2019年 理工学部 シラバス - 物質応用化学科
設置情報
科目名 | バイオマテリアル | ||
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設置学科 | 物質応用化学科 | 学年 | 3年 |
担当者 | 櫛 泰典 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L52R |
クラス | 共通 | ||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 近年の科学技術の発展は目覚ましく、その礎を担う材料も大きく進化を遂げてきた。 生体を取りまくバイオマテリアルもその例外ではない。本講義では,バイオマテリアルを広義に捉え,先端医用材料から生活に密着した汎用高分子までを学び,その性質及び先端技術の一端を理解することができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書を中心に授業を行う。パワーポイントと板書を併用して講義を行なうので毎回講義する内容に関してプリントを配布する。 |
履修条件 | 分子生物学, 生命科学II, 生命科学IIIを既に履修していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | ガイダンスと授業方針の説明 シュラバスの内容を確認の上、授業に望む。 |
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第2回 | 基礎学力の確認、バイオマテリアルの基礎と概説 『事前学習』教科書の前書き及び1ページから3ページを読み、理解できない箇所を質問できるようにしておく.(180分) 『事後学習』与えられた課題について調べ、次の授業で発表できるようにしておく.(180分) |
第3回 | 今までの復習(生体構成成分とバイオマテリアル) 『事前学習』分子生物学, 基礎生命科学で習った生体構成成分を復習し、理解できない箇所を明らかにしておく. (120分) 『事後学習』与えられた課題について調べ、次の授業で発表できるようにしておく.(120分) |
第4回 | バイオマテリアルの社会的側面 『事前学習』教科書の52ページから60ページを読み、理解できない箇所を明らかにしておく.(120分) 『事後学習』与えられた課題について調べ、次の授業で発表できるようにしておく.(120分) |
第5回 | バイオマテリアルと生体相互作用(細胞の機能維持、情報伝達)1 『事前学習』分子生物学, 基礎生命科学で習った細胞の機能維持、情報伝達を復習し、理解できない箇所を明らかにしておく.(120分) 『事後学習』与えられた課題について調べ、次の授業で発表できるようにしておく.(120分) |
第6回 | バイオマテリアルと生体相互作用(細胞の増殖、細胞死)2 『事前学習』分子生物学, 基礎生命科学で習った細胞の増殖、細胞死を復習し、理解できない箇所を明らかにしておく.(120分) 『事後学習』与えられた課題について調べ、次の授業で発表できるようにしておく.(120分) |
第7回 | 免疫学(自然免疫) 『事前学習』教科書120ページから135ページを読み、理解できない箇所を質問できるようにしておく.(120分) 『事後学習』与えられた課題について調べ、次の授業で発表できるようにしておく.(180分) |
第8回 | 免疫学(獲得免疫、抗体産生、抗体の構造とその改変技術、ヒト型抗体医薬品)中間試験 『事前学習』教科書61ページから69ページを読み、理解できない箇所を質問できるようにしておく.(120分) 『事後学習』与えられた課題について調べ、次の授業で発表できるようにしておく.(120分) |
第9回 | バイオマテリアルとしての遺伝子改変細胞、組織、動物の作成とその応用 『事前学習』事前に資料を配布と教科書70ページから75ページを読み、理解できない箇所を質問できるようにしておく.(120分) 『事後学習』与えられた課題について調べ、次の授業で発表できるようにしておく.(120分) |
第10回 | 再生医療(現状の理解、テッシュエンジニアリングに必要な物質・材料)1 『事前学習』事前に資料を配布と教科書136ページから156ページを、理解できない箇所を質問できるようにしておく.(120分) 『事後学習』与えられた課題について調べ、次の授業で発表できるようにしておく.(120分) |
第11回 | 再生医療(現状の理解、テッシュエンジニアリングに必要な物質・材料)2 『事前学習』事前に資料を配布と教科書170ページから174ページを読み、理解できない箇所を質問できるようにしておく.(120分) 『事後学習』与えられた課題について調べ、次の授業で発表できるようにしておく.(120分) |
第12回 | バイオ医薬品、バイオマテリアルの設計と創製(新しいバイオマテリアルを求めて) 『事前学習』事前に資料を配布するので熟読し、理解できない箇所を質問できるようにしておく.(120分) 『事後学習』与えられた課題について調べ、次の授業で発表できるようにしておく.(120分) |
第13回 | 癌(癌細胞への変換、ウィルス発癌、癌関連遺伝子、エピジェネテクス、幹細胞、進展、代謝、浸潤・転移) 『事前学習』事前に資料を配布するので熟読し、理解できない箇所を質問できるようにしておく。(120分) 『事後学習』与えられた課題について調べ、次の授業で発表できるようにしておく。(120分) |
第14回 | 高度診断システム(免疫学的測定、バイオセンサー、DNAチップによる遺伝子情報解析) 『事前学習』教科書177ページから196ページを読み、理解できない箇所を質問できるようにしておく.(120分) 『事後学習』与えられた課題について調べ、次の授業で発表できるようにしておく.(120分) |
第15回 | 遺伝子治療とバイオインフォマテックス 『事前学習』事前に資料を配布するので熟読し、理解できない箇所を質問できるようにしておく.(180分) 『事後学習』与えられた課題について十分に調べ、同時に今までのまとめをしておく.(180分) |
その他
教科書 |
山岡哲二 大矢裕一 中野貴由 石原一彦 『バイオマテリアルサイエンス 基礎から臨床まで 第2版』 東京化学同人 2018年 第2版
受講する学生は必ず上記の教科書を購入して授業に出席して下さい。
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参考書 |
上代淑人 監訳 『イラストレイテッド・ ハーパー生化学』 丸善出版社 2007年
田村隆明 山本雅 編集 『改訂第3版分子生物学イラストレイテッド』 羊土社 2008年
清水孝雄、工藤一郎訳 『エリオット生化学・分子生物学』 東京化学同人 1999年 第1版
松島網治、山田幸宏訳 『基礎免疫学』 エルゼビアジャパン 2007年
バイオマテリアル関連の生化学、分子生物学、免疫学の教科書を紹介しましたので、各自参考にしてください。
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成績評価の方法 及び基準 |
出席及び授業態度を重視し、2回(1回目は講義中の時間を使い、2回目は定期試験日に実施)に分けて試験を行い総合成績を評価します。その割合は1回目は4割、2回目は6割とし1回目の試験については後の授業で試験問題について解説を行なう。 |
質問への対応 | 講義中、講義後、或はオフィスアワーに質問してください。 メールでも質問を受付ます。その際は学生番号、名前を必ず明記して下さい。回答は講義で行います。 |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎2号館2階231B室 メールアドレス kushi.yasunori@nihon-u.ac.jp 電話番号は03-3259-0815 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 16:30 ~ 18:30
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学生への メッセージ |
生体物質の殆どが高分子化合物である。高分子化学の立場と生命機能分子としての両方の役割について理解することが非常に大切です。これらの十分な理解が次のバイオマテリアルの進歩と発展につながります。発展途上の分野ですが、iPS細胞の応用等、興味深い研究結果と有望な手法が次々に生まれて来ています。 |