2019年 理工学部 シラバス - 物理学科
設置情報
科目名 | 科学史 | ||
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設置学科 | 物理学科 | 学年 | 4年 |
担当者 | 雨宮 高久 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | M23Q |
クラス | |||
ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 物理学の歴史を学ぶことで、現在の物理学がどのような経緯を経て、成立するに至ったのかを理解する。また、学部4年間で学習した物理学(特に、力学、熱力学・統計物理学、原子物理学など)をその歴史を通して復習することで、「物理学とは何か」を考える。 |
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授業形態及び 授業方法 |
パワーポイントでの講義形式。 |
履修条件 | 物理学に関する基礎的な内容を理解していること。 |
授業計画
第1回 | ガイダンス 科学史を学習する意義と物理学史の概要 【事前学習】科学の歴史について、知っていることをまとめる。(60分) 【事後学習】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。(120分) |
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第2回 | 近代以前の自然学 古代ギリシアの自然学/スコラ学 【事前学習】古代ギリシアの哲学者について、予習する。(120分) 【事後学習】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。(120分) |
第3回 | 近代科学成立の基礎1 天文学の革新/コペルニクス 【事前学習】天動説と地動説とは何かを調べ、現在はなぜ地動説の立場を取るのかを考える。(120分) 【事後学習】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。(120分) |
第4回 | 近代科学成立の基礎2 ケプラーとガリレオ 【事前学習】ケプラーとガリレオの経歴を調べ、まとめておく。(60分) 【事後学習】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。(120分) |
第5回 | 近代科学成立の基礎3 新しい方法と新しい概念 【事前学習】帰納法と演繹法とは何かを調べ、その違いを説明できるようにしておく。(120分) 【事後学習】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。(120分) |
第6回 | 近代科学成立の基礎4 原子論の復活/自然科学における数学の役割/自然法則の概念/実験のはじまり 【事前学習】原子論とは何かを調べる。また、自然科学における実験と数学の役割について、自分自身の意見をまとめておく。(120分) 【事後学習】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。(120分) |
第7回 | 実験的方法の確立1 大気圧と真空 【事前学習】圧力の単位を確認する。また、「真空」という概念の変遷を確認する。(120分) 【事後学習】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。(120分) |
第8回 | 実験的方法の確立2 光学実験 【事前学習】ニュートンリングなど光学に関する実験の内容を復習しておく。(120分) 【事後学習】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。(120分) |
第9回 | 力学の形成1 いきおいの理論/落体の法則/慣性の法則/衝突と振り子 【事前学習】力学に関する基本的な内容を確認し、理解しておく。(120分) 【事後学習】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。(120分) |
第10回 | 力学の形成2 ニュートンによる統合 【事前学習】アイザック・ニュートンの経歴を調べる。(120分) 【事後学習】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。(120分) |
第11回 | 理性の時代 【事前学習】解析力学の内容を復習し、物理学における数学の役割をあらためて考える。(120分) 【事後学習】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。(120分) |
第12回 | 物理学に関する前線の拡大 【事前学習】熱力学や統計物理学の内容を復習する。(120分) 【事後学習】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。(120分) |
第13回 | 原子構造論の歴史 【事前学習】原子の構造および原子物理学・量子力学の講義で学習した内容を復習する。(120分) 【事後学習】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。(120分) |
第14回 | 量子力学と素粒子論の歴史 【事前学習】解析力学および量子力学の講義で学習した内容を復習する。(120分) 【事後学習】学習した内容をまとめる。また、分からない内容を参考書等で補足する。(120分) |
第15回 | 平常試験とその解説 【事前学習】これまでに学習した内容を踏まえて、提示された課題について自分自身の意見をまとめる。また、これまでの講義内容を復習する。学習者の間で提示課題の議論をすることも推奨する。(240分) 【事後学習】これまで学習した内容を復習する。(120分) |
その他
教科書 |
特に指定しない。講義内容に関しては、配布する資料を参照のこと。
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参考書 |
広重徹 『物理学史Ⅰ』 培風館
西尾成子 『こうして始まった20世紀の物理学』 裳華房
朝永振一郎 『物理学とは何だろうか 上・下』 岩波書店
理工学部図書館に所蔵されているので、必要に応じて利用して欲しい。
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成績評価の方法 及び基準 |
毎週の小レポート課題(その回の講義内容に関する内容)30%、平常試験 70%で評価する。 平常試験を予定しているが、講義室の空き状況により正確な実施は未定であり、平常試験を定期試験に変更する可能性がある。授業でアナウンスを行う。 |
質問への対応 | 基本的には講義後に対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
連絡先(メールアドレス)は講義中に指示する。 研究室:駿河台校舎8号館3階833B室 |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 12:00 ~ 13:00
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学生への メッセージ |
講義資料は授業中に配布するか、CSTポータルに掲載する。 |