせつ化学熱力学』 培風館 2001年 第1版
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成績評価の方法 及び基準 |
定期試験の結果を60%,平常点(演習およびレポートの合計点)を40%として総合評価する.ただし,演習の進行状況によって変更する場合には予め告知する. |
質問への対応 | 講義中・終了後またはE-Mailでも受け付けます. |
研究室又は 連絡先 |
物質応用化学科化学工学研究室(駿河台校舎2号館2階226B室)Tel: 03-3259-0822 E-mail: kurihara.kiyofumi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 12:10 ~ 13:20
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学生への メッセージ |
化学工学の問題は一見すると複雑で,計算量も多いので,苦手意識を持つ学生がたくさんいると思います.しかし,基本的な知識や単純な発想を十分に活用していけば簡単に解くことができるのです.このことを講義,とくに演習で示していきます.なお,講義中の例題の解法や,演習に計算機が必要です.必ず電卓を用意して下さい. |